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宝島
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宝島の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全155件 21~40 2/8ページ
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海洋冒険小説かと勘違いして読み始めたから、最初けっこう混乱しました。舞台は終戦直後の沖縄。当時占領下にあったが沖縄は本土より格段に厳しい状況だった。戦争末期、艦砲射撃で海岸線は地形が変わるくらい撃ち込まれ、米兵が上陸したら洞穴は火炎放射器で焼かれ皆殺しにされた。 終戦直後の沖縄は貧しく薬もなかった。島の英雄は米軍基地から物資を盗んでみんなにくばる若者たち、戦果アギャーだった。そんな彼らが主人公の話だ。上巻だけなので何が「宝島」なのかわからないが、自分もそこに住んで不条理な世界で戦ってる気分です。ただ彼等の仲間達も進む道は分かれていきます。行方不明のリーダーを探し続けるために警官になったもの、テロリストになったもの、沖縄のために教師になったもの。みんな生きるのに必死だった話。うねるようなエネルギーが湧いてくるのを感じます。さあ、下巻はどんな話になるのだろう。 真藤順丈はいくつも賞を、とってます。 地図男:ダ・ヴィンチ文学賞 庵堂三兄弟の聖職:日本ホラー小説大賞 東京ヴァンパイアファイナンス:電撃小説大賞銀賞 RANK:ポプラ社小説大賞特別賞 そしてこの宝島は第9回山田風太郎賞、160回直木賞受賞、第5回沖縄書店大賞受賞だ。凄い作家。 | ||||
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「沖縄の返還、合意に達しました。戦後二十数年にわたるアメリカの統治に幕が下ろされます。」ニュースが流れるなか母と娘の身投げ死体が引き上げられる。 占領下の沖縄。アメリカの統治下にあるがアメリカの法律は適用されない。日本でも無いから日本の法律にも守られない。 米兵による強姦、暴行、ひき逃げは後をたたず、捕まえても米側に引き渡されたらほとんど罪に問えない。 米兵との間にできた子供も居る。「兵役が終わったらアメリカに3人で行こう。米国籍をプレゼントするよ。」そんな甘い言葉に騙された母。自暴自棄になりクスリに溺れても、娘は母が大好きだった。最期まで母と一緒だった。 沖縄の人が経験した戦後は本土の人には想像出来ないくらい厳しいものだったと思う。 米軍基地から物資を盗んで島民にわける戦果アギャーといわれる集団。そのリーダーは島の英雄だった。彼が残した「予定に無い戦果」とは何か?幼馴染みたちがたどり着いた秘密とは。副題は『HERO's ISLAND』だ。 沖縄は返還されたが、米軍基地に関わるもの以外の施政権だけである。この条約をほとんどの日本人が知らないのではないか。そのために今も沖縄の人は苦しんでいる。 | ||||
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突然消えた英雄を、親友・恋人・弟がそれぞれの立場を変えて追いかけるストーリー。 それぞれの立場で葛藤を抱えながら、米軍や本土からの沖縄への耐えがたき仕打ちに耐えながら、同時に消えた英雄の謎を解き明かしていく。 学校では習うことよりも遥かに痛ましい米軍の数々の仕打ちに耐えるあの時代の沖縄を知る契機となり、米軍に立ち向かう若者の熱を感じることができる。今も残る沖縄の問題の根深さを突き付けられると同時に、平和になりつつある沖縄はこういった人々の尽力のお陰なのかと想像する。 | ||||
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突然消えた英雄を、親友・恋人・弟がそれぞれの立場を変えて追いかけるストーリー。 それぞれの立場で葛藤を抱えながら、米軍や本土からの沖縄への耐えがたき仕打ちに耐えながら、同時に消えた英雄の謎を解き明かしていく。 学校では習うことよりも遥かに痛ましい米軍の数々の仕打ちに耐えるあの時代の沖縄を知る契機となり、米軍に立ち向かう若者の熱を感じることができる。今も残る沖縄の問題の根深さを突き付けられると同時に、平和になりつつある沖縄はこういった人々の尽力のお陰なのかと想像する。 | ||||
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朗読素晴らしいです!とてもききやすかったです。ありがとうございました! | ||||
