死者にかかってきた電話
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『寒い国から帰ってきたスパイ』(1963年)を読んでジョン・ル・カレに魅了されたスパイ小説ファンは多いだろう。 評者もル・カレの『寒い国から帰ってきたスパイ』から読みはじめて魅了された一人です。 が、その後ランダムでル・カレの作品を読んできたが、もう何十年も昔のことになりました。 ここ数年以前からル・カレの作品を、再読し始めたのですが、彼の処女作の『死者にかかってきた電話』(1961年)を、読んでいなかったので入手して読むことにしました。 初作であることから馴染めない読者に判り易いプロット構成でル・カレは仕上げている。 そのうえ最後に、諜報部に辞表を出す時に、ピーター・ギラムあてに「サムエル・フェナン事件」というスマイリーの事件の概要書も送っている。 この概要書で読み終えたばかりの本の粗筋を、読者は咀嚼することが出来ます。 ル・カレの処女作に登場するムント(東ドイツの諜報部員)やスマイリー、ピーター・ギラムなどが『寒い国から帰ってきたスパイ』にも登場します。 スマイリーは、『寒い国から帰って来たスパイ』で主人公リーマスを、ベルリンの壁から助けようと声をかけています。 本書でのちにスマイリーの部下になるギラムへ敬語で話すのが多少違和感を覚えましたが。 ル・カレが本書を書いているときから『寒い国から帰ってきたスパイ』を視野に入れた構想だったら、やはりずば抜けた才能だと思いながら読み終えました。 | ||||
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ル・カレの長篇デビュー作にして、彼が創り出した最も有名なキャラクター、ジョージ・スマイリーのデビュー作。その後の2人の大活躍を知る今となっては、本書は記念碑的作品となった。 スマイリーが尋問した相手が自殺した。ユダヤ人問題が絡んで事態は深刻だ。スマイリーは自殺の真相を明らかにするよう追い込まれた。誰がモーニングコールを依頼したかという小さな謎に始まり、国家の謀略という大きな謎へ。その過程で暗躍するスパイたちの姿が浮き彫りになっていく。 デビューしたばかりのスマイリーは初々しい。年齢は50台後半に達し、上司から窓際族の扱いを受けているのだが、彼より15歳は若いであろうピーター・ギラムに敬語で話しかけている。逐語訳としては正しくないのだろうが、スマイリーにフレッシュな印象を与えて楽しく読めた。 スマイリーはまだまだ血気盛んだ。上司が気に食わないと退職届けを出し、よりを戻したいと言ってきた前妻が待つチューリッヒへ飛んだ。 スマイリー以外の登場人物について一言。ムントは『寒い国から帰ってきたスパイ』で再登場。ギラムとメンデルは、『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』で、本書同様にスマイリーのアシスト役を務めることになる。 | ||||
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