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老虎残夢
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老虎残夢の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
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舞台が宋時代の中国という事で、正直全く馴染みがないので不安でしたが面白かったです。 メインキャラが六人しかいないのが分かりやすくて良いですね。 その六人もキャラが立っていて誰が誰だか分からないという事が無いのが有難かったです。 高名な拳法の達人が自分の館で刃物を刺されて死んでいるのが発見されます。 容疑者は三人。弟子である主人公は敵を取るべく取り調べを開始するという訳です。 死体が発見されて以降は、ほぼ全て館内での会話劇で進行します。 雰囲気としては映画「キサラギ」を連想しました。 誰が犯人か話し合ううちに徐々に色んな秘密が明かされて行って…という感じですね。 バトル描写も楽しかったし、なにより昔の中国が舞台なのに全くハードルの高さを感じさせないのが良かったです。 | ||||
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途中で読む事断念! 疲れる。 | ||||
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皆様はノックスの十戒という言葉をご存知だろうか。ノックスの十戒とは推理作家のロナルド・ノックスが発表した、推理小説を書く際のルールだ。探偵は、偶然や第六感によって事件を解決してはならない。犯人は、物語の当初に登場していなければならない。主要人物として「中国人」を登場させてはならない。(詳しくはググって欲しい) この小説は大陸を舞台にした武侠小説だ。武侠、つまり武術や気功で何でも解決してしまう「中国人」が主役である。 そういう意味ではノックスの十戒の「中国人を登場させてはならない」と「未発見の毒薬、難解な科学的説明を要する機械を犯行に用いてはならない」等に抵触する。 登場人物が中国人で未知の技術を使うならば探偵役は誰になるのか、そこでまず私はニヤリとさせられた。 南宋時代を舞台とした武侠小説というのは良かったが、キャラクターは肩書は立派だが少し面白みに欠けていると思った。普段推理小説を読まないから、登場人物の掘り下げは他も同じようなものなのだろうか、比較する対象がないためわからないが、ただ舞台が中国なだけで小難しい言葉を並べ立てて煙に巻いているだけで深みが感じられなかった。でもテーマ性とか読みやすさとか、キャッチーさで言ったら中二病真っ盛りの学生にぴったりというか、読書を趣味にし始めた人にはこのボリュームがちょうどいいと思う。 自分が感じたモヤモヤは本の最後に書いてある選評でスッキリした。正直有名作家の選評が一番面白い。 本編星2つ、選評が面白かったので星1つ。合計星3です。 | ||||
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読み終わって、で? みたいな印象になった。最後の参考文献を見ても、ものすごく調査されてるんだろうと思ったが、漢詩を出されてもよく分からないし、モンゴルとか言われてもよく分からない。歴史を絡めてくるのなら、日本の歴史の方がいいんじゃないか? そちらの方が食い付きは良さそうだ キャラクターに関しては、数はちょうど良い数だったと思う。ヒロイン2名、容疑者3名。分かりやすい。ただ、部屋の中で語ってる場面が多かったが、内功とか外功とか言ってるし、推理で追い詰めてから水戸黄門みたいに戦えば面白かったのかなぁと思う。 キャラクターは、可愛げがあるところもあって良かったなと感じた。 ただ「南宋である必要ある?」とは思った。分からないが、設定の割に物語がこじんまりとしている印象があって、日本で良いんじゃない? とも。何か南宋に思い入れがあって、南宋人で無ければ成立しないテーマみたいなのがあれば話は別だと思うが…そんななのもなかった。 あと、トリックというかミステリというか謎のコアの部分なのだが「え? それ魔法と変わんなくない? 行ったり来たりして、やっぱ初めに考えた通りでしたと言われても…」と思ってしまったのが、一番うーんと思えた部分だった | ||||
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中華武侠な世界観で、 ミステリで師弟愛で、百合。 作者殿、忝う御座います、 | ||||