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終戦(1945)から返還(1972)くらいまでの沖縄を舞台に、そのころの沖縄はこうだっただろうなというフィクション。書いたのは沖縄人ではない。フィクションとはいえ、沖縄戦・占領・進駐・アメリカ統治・返還運動・ベトナム戦争・コザ暴動などを踏まえているので、歴史のあらましを知るという意味ではよかった。 小説としてどうかと言えば、とにかく長いわりに展開が遅く、枝葉の部分も書き込みすぎ。そこま紙数を費やしたなら、そこから発展するだろうなと思っても、発展しないので、出来事の軽重感がわからず、その結果として物語の芯がぼやけた感じ。 まあ、この本に書かれた時代のあとに安室奈美恵の時代が来るわけだが、彼女の家庭環境もこんな歴史の延長にあるんだよね・・と感じてみたり。まあ、沖縄だけの悲劇ではないのだろうが、日本人みんながふたをしてなかったことにしようみたいな部分をフィクションとはいえ、若い人に読んで(聴いて)もらうという意味はある。 | ||||
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そもそもこの本にノンフィクションとして の史実性を求めてしまうことが大きな間違い。 司馬遼太郎の作風と一緒で実在人物と架空 の人物がうまくミックスされた上質のエンタ ーテインメントなのだ。 佐野眞一先生の沖縄ルポでは「戦果アギャー」 というものが理屈では理解できる。 だが鮮やかな映像となってより立体的に把握 できるのが本作なのだ。何故ならこれはルポ ではなく小説だから。そこが小説ならではの 本作の底力なのではないだろうか。 読者に語りかけるような独特の文体もこの作者 の個性として面白く読むことができた。 | ||||
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戦果アギヤー、このような言葉、テロが、終戦後、沖縄であるろいうことさえしらなかった、登場人物のアイデンテーが、少し説明不足で、なかなかはなしんpなかにはいりこめなかつたが、直木賞受賞作を楽しんだ。 | ||||
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沖縄出身の私ですが、戦時中、戦後すぐを知らない世代です。 沖縄を再確認、この本を読みながら調べ、現実を改めて感じることができました。 感謝です。 | ||||
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アメリカや日本政府に虐げられてる沖縄県民に寄り添ってるつもりで書いてるのかもしれないけど、沖縄の人のキャラクターをすべて画一的に「根は善人」的に描いてる印象。上から目線のパターナリズム的なものを感じてしまった。ストーリー自体も途中から惰性。読んでて「作者は苦しくないのかな?」と心配してしまった。これが直木賞?作品自体よりも沖縄に寄り添ってるアピールなだけじゃ?と思った。 | ||||
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沖縄の方言が分かりづらい。 内容も今一だと思います。 | ||||
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こっちでも実話をネタ元にしたのか、引用したのか、次々と出てきます。 1970年12月のコザ暴動、1971年のレッドハット作戦による毒ガスの移送、他にも引用がストーリー最後の直前まで出てきて呆れる。 紫(ゆかり)という人物が出てきますが、ここまで引用が多いと、これもコザのロックバンド紫の名前を引用したの?と勘ぐってしまいます。 そして、ストーリーのネタにしたのか、オウム真理教の地下鉄サリン事件の毒ガステロ。 これまた似た様な内容が出てきて、もう呆れるやら、うんざりするやら。 他にも引用と思われる内容がありますが、全部書き出すのも面倒だし、内容をあまりばらすのも良くないのでやめておきます。 上巻のレビューでも書きましたが、作者は、自分でストーリーを構成する能力が無いのかとつくづく思ってしまう。 結末も中途半端で、無理やりにこじつけた感じで、最後まで中途半端だらけの印象。 下巻のページは、本編で250ページ程度。 上巻が440ページ程度なのに、なぜわざわざ上巻下巻と別々に発売したの? 一冊で事足りるでしょ? 儲ける為に上巻下巻にして発売したとしか思えない。 面白くない内容からしても、購入金額に見合う価値無し。 上巻下巻と通して、反戦、反基地みたいな内容を書いてはいるが、作者が本心から思ってるとは感じられない。 ただ、当時の内地やアメリカをやり玉にあげて、その様にみせてるだけのうわべだけの薄っぺらさが目につく。 本気で当時の(今現在もだが)アメリカの沖縄に対する横暴、日本政府の札束で頬を叩く様なアメとムチ的な扱い(これも今現在もだが)への批判をするなら、作品中の軽々しい表現にはならないのではないでしょうか? どうしても、作者の上から目線を感じられてしまいます。 反戦、反基地にすれば、沖縄でウケが良いだろうし、売れるとでも思ったのではないか。 私もまだまだ沖縄戦や、戦後の復興期の事など勉強不足ですが、この作者にはもっと勉強してから作品にすればと言いたいですね。 時間とお金をムダにしてしまった作品でした。 | ||||
