顔をなくした男



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    初公開日(参考)2012年02月
    分類

    長編小説

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    顔をなくした男(上) (新潮文庫)

    2012年02月27日 顔をなくした男(上) (新潮文庫)

    MI5のチャーリー・マフィン、ついに引退―。ロシアの陰謀を暴き、英国の危機を救いながらも例によって淡々と祖国へ戻ったチャーリーを待っていたのは政府からの引退勧告だった。彼の素性が割れてしまい、諜報活動はもはや困難だというのだが…。そんな折に持ち上がったロシア高官の亡命話。チャーリーはモスクワに残した妻子の安否に危機感を募らせる。大好評シリーズ開幕。 (「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt

    顔をなくした男の総合評価:6.00/10点レビュー 11件。Dランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (4pt)

    シリーズ読者ならではの愉悦はあるものの、堂々巡りです

    前作『片腕をなくした男』で身元が割れたチャーリーは保護プログラムの保護下でMI5の監視下に置かれ軟禁状態での生活をしている状態。つまり工作員としてほぼ引退に近い状態で暮らしている。
    そんな最中に降って沸いたのが長年のナターリヤとの関係が知られるという事実。

    そんなチャーリーとロシアのロシア情報機関の№2と目される人物の亡命の手助けを中心に対内情報機関であるMI5と対外情報機関であるMI6がお互いの優位性を巡って手練手管を尽くした画策が繰り広げられる。

    お互いが協力の握手を右手でしている裏では左手にナイフを持って寝首をかこうと手ぐすね引いているやり取りが延々繰り広げられる。それはいつもながら高度なディベート合戦と智謀を尽くした暗闘なのだが、MI5部長オーブリー・スミスとMI6部長ジェラルド・モンズフォードがお互いの地位とプライドを守らんがために虚勢を張りあう姿と相俟って非常に稚拙に滑稽に映るから面白い。

    今回のチャーリーはロシアの長年にわたる壮大な作戦を台無しにした張本人として指名手配されている身。そんな彼がやらなければならないのがロシアに住むナターリアとサーシャの身の安全。ロシアにチャーリーとの関係を知られる前に彼女たちをイギリスに亡命させなければならない。このあくまで私的な任務と敵からそして味方から自分の身を守らなければならないという薄氷の上を渡るような状態。

    本書のメインストーリーはMI6が企むロシア情報機関の№2であるマキシム・ラドツィッチの亡命とMI5が支援するチャーリーの妻子の亡命という2つの亡命を成功させることだ。しかし物語で語られるのは冒頭にも書いたMI5とMI6の稚拙な意地の張り合い、権力闘争に終始する。
    とにかく事あることに対立する二人。尊大でエゴイストなモンズフォードに表情を変えないながらもモンズフォードに対抗意識を燃やすスミス。彼らの責任の擦り付け合いがこの物語の大半を示しており、しまいには退屈さえ覚えてしまった。

    前作の感想にも書いたが、この2作では物語の核心に迫るわけではなく、その周辺の事情や政治的駆引きを重視しており、なかなか進まないのだ。語られるのは亡命を今か今かと待ち侘びているラドツィッチの不満であり、とにかく仲間うちから離れ、スタンドプレイに走るチャーリーの姿である。この繰り返しは何とも辛い。
    諜報活動が慎重に慎重を重ね、あらゆるケーススタディを成した上で行われるのは重々承知しているものの、それと物語とはまた別の話。読者は次から次へめまぐるしく変わる展開を読みたいのだ。従って今回の話は全体としては小粒。

    作中、チャーリーがMI5部長オーブリー・スミス、同次長ジェイン・アンバーサム、MI6部長ジェラルド・モンズフォードから尋問を受ける際、ナターリヤとの関係の一部始終を語るシーンがあるが、これはまさに今までのシリーズの良き復習となった。この内容を懐かしいと読める読者がどれほどいることか。
    そして私はそれを懐かしいと思える読者であることに喜びを覚えた。そしてこれはまた作者フリーマントルが本当にこのシリーズに決着を付けようとしている証左でもある。

    さて謎は謎として残されたまま、本書は幕を閉じる。
    長きに亘ったシリーズの行く末がようやく決まる。それを心して待とう。


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    No.10:
    (5pt)

    一気に読める娯楽本

    一気に読める娯楽本です。フリーマントル好きにはたまらない一冊です。
    顔をなくした男(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:顔をなくした男(上) (新潮文庫)より
    4102165622
    No.9:
    (5pt)

    一気に読める娯楽本

    一気に読める娯楽本です。フリーマントル好きにはたまらない一冊です。
    顔をなくした男(下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:顔をなくした男(下) (新潮文庫)より
    4102165630
    No.8:
    (2pt)

    これでは…

    伏線の回収がなされておらず、
    完全に物足りません。
    ストーリーも平凡なかんじなので、本当に残念です。
    ですが、次作も読もうと思います。
    顔をなくした男(下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:顔をなくした男(下) (新潮文庫)より
    4102165630
    No.7:
    (3pt)

    確かにちょっとしんどいか

    レビュー評価が低いのはうなずける。読者諸氏は、私と同じく延々と、いや、喜々としてこの日までチャーリーと一緒に歩んできた人ばかりだからね。皆さん新作を首を長くして待ち、またチャーリーに会えた喜びでこの上下も手にとったに違いないから。
    ちょっとこの展開は違うんじゃないかと思ってします。
    でも、このシリーズ唯一の三部作の中間が終わったところ。
    次にね、行きましょ。次に。
    どうなるんかしら、この展開で。大円団を望みつつ。今回はよく頑張って読みましたでしょうで。ま、最後の最後で、ちゃんとらしい、って言えばらしく終わったしね。
    顔をなくした男(下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:顔をなくした男(下) (新潮文庫)より
    4102165630
    No.6:
    (3pt)

    翻訳の質がイマイチ

    チャーリー・マフィン・シリーズの大ファンなので、超低速でしか書物を読めない私が一気に
    (といっても 4〜5 日で)読みました。
    ただ、本当に同じ訳者さんなのかなぁ・と思ってしまうくらい、翻訳に問題があると思います。

    「あー、ここ訳しにくかったんだろうな」と容易に想像がつく箇所がいっぱいあります。
    おそらくは "that" だの "of" だので延々とつながっていて、どこがどの部分にかかっているか
    よくわからない難解な文なのでしょう。でもそこはプロなんだから完成させてくれると思いきや、
    「ん? どういうこと??」てな感じで2、3回読み返さないと内容を把握できない日本語が
    そこここに見受けられます。
    星 3 つのうち 1 つはファンからのおまけです。

    フリーマントルの衰えを指摘する声もありますが、その点については特に感じません。
    回を重ねるごとに話が(不必要に)ややこしくなっているようには思いますが。

    とはいえ、次回作が楽しみです。
    それと、シリーズで唯一翻訳されていない作品も読みたいですね。
    顔をなくした男(下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:顔をなくした男(下) (新潮文庫)より
    4102165630



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