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南宋の舞台で密室殺人が起こり、武術の達人たちが容疑者になるという本格ミステリで中々面白かった。 ただ、最後は少しガッカリだった。 | ||||
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ちょっと前に薦められていたもの。 南宋時代の武侠小説風密室殺人もので、現代的な内容で読みやすくおもしろかった。 3人の武侠が招かれ、主人の娘に弟子の少女でもてなす。 翌朝弟子の少女が3人の武侠と湖の中の館へ行くと主人が殺されていた。 武侠独特の体術(内功、外功)や、よい時代をえらんでいるので時の情勢が絡んで納得。 | ||||
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武侠小説として、導入部から惹きこまれる。 主人公の生い立ちや、師匠及びその周辺人物の役割など状況設定も練られている。 中盤まではミステリー要素も含めて、ストーリー構成が上手く先が気になる。 残念なのはミステリーの謎を明らかにする過程。 2重3重によく考えられてはいるのだか、その明らかに手法として説明がダラダラ続き、また時間軸も短すぎてエピソードが広がりがない。 ラストが何とかなっていれば、もっと読み応えあった。 | ||||
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江戸川乱歩賞作品ということで読んでみた。中国の南宋時代?を舞台にして、中国の武人が如何にすごいかを形容するため、この本のタイトルでもある「老虎残夢」とか「烈風??」とか4文字の熟語が出てくるが、中国に関する小説を多く読んでいる私には何かコケオドシ的で少々しらける。こんな中国語はない。せっかく昔の中国を舞台にするのなら、もっと実在した(あるいは実在したとされる)人物にフィクションを織り交ぜ、想像を掻き立てるようなストーリーにしてほしかった。これではただの子供向け漫画ヒーロー物語のようだ。残念な作品だ。 | ||||
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面白く読めましたが、もやもやとした不満も残りました。 好印象を持ったポイントは、 - 中国の南宋時代でモンゴルがまだ黎明期で、南宋は北方の金からの軍事的圧迫があるものの、経済、文化的には繁栄している時代設定と物語がリンクして、面白さを引き立てている。特に他の歴史ミステリにありがちな著名人物を安易に出す手法を避けている点も好印象でした。 - 何が”奥義”だったのかという真相に説得感がある。現実的かどうかはともかく、物語上の説得力はあったと思います。 その一方、不満を持った点もいくつかありました - 殺人事件の真相が安易で予想がつく。いろいろと捻りを加えて、膨らませようとしていることは分かりますが、大本が予想できてしまうので、意外性を損なってしまっていると思います。 - 武俠や百合などの設定がストーリーに生かされていない。受け止め方は、いろいろとあると思いますが、「武俠」の設定は、ともすれば秘術を使えば何でもありでミステリーとして求められるお約束を壊しているように思えます。実際、謎解きの一つは全く説得力がありませんでした。また「百合」要素もあったら悪いとは思いませんが、ストーリーに寄与しているとは思えません。言い換えれば、主人公を女性から男性に変えて、「百合」要素を無くしても、ストーリーに変化がほぼないと思います。 - 既視感のあるキャラクターばかりなのでも、小説として工夫が無いように思いました。3人の訪問客にしても、年齢不詳(おそらく50台)なのに見た目は20台でグラマラスな女性、風采はさえず軽口をたたくが実は凄腕の男性、直情径行で豪快な男性と、例えばドラマ化もされた「カウボーイ・ビバップ」のようなアニメやマンガのキャラクターによくいるタイプです。 | ||||
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選評や感想にもあるように本格というには穴があるとこもありますが。 実は姿を隠した容疑者とかいたらどうなるんだ?とか思いましたし、古龍とかそういう手で主人公がはめられるとかあるので。 内巧で毒を消したり、水面を渡るなどがあるので、武侠作品を知らないと楽しめないかもしれません。 また舞台が南宋で、金や元あたりの歴史に詳しくないと楽しめないかもしれません。 このへん金庸の射鵰三部作がその時代を扱っているので、そちらの小説かドラマを見ていたら理解しやすいです。 江湖のタブーで、女師匠と弟子の恋愛で反対され、行方不明になった話とか、どう考えても神鵰侠侶のネタで、 本筋ではないものの、そういうお遊びのようなところに作者さんの武侠作品への愛がみえて、ニヤリと出来ました。 内容としてはそこまで感動するものではないのですが、二転三転する謎解きは面白かったです。 また一緒に育ち、武術や医術を嗜む二人組の百合というキャラもよく、ラノベのシリーズものとしてやっていくなら使いかってのいい二人だと思います。 なかなか争乱の時代ですし、武侠ミステリーとして続きがみたいなとは思わせてくれました。 | ||||
