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老虎残夢
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老虎残夢の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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皆様はノックスの十戒という言葉をご存知だろうか。ノックスの十戒とは推理作家のロナルド・ノックスが発表した、推理小説を書く際のルールだ。探偵は、偶然や第六感によって事件を解決してはならない。犯人は、物語の当初に登場していなければならない。主要人物として「中国人」を登場させてはならない。(詳しくはググって欲しい) この小説は大陸を舞台にした武侠小説だ。武侠、つまり武術や気功で何でも解決してしまう「中国人」が主役である。 そういう意味ではノックスの十戒の「中国人を登場させてはならない」と「未発見の毒薬、難解な科学的説明を要する機械を犯行に用いてはならない」等に抵触する。 登場人物が中国人で未知の技術を使うならば探偵役は誰になるのか、そこでまず私はニヤリとさせられた。 南宋時代を舞台とした武侠小説というのは良かったが、キャラクターは肩書は立派だが少し面白みに欠けていると思った。普段推理小説を読まないから、登場人物の掘り下げは他も同じようなものなのだろうか、比較する対象がないためわからないが、ただ舞台が中国なだけで小難しい言葉を並べ立てて煙に巻いているだけで深みが感じられなかった。でもテーマ性とか読みやすさとか、キャッチーさで言ったら中二病真っ盛りの学生にぴったりというか、読書を趣味にし始めた人にはこのボリュームがちょうどいいと思う。 自分が感じたモヤモヤは本の最後に書いてある選評でスッキリした。正直有名作家の選評が一番面白い。 本編星2つ、選評が面白かったので星1つ。合計星3です。 | ||||
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読み終わって、で? みたいな印象になった。最後の参考文献を見ても、ものすごく調査されてるんだろうと思ったが、漢詩を出されてもよく分からないし、モンゴルとか言われてもよく分からない。歴史を絡めてくるのなら、日本の歴史の方がいいんじゃないか? そちらの方が食い付きは良さそうだ キャラクターに関しては、数はちょうど良い数だったと思う。ヒロイン2名、容疑者3名。分かりやすい。ただ、部屋の中で語ってる場面が多かったが、内功とか外功とか言ってるし、推理で追い詰めてから水戸黄門みたいに戦えば面白かったのかなぁと思う。 キャラクターは、可愛げがあるところもあって良かったなと感じた。 ただ「南宋である必要ある?」とは思った。分からないが、設定の割に物語がこじんまりとしている印象があって、日本で良いんじゃない? とも。何か南宋に思い入れがあって、南宋人で無ければ成立しないテーマみたいなのがあれば話は別だと思うが…そんななのもなかった。 あと、トリックというかミステリというか謎のコアの部分なのだが「え? それ魔法と変わんなくない? 行ったり来たりして、やっぱ初めに考えた通りでしたと言われても…」と思ってしまったのが、一番うーんと思えた部分だった | ||||
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ちょっと前に薦められていたもの。 南宋時代の武侠小説風密室殺人もので、現代的な内容で読みやすくおもしろかった。 3人の武侠が招かれ、主人の娘に弟子の少女でもてなす。 翌朝弟子の少女が3人の武侠と湖の中の館へ行くと主人が殺されていた。 武侠独特の体術(内功、外功)や、よい時代をえらんでいるので時の情勢が絡んで納得。 | ||||
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面白く読めましたが、もやもやとした不満も残りました。 好印象を持ったポイントは、 - 中国の南宋時代でモンゴルがまだ黎明期で、南宋は北方の金からの軍事的圧迫があるものの、経済、文化的には繁栄している時代設定と物語がリンクして、面白さを引き立てている。特に他の歴史ミステリにありがちな著名人物を安易に出す手法を避けている点も好印象でした。 - 何が”奥義”だったのかという真相に説得感がある。現実的かどうかはともかく、物語上の説得力はあったと思います。 その一方、不満を持った点もいくつかありました - 殺人事件の真相が安易で予想がつく。いろいろと捻りを加えて、膨らませようとしていることは分かりますが、大本が予想できてしまうので、意外性を損なってしまっていると思います。 - 武俠や百合などの設定がストーリーに生かされていない。受け止め方は、いろいろとあると思いますが、「武俠」の設定は、ともすれば秘術を使えば何でもありでミステリーとして求められるお約束を壊しているように思えます。実際、謎解きの一つは全く説得力がありませんでした。また「百合」要素もあったら悪いとは思いませんが、ストーリーに寄与しているとは思えません。言い換えれば、主人公を女性から男性に変えて、「百合」要素を無くしても、ストーリーに変化がほぼないと思います。 - 既視感のあるキャラクターばかりなのでも、小説として工夫が無いように思いました。3人の訪問客にしても、年齢不詳(おそらく50台)なのに見た目は20台でグラマラスな女性、風采はさえず軽口をたたくが実は凄腕の男性、直情径行で豪快な男性と、例えばドラマ化もされた「カウボーイ・ビバップ」のようなアニメやマンガのキャラクターによくいるタイプです。 | ||||
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残念無理がある。エンディング? | ||||
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