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宝島
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宝島の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全155件 121~140 7/8ページ
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ラストは涙が溢れました。 とても読み応えのある一冊だと思います。 | ||||
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リアルな沖縄が描かれている 切なくも今なお続く基地問題 おすすめです | ||||
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最初の100ページぐらいまでは、熱中して読みましたが、その後は失速。さっき読み終えたんですが、ちょっとどうかなという感想です。沖縄の問題を取り扱ってるので、物語全体が、どろどろしています。読んでるこちらも、圧力を感じます。 でも、沖縄問題とか、沖縄戦について、もっと勉強しようかなとか、思いました。 | ||||
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最初は、沖縄の人が書いたと思った。 うちなーぐちをカナふりして、独特の雰囲気を作り出す。 かっこで、述べている部分は、余分だと思う。 それにしても、沖縄の底流にある文化と現代史をうまくすくいとって描いている。 沖縄の重みを感じる 存在感のある本だった。 それにしても、分厚くて、重い。一気に読んだが、支える手が辛かった。 沖縄の置かれている理不尽さ。 その理不尽に立ち向かう戦果アギヤーたち。 沖縄の米軍基地から、物資を盗み、貧しい人たちに与える いわゆる義賊。 英雄伝説となるオンちゃん。それを慕うグスク、弟 レイ、彼女 ヤマコ。 嘉手納基地の戦果アギヤーから始まり、オンちゃんは行方不明となる。 刑務所に入れられて、暴動を起こす。 その刑務所に、瀬長亀次郎が来る。 私は、瀬長亀次郎にあったことがあるが、その風雪に鍛えられた闘士のイメージが うまく描き出されている。アメリカに対決する強い姿勢。 命をあくまでも大切にすることが、きちんと語られる。 刑務所に入ったにも関わらず、刑事になったグスク。 アメリカ軍兵士の女性殺害事件などを究明する。 アメリカの政府の高官に スパイになれと 要望され、 オンちゃんを探すことができるかもしれないと思って、スパイにもなる。 ヤマコは、女給から勉強して、小学校の教師となる。 小学校の校舎に 米軍機が墜落して、教え子を失い、積極的に復帰協に加わる。 沖縄のヤクザのコザ派のリーダーになるが、那覇派の又吉を助けることに。 グスクもレイも ヤマコが好きなのだが、それをうまく伝えることができない。 嘉手納基地の中に 御嶽があり、ノロとユタが 伝承する。 結局、沖縄返還とは、なんだったのか? 「おためごかし、空約束、口から出まかせ、 それらをテーブルに並べて、沖縄を裏切ってきたのが日本(ヤマトゥ)だ」 核抜き、本土並みという約束も守られず、基地に毒ガスの存在。 そして、アメリカ軍基地が 沖縄にどっかりと存在している。 アメリカーをたっくるせ(たたき殺せ)という声の沸き上がり。 沖縄の苦しみを背負って立つ英雄とは? 三人の中にオンちゃんの想いが受け継がれる。 辺野古基地への日本政府の強権的な行動に反対する沖縄の人々の前史が この物語の中の沖縄の人たちの思いや苦しみがしっかりと根付いている。 読み終わって、沖縄の人が本当に喜ぶことができる道はなんなのか? それを真剣に考えざるを得なかった。 じっくりと 沖縄に向き合うために 必要な本だと思う。 | ||||
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個人的に沖縄は未だアメリカであり異国だと云う意識があります。此の作品は良い意味で其の様な自分の沖縄に対する偏見めいた意識を破壊してくれました。文章や作品から想像される世界観は然程、広がらず感情的に大波が立つと云う感動めいたものは正直皆無に等しいのですが、唯々淡々と流れる沖縄の戦後の刻や風景、本土復帰までの、まるで踠くが如くの様々な描写、そして異国の言葉の様な沖縄弁を目にするだけで表現の仕様のないゾクゾク感を感じて仕舞う不思議な感覚に包まれての読了でした。 | ||||
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日本人の中で、外国に占領され、生きてきたひとたちがいたことを、忘れがち。1972年に終わったはずだった占領、女性子どもの被害、基地の被害は、まだ終わらない。1995年、 2016年の事件は、思い出せるが、1959年宮森小学校や1955年嘉手納、そのほか数えきれないほど事件があったことを、すっかり忘れていた自分が残念です。 | ||||
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衝撃的な内容でした。戦後の沖縄にどんな事が起こっていたか。日本人だったら知っておかなくてはならない事だと思いました。 | ||||