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楽しく読めました。 昔の中国が舞台で武侠物で百合キャラ…と言った特殊要素いっぱいのミステリーとのことで、序盤は気持ち的なスタンスをどうとって読んだら良いのもんかなぁ…と、戸惑い気味に読み始めましたが…。 しかし、意外にもすぐに違和感なくすんなり世界観に入り込めました。 ミステリーとしては密室ものですが大きな前提として、気功的能力の性質がこの世界観の大きなルールとして関わってきます。 ですので良い悪いは別にして、各登場人物のキャラが立ってる感じも含め(いい意味で)アニメやマンガ的な感じでしょうか。 読んでいて真っ先に「NARUTO]を連想してしまいした。(特に水上を歩行する術) たぶん、そういった方面のサブカル的なものに馴染んでる方は抵抗なく物語に入り込めるんじゃないかと思いますが、ガチガチのミステリーを期待されてる方にはちょっと違和感があるかも?、です。(自分はアニメ・マンガも大好きです) ですが、うっすらと降った雪や湖に浮かぶ孤島の館…カーが好きだった自分はこれだけでかなりそそられてしまいました。 あと、百合要素の方は変な期待はしすぎないで下さい。(笑) ちなみに、表紙の装画はミステリーファンで有名な漫画家の喜国雅彦氏が描かれてます。 エキゾチックとケレン味と神秘性がとてもいい感じですね。 自分はこの表紙の絵を見て「どんな内容なんだろう」と惹かれてこの本を手にしました。 (喜国雅彦氏にこの作品を漫画化していただく言うのはどうでしょうか。) | ||||
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『老虎残夢』を読み終えたのでちょっと感想などφ(‘ω‘* ) あ、多少ネタバレになるかと思いますので未読の方はお気をつけください(数行空けて投稿します) まず、描写が素晴らしかったです キャラの容姿や建物の外観や内装、細かく言えば酒器など、鮮明に脳裏に浮かびます あと、暖かさや寒さなんかも感じたので臨場感に溢れていましたね そして時代背景の表現がものすごく丁寧で、小説を読みながら辞書を読んでいる感じがして、とても勉強になりました ただ作者さんが「この時代ホントは煙管はなかったんだけど、どうしても祥纏に吸わせたかった」と仰っていたような? 私も読んでて同意見でした。雰囲気でてて(・∀・)イイ!! 心理描写もお上手で、各キャラの怒りや葛藤、感情の揺れなど細かく伝わってきます それだけに最後はもらい泣きしちゃいました ネタバレになるからあまり詳しくは書けないけど、恨みつらみより愛が勝って良かった…… 紫苑ちゃんもだけど、泰隆氏の心が救われてホントに良かった と言うか、ミステリで最後こんな感動して泣いたり読後感いいことってある!? トリックはあまり考えずに読むタイプなので謎解きに挑戦はしなかったのですが、紫苑ちゃんも「普段と違う様子に、言葉にできない不安が首をもたげる」と言っていたようにお師匠さんの別れ際の表情が何かを決意した人という感じだったので、ラストに違和感はありませんでした(読者を驚かせたいからと、無理やり大どんでん返しにするような作品は余り好きじゃないんよ) とは言え「この人が犯人では?」と疑わせる要素はあちこち散らばっているので、謎解きに挑戦したい人も勿論愉しめる作品だと思います それとですね、選評で「主人公カップルが同性であることに必然性をまったく見出せませんでした」と書いてあったのですが、これに大いに異を唱えたい ちょっと語るぜ(*゜д゜)クワッ! 作中にあるお師匠さんの「今となっては、紫苑を可愛いと思うあまり手放せない。あれは私の宝だ。自分の都合で嫁がせるのではなく、本人が心から望む相手と添い遂げさせてやりたい」という言葉は一見するとほんわかする内容ですが、これ……物語の軸なんですよ お師匠さんの心の変化を表している言葉なんです それを踏まえた上で、紫苑ちゃんが男性だったとしたらと考えると──お師匠さんは初志貫徹していたのではないかと思います(お師匠さんは紫苑ちゃんについて「可愛い」という表現をしていますので、ぶっちゃけ男性だったら、そんな風には思わないんじゃないかなと) そしてそれは恋華ちゃんが男性であっても、同じことだったかと 恋華ちゃんが男性であれば泰隆氏は娘である彼女にも武道を学ばせていただろうし、そうなればやはり当初の思いを遂げていたのではないかと思います 彼女たちが男性だったら「二人共よくぞここまで育ってくれた。