幻告



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幻告
幻告 (講談社文庫)
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初公開日(参考)2022年07月
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長編小説

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幻告 (講談社文庫)

2025年01月15日 幻告 (講談社文庫)

「僕の父親は無実だったのかーー?」 時空を超えた法廷で、奇跡を手に入れろ。 感動のタイムリープミステリー! 裁判所書記官として働く宇久井傑(うぐい・すぐる)。ある日、法廷で意識を失って目覚めると、そこは五年前ーー父親が有罪判決を受けた裁判のさなかだった。冤罪の可能性に気がついた傑は、タイムリープを繰り返しながら真相を探り始める。しかし、過去に影響を及ぼした分だけ、五年後の「今」が変容。親友を失い、さらに最悪の事態が傑を襲う。未来を懸けたタイムリープの果てに、傑が導く真実とは。リーガルミステリーの新星、圧巻の最高到達点!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt

幻告の総合評価:7.18/10点レビュー 17件。Dランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

法廷×SF 時を遡り、主人公は父親を助けられるか

裁判所書記官の青年を主人公とする、SFと法廷モノを掛け合わせた作品の本作。主人公は、父親が犯罪者だという触れられたくない過去を持っていました。ある日、タイムスリップして現在と過去を行き来し、もしかしたら冤罪の疑いのある父親の無実を証明しようと、奮闘する物語です。
かなり凝った内容だなというのが第一感想です。タイムスリップの条件、過去を変えれば未来が変わること等々、頭がこんがらがる内容に感じました。何度か読み返さないと物語が細部までわからないかなと、そのくらい複雑な内容でした。

文章は読みやすかったです。一文が簡潔、余計な文章が少なく修飾語も控えめでした。作者さんが弁護士のためでしょうか、文章が堅く、無機質な印象を受けました。
主人公のキャラクターも高評価です。裁判所書記官という、小説であまりフォーカスされないキャラを主人公に据えるユニークさ、主人公が法曹関係の仕事に就こうと思った動機のおもしろさなど、なかなか良く描けてます。裁判の雑学が所々で書かれていて、勉強にもなりました。一回の公判が意外と短いこと、被告人に偽証罪は適用されないことなど、新しい発見がありました。
一方で、過去にタイムスリップして行なったことが現在に影響するというのが理解が難しかったです。タイムスリップして過去をやり直したことが未来に影響を与えたとしても、現在は変わらないのではないかと。過去に行ってやり直しして、現在に戻ると、主人公は一人暮らしのはずなのに彼女と同棲していたり、読んでいて頭がこんがらがること請け合いです。さらに、物語は複雑になっていき、父親に無罪判決が出たら別の悲劇が待っているので、またやり直そうとしたり、他にもタイムスリップする人が現れたり、、、。

SF好きだからと安易に手を伸ばせるタイプではないです。賢い人が頭の体操として描いてみたという感じです。物語を理解できるのは、同じく賢くて作者と波長の合う読者。
一回読んだだけだと評価は低めですが、二度読みして細部まで理解できれば、もう少し評価は上がるかもしれません。

bamboo
NU17PFML
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

幻告の感想

やり直しがきかない裁判とタイムリープを組み合わせた異色作。
"タイムリープ"を扱う作品の印象から軽めの法廷作品かと思って手に取ったのですが、中身はどっぷりと法律を扱う社会派小説でした。
予想と違う本でしたが読み辛さはなく、日常で馴染みのない法律について確かな知識を物語を通して学べて為になったというのが読後にまず思った感想です。

有罪判決のあとに冤罪の可能性がでてもやりなおす事ができない日本の法。裁判官という仕事の特性。普段馴染みのない法曹の話がリアルに描かれており楽しめました。事件内容や捜査模様、推理の流れといった小説の展開がミステリとも警察小説とも違ってリアルな法律にそっているのが特徴的。これは著者の持ち味だと感じます。

著者のデビュー作『法廷遊戯』より読み易く楽しめたのが好感。中身の法律を主軸にした話展開は同じなのですが、登場する人物の心情が多く描かれているので法律知識だけではなく物語としてちゃんと楽しめました。

"タイムリープ"という言葉に目が行きますが、読んだ感覚としてはアドベンチャーゲームでした。
1つの物語を違う選択肢から眺めて手がかりとなる情報を得て最後にトゥルーエンドへ向かう。ゲーム系と違うのは中身がリアルな法律と事件を扱う事。小説の構造はライトで事件内容が重い。これは悪い印象ではなく、今後もこうした形で難しいと感じる法律のイメージを物語を通して払拭し学べるならいいなと思いました。

egut
T4OQ1KM0
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.15:
(3pt)

タイムスリップもの

時系列の整理するのが難しい
幻告 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:幻告 (講談社文庫)より
4065381800
No.14:
(2pt)

タイムスリップという目玉の仕掛けが物語のテンポを悪くしている

大筋としては面白い話だと思うが、この作品の目玉としたかったであろうタイムスリップが話のテンポを致命的に悪くしている。この不必要な仕掛けを入れずに、ストレートにミステリー物として描けていればと思わずにはいられない。また、終盤において必要以上に繰り返される細かい法的知識や心情説明が、読者側の没入感を削いだ。一から十まで説明したいという作者側の気持ちも分かるが、そこはもう少し読者を信じてもいいのではないだろうか。
単行本を購入したが、本編と一切連動していないアニメ風のキャラクターを装丁に配したのは意味不明。
幻告 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:幻告 (講談社文庫)より
4065381800
No.13:
(1pt)

マイナス

2流作家です。全くつまらない作品でした。
読めば分かります。とにかく展開、内容つまらない。この作品を読了するのは至難の業です。
途中であまりの、つまらなさに やめました。
幻告 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:幻告 (講談社文庫)より
4065381800
No.12:
(4pt)

ワクワクさせてくれそうな構成が素晴らしい

この著者の作品は5冊程読んだが、毎回あらすじを読んでめちゃくちゃ興味を惹かれて読んでみるのだが、内容が時折強引だったりして少し熱が冷めてくるも、何とか最後まで読むみたいなパターンに100%なっているが、本当にワクワクさせてくれそうな構成を毎回思いつくのでまた☆5つの作品を期待して新作を読むでしょう。
幻告 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:幻告 (講談社文庫)より
4065381800
No.11:
(5pt)

娘からのリクエスト購入です。

娘から不平不満が無ければ、星5つにしています。
なお、娘は小6です。
幻告Amazon書評・レビュー:幻告より
4065284473



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