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辛い出来事も多いのに、語り口がとにかく明るいので、ワクワクしながら楽しく読めた。沖縄のこと、おおよそ知っていたつもりでしたが、知らなかった大きな史実もあり、ショックを受けました。沖縄の皆さんごめんなさい、という気持ちになりました。歴史の本を読むよりも人々を身近に感じられるし、おすすめです。 540ページ。一気には読めず3週間ほどかかってしまいましたが、そのぶん3週間ずっと、主人公たちと沖縄で一緒に笑ったり泣いたりしてともに生きた感覚があり、とても得がたい体験でした。 | ||||
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少しずつ物語に引き込まれていく感覚が心地よかった。最後には、今現在の沖縄の戦いが脳裏で重なり号泣しながら読んでいて、沖縄への想いを馳せていた。 エイサーを改めてじっくりと動画で見た。 なんて悲しい歌をさも楽しげに強く唄うんだろう。 沖縄の事はテレビでしかほとんど分からない。 私が幼い頃、母が「同じ日本人なのに何でだろうね…」とテレビを観ながら泣いていたことを思い出します。 戦果アギャー…二度と生み出さない世の中になって欲しい。今もまだ続く沖縄の沢山の問題に、今まで以上に心を寄せよう。 …そういう年頃に私もなったのね。 | ||||
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沖縄は文化、歴史、全てが特別な場所だと思う。御嶽(ウタキ)聖なる祈り場がたびたび登場します。戦後沖縄から返還までつまびらかに描写されています。引き込まれる文体は私が沖縄好きだからでしょうか。ジャンルは歴史恋愛小説になるのかもしれません。もう一度沖縄に訪れたくなる一冊です。 | ||||
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「この網の目からは、農作物を荒らすイナゴの大群のように悪いもの(ヤナムン)が湧きだしてきて、島の暮らしのひだにまではびりこり、平穏を脅かして、島民たちの魂すらも蝕んでしまう」(p.344)。 基地の金網から、悪霊がつぎつぎと飛び出していく。けれども、それを迎える者たちもいる。 「歳月にも朽ちずに土地に息づくウタキ。それはすばらしく頼もしい、この島の祈りを一手に引き受けてくれるような存在だとは思わんかね」(p.348)。 「過去の出来事(サチユヌー)は、すぐそこにある現実(ユーヌサチ)として立ち現われ、島民の生は明転と暗転をくりかえす。あの日からずっと響いているその声に、だれもが知らず知らずのうちにその身をさらしている。空はどこまでも青く、死者たちが帰ってくる」(p.350)。 かたや米軍基地、日本政府・日本政府の暴力。かたやウタキ、ユタ、ノロ、ニライカナイという沖縄の民衆世界、宗教世界。 日本軍の支配、米軍の侵略、沖縄戦、県民の四分の一の死、土地・資源・生活の略奪、兵士に襲われ殺される少女たち、米戦闘機墜落により焼き殺された小学生たち、教公二法阻止闘争、全軍労(全沖縄軍労働者組合)ストライキ、コザが燃えた夜、カメジロー・・・。沖縄近代史。 「自分がこの房で、なにを渡すまいとしているか。アメリカーや日本人(ヤマトンチュウ)が、この島のなにを欲しがっているのか」(p.88)。 「おれは最近思うんだよな。ほんとうに目の仇にしなきゃならんのはアメリカーよりも日本人(ヤマトンチュ)なんじゃないかって。デモで声を上げるのが民主主義の基本だなんて復帰協は言うけど、この島の人権や民主制はまがいものさ。本物のそれらはもうずっと、本土(ヤマトゥ)のやつらが独り占めにしてこっちまで回ってきとらん」(p.239)。 日本の人権や民主制もまがいものだが、日本が沖縄に対して、人権を蹂躙し、剥奪し、沖縄の「民」の「主」権など一顧だにせず、廃棄してきたことは事実だ。 日本に復帰すべきか。独立すべきか。主人公の一人である青年が出した答えに、驚いた。けれども、当然の考えであった。 沖縄の歴史を背景にした幾重もの苦悶の青春とミステリー。もっとも深い意味でのミステリー。 | ||||
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三章がつまらなすぎて、読むのが辛すぎる 残念すぎる作品 | ||||
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それなりに沖縄のニュースを注意して見聞きしていたけれども 私は沖縄の事を何も知らなかった。 ヤマトンチュは何も知ろうとしなかった。 辺野古の問題だけじゃない。 沖縄は未だに見捨てられた地。 沖縄旅行に行ったときに 「パラシュートの生地で作ったウエディングドレス」とか 基地から捨てられたものを工夫して生活用品にしていたものとか 見ましたが 日本に復帰しても沖縄は アメリカー世からなにも変わってないと 改めて頭を殴られました。 沖縄出身の政治家が首相になるしかない?! 日本から独立するしかない?!?! 必読の書です。 | ||||
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胸の奥の、そのまたずっと奥の部分(そこには作中の言葉を借りるなら「どんなときでも淘汰できないもの」が宿っています)が「ギュイン、ぎゅっ、いーん」と揺さぶられっぱなしでした。 わたしにとっては、オーティス・レディングや忌野清志郎の歌声を聞いた時に「揺さぶられたもの」と同質のものです。歌であり(踊りでもあるよー!)、叙事詩でもある熱い小説でした。 あきさみよう! | ||||