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他の人も書いているが、カッコ書きで 著者の独白が多数挿入されており、それが非常に邪魔 軽薄な口調で、著者が登場人物に呼びかけたりして、読書のリズムを狂わせる 途中から、カッコ内はすべて読み飛ばすようにした。 ストーリーには なんら関係ないので、今後読む人も読み飛ばしをお勧めする | ||||
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こんなにくだらない作品は、永遠の0以来です。 永遠の0と同様に、実話などの引用(パクり?)がちょいちょい出てくる。 実在の人物で、瀬長亀次郎、屋良朝苗、喜舎場朝信、又吉世喜が出てくる。 1955年9月の嘉手納幼女強姦殺人事件、1959年6月宮森小米軍ジェット機墜落事故、西原飛行場跡での又吉世喜がリンチされる事などは、引用というより、丸ごと使っている。 作者は、キャラクターやストーリーなどを考える能力が無いのだろうか? また、とても不快なのが、ヤクザの又吉世喜を、まるで那覇の英雄かの様な扱いをしている。沖縄ヤクザの創成期に、抗争で一般人などが亡くなっているのに、遺族に対して失礼だと作者は思わないのだろうか? 30ページ程読んで、既に面白く無く、違和感だらけで、読むのをやめようかと思った。 中途半端に出てくる島言葉が鬱陶しいし、島言葉で読ませたり、日本語読みさせたりと統一感が無く、非常に煩わしい。 例えば、さとうきびをウージと読ませてるのに、太陽はティダ、魂はマブイと読ませずに、そのまま太陽、魂。 中途半端で、いったい何がしたいのやら理解に苦しむ。 そして、更に理解に苦しむのが、チェストーと出てきた事。 チェストは鹿児島の方言。 ますます理解不能。 作者が私は島言葉知ってますよと自慢でもしてるつもりなのか? 鹿児島の方言と沖縄の方言の違いも知らないのか? 文章も稚拙で、日記を繋ぎ合わせたかの様で読みづらく、場面が繋がりにくく、情景の描写、どれが誰のセリフなのかなどがわかりずらい。 語り部が語ってる方式なのか、登場人物のそれぞれの日記なのか? カッコ書き()も多くも煩わしい。 どーでもいい説明や、登場人物の感情などが()書きで多く使われて面倒。 誤字なのか、理解に苦しむ文字が2つ出てくる。(透き間?→隙間じゃないの?、気根?→木根じゃないの?) 読むのがストレスになってくる。 こんな本で直木賞が取れるのが不思議。 架空の人物のヤクザならまだしも、実在のヤクザを英雄かの様な扱いをしている作品に賞を与える選考委員の常識が疑われる。 この本に対してどの様に思うかは人それぞれなので、他の人のレビューを批判するつもりは無いです。 佐野眞一が書いた、沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史を読めば、この作品で引用されてる人物や内容が出てきたりします。 この本を読むよりは、こちらを読んだ方が良いと私は思います。 正直この本はくだらない、読む価値無し、時間とお金の無駄ですね。 下巻は下巻でレビューを書いてますので、興味がある方は参考にして頂ければ幸いです。 | ||||
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最後まで、圧倒されっぱなしだった。 それしても、それにしても、真藤さんの文章はいい意味で大仰だ。 とにかく威風堂々としている。 同じ大きさの活字なのに、他の作家よりとてつもなく大きく見える。 凄いぞ。 | ||||
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最初は取っ付きにくい内容やなぁって思いながら読んでいて、途中で当分の間、読まずに放置していたけどふとしたことから読むの再開してみると、どんどんハマって行ったような感じで最後まで読み終えた。 最後は、そうやったんや、的な終わり方やけど、なかなか退屈せずに読み切れた。 | ||||
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ストーリー性がありながら、戦後沖縄の実情をこの年齢でやっと理解できた気がします。 | ||||
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YouTubeで「沖縄戦」を見ましたが、日本で唯一地上戦が行われた沖縄、本土の捨て石とされ、現在にまでいたっています。戦後から本土復帰までの20年間を背景によく描かれおり、大変面白い内容でした。この物語の最後の真実が見えた時、涙しました。 | ||||
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おもしろい 沖縄の成り立ちを少し知った気がする! | ||||
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とても良かった | ||||
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