よし、やったるか!」となっちゃいそう(*'へ'*) ンー 次に、二人が恋人でなかった場合 例えば親友とか姉妹的に仲が良い場合ですね その場合は恋華ちゃんがとある場面でちぐはぐな行動をしてくれなくなるので、そうなると物語が成り立たなくなるためこれもダメなんです という訳で同性カップルであることに意味はあるかと(`・ω・')キリッ 長くなりましたが最後に──紫苑の花言葉は『追憶』『君を忘れない』ですね 紫苑ちゃんのお師匠さんへの想いを表しているような気がしました 以上です(。ᵕᴗᵕ。) | ||||
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残念無理がある。エンディング? | ||||
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中国の歴史は、高校時代に世界史で学習しただけで、ウン十年間無縁です。本書に出てくる歴史上の人物、地名などについてはおぼろげな記憶しかなく、その上、意味を知らない難しい単語が頻発するので、それだけで読む気がしない作品でした。「武侠小説」というジャンルがあるそうですが、全く読んだことがありません。その上、「内功」を習得していれば水面を跳ぶように移動できるとか、毒物を解毒できるとか言われても、「はあ?」という感想を持つだけで、しらけてしまいます。「乱歩賞は必ず読む」と決めているので我慢して読み通しましたが、そうでもなければ早々に読むのをやめていたでしょう。 湖上の楼閣を舞台とする密室殺人事件で、登場人物は殺された人物を除き5名という設定ですから、本格ミステリーの体裁を採っていると言えるでしょう。しかし、「内功」などという技を持つ人物を始め、現実の人間を超越した能力を持つに等しい登場人物たちを並べられると、そもそも本格ミステリーの前提が成り立たないように思えます。南宋時代の中国、美しく若い女性同士の恋愛(なお、濃厚な描写はありません)といった装飾を取り払ってしまえば、面白くない結末が提示されるB級ミステリに過ぎないと思います。同時受賞の「北緯43度のコールドケース」の方が数段上です。 | ||||
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第67回江戸川乱歩賞受賞作。中国の宋の時代を舞台に、武術の達人の奥義の伝承を巡る物語で、読み始めはどこに向かうのか想像がつかなかったけれど、その分惹き込まれました。 中国の歴史をバックグラウンドとした物語構成はスケールが大きく、武術の技の特殊設定も工夫されていましたが、ミステリーとしての謎解きには若干の物足りなさを感じました。 | ||||
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南宋時代の武侠。 湖上の楼閣。 凍る寒さ。 密室でのミステリーはダイナミックな視野が広がっていく。 疑われる5人は事象と事実を語っていく。 事実が解明していくにつれ、5人は、ある企みに関連付けられ絡み合っていく。 内功を練る圧巻の真相とは。 | ||||
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謎解きが楽しい | ||||
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※ネタバレあり 個人的に老虎の死亡原因が肩透かしな印象でしたが、物語の広がりや組み合わせなどはさすがデビューを勝ち取っただけはあるなと思いました。そして、この筆者は人の優しさを書ける方だなあと。これからも楽しみです。 | ||||
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全体として、近年の乱歩賞作としては良い出来。 構成がいい。話が途中から大きくなる展開に期待が膨らむ。時代描写もまずまず。キャラもそこそこ。 謎の提出の仕方は上手い。 だが、特殊設定を活かしきれていないというか、あまり驚きはなかった。ミステリとしてはやや線が細く、おとなしい感じ。たとえば鮎川賞の方丈貴恵にくらべると、語り口はなめらかだがあれほどの切れ味がない。 | ||||
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