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沖縄近代史をベースにしたエンタティメント。届いたとき「分厚い」と思ったのですが、2日で読み終えました。ぐいぐい引き込まれて、テンポがいいし、紙面にちりばめられた沖縄方言のルビが雰囲気を醸し出して効果的だと思いました。ユタとノロの違いとか、洞窟の存在の意味とか、ウタキの神秘的な説明など、学校で学んだだけでは知り得なかった沖縄近代史とその周辺、沖縄に住む方達の言いしれぬ苦悩とそれをはじき飛ばす音楽や踊りの圧倒的なパワー。新しい知識も増えて脳が活性化されました。ミステリー形式だったのも魅力的です。 | ||||
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読み応えはあったけど、感動やワクワクなど感情に訴えるものはなかったかな。 ちょっと沖縄方言が読み難い。 | ||||
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第160回直木賞受賞作品。 546ページがノンストップ。 怒涛のごとく、前へ前と突っ走る小説。 小説が息をしている。 その切り口はとてつも斬新だ。 青春のアツい思いがぎゅっといっぱいに詰まっている。 その行動が眼前に迫ってくる。 仲間との固い絆。 立ち上がっていく勇気。 激動の中で魂の叫び。 読んでいて、心が動き、目が血走ってくる。 読後の余韻は半端なく、涙腺がゆるみ、無口になってしまった。 ぜひ読んで欲しいオススメ本。 | ||||
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山田風太郎賞(そんなのあったのか)と直木賞、ダブル受賞ということで、ポチッとキンドルに落としてしまった。 全然面白くない。文章のリズムは良いが、内容が薄い。どうでもいいような話が繰り返し延々と続く。我慢して200ページまで進めたが、もう読み続ける気にならない。どうしてこのような作品が高評価なのか。あと、現代文学は方言がトレンドなのか、だとしたらそんなトレンドは、さっさと過ぎて欲しい。 | ||||
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「しまことば」、そんな言葉は本物ではない。しまことばという作られた言葉で書いたという県外の人が書いたこの本、沖縄の戦後を一生懸命生きてきた本物の沖縄県民を侮辱するものではないのかと思う。 | ||||
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「高い、梢の落葉は、早朝の微風と、和やかな陽光とを、健康そうに喜んでいたが、鬱々とした大木、老樹の下陰は薄暗くて、密生した潅木と、雑草とが、未だ濡れていた」 これは、直木賞のその名の作家、直木三十五(さんじゅうご)の『南国太平記』の冒頭である。1891年の生まれである。この人が、エンターテインメント小説を、形づくったのである。しかし、文章に芸術性がないのが、エンタメではない。その後、「中間小説」なる名前で、エンタメ小説が呼ばれたこともある。それでも、そのなかに、田中小実昌、井上ひさし、池波正太郎、山田風太郎、あるいは、エロ小説家に、梶山秀幸などいたが、どの作家も、ちゃんとした文学を書いていた。それが、いつの頃からか、物語のスジだけ、資料まんま、などを、新聞の文章より味気ない文章で、長さだけは長々と綴るという「小説」がはやってきて、いまや、エンタメ小説の主流となっている。これは、なにも日本だけの現象ではなく、世界的? 少なくとも、フランスのベストセラー作家で『その女アレックス』の、ルメートルも同様である。「このミステリーがすごい」1位になればいいってものではない。現に、原寮『それまでの明日』も、大沢在昌にまったく及ばない、新宿ハードボイルドである。 本書は、500ページ以上、四百字詰め原稿用紙にして、1000枚はあると思われるが、まー、内容からいって、200枚程度に縮められるのではないかと思われる。それに、刑事、テロリスト、教師になった、幼なじみ同士って……アメリカ映画では、いろいろあったな、の設定である。何人かの主要人物を出しながら、その心情も、文章で「説明」するだけなので、どれがどれかわからず、要するにキャラがたってない。直木賞の前に、山田風太郎賞も授賞したようであるが、山田風太郎も化けて出るだろう。というか、だいたい、どの賞も、選考委員の顔ぶれを見れば、それらの人々が大した作品を書いてないのだから、まー、しかたない世界(しゅっぱんかい)なのかな? 本書も、「直木賞」受賞で世間が騒いで(?)いるわりには、売れてない(というのは、だいたい、Amazonのレビューが十いくつしかついてないからわかる)ようである。村上春樹の場合、発売時期からみると、この時期には、百以上いっているからである。名前も覚えられないような名前だし、すぐに忘れられてしまうかも。出版界は、こういう負のスパイラルを延々と繰り返していくしかないのかな? | ||||
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