別れを告げに来た男
- サスペンス (354)
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
フリーマントルのデビュー作である本書はイギリスに亡命してきたソ連の宇宙科学者を尋問する聴取官の物語だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ずうっと淡々と話が進んでいきましたが最後で驚かされました。 | ||||
| ||||
|
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もう30年近く前に読んだ一冊。 冴えないスパイが主人公なのはフリーマントルの伝統ですね。 敵亡命者とのやりとり、ささいな一言からの推理。 そして題名。いまだにこのタイトルが英語でよく頭の中で流れます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
頼んでいる本が届くまで何か読もうとブライアン・フリーマントルの処女作(1973年)『別れを告げに来た男』(原題Goodbye to an Oldfriend)を読むことにした。 評者がこの本を購入したのが何時なのか知るために奥付を見たら昭和59年2月(1984年2月)十一冊と記してあった。 もう30年以上も前の古い本であり本書のテーマも古臭く東西冷戦時代の亡命ものである。 パリの英国大使館へ亡命してきたソビエトの指導的宇宙科学者ヴィクトル・パーヴェルが、英国内務省の属官で、亡命者の尋問を職務とするエィドリアン・ドッズが事情聴取することから物語は始まる。 エィドリアンは気弱で優しい性格なのだが、一つだけ誇れる能力の持ち主である。 その能力というのはオックスフォード大学の現代言語学で最高点をとった経歴の持ち主で語学力が抜群なのである。 その脳力を生かしてこの職務につき多くの亡命者の聴取に成果を上げてきた。 内気で押しの弱い性格なエィドリアンが、亡命者ソビエト宇宙科学の最高峰ヴィクトルを相手に尋問を始めると変幻自在に相手と渡り合えるところが本書の読みどころであろう。 読み始めてヴィクトルの亡命が何を意味するのかなど評者には解ってしまったから、退屈するかと思いきや、フォーサイが登場する人物の性格描写などの上手さとプロット構成の緻密さに舌を巻きながら夜更かして一気読みしてしまった。 ヴィクトルが帰国したあと家まで送られる車の中でソ連秘密委員長カガノフからエィドリアンの写真を見せられてもヴィクトルが白を切るエンディングは心憎い。 過日『戦士たちの挽歌』を再読したのだが、その内容をすべて忘れていたのが情けなかったが、本書『別れを告げに来た男』もその内容をすべて忘れてしまっていたから我が記憶力の劣化を再確認することになってしまった。 さすがに『ジャッカルの日』や『オデッサ・ファイル』の二作などは我が劣化した脳味噌の片隅に存在してはいるのだが・・・。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
世評では「消されかけた男」を傑作とするけど、私はこれこそがフリーマントルの最高傑作と思います。読みやすい分量もグッド。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文庫にしても200ページ余りの長くない作品ではあるが、スパイサスペンスとしての醍醐味、人物描写の見事さ、そして筋書きの抜群の面白さがきっちりと詰まった秀作である。「消されかけた男」のチャーリー・マフインでもそうであったが、フリーマントルの人物描写の的確さには本当に感嘆させられる。エイドリアン・ドッズとエベッツ首相との会話の迫力、ドッズとパーペルとの心理的チェスゲームとも形容される会話、ドッズと妻や秘書たちとの生活臭い対話。この作品はそのような色々な会話が柱となって見事な交響楽を演奏しているようだ。訳者は後書きで、亡命を扱った作品の中でも「ルインターの亡命」「エスピオナージュ」と匹敵すると評しているが、その通りであり、そのコクの深さというか、緻密さにおいては、他を凌駕するといっても過言ではなかろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
原書で読みました。 簡潔で余分な描写などなく、洗練された文体。 巧妙に練られたプロットと人物。 冒頭から中盤まで出てくる重要な伏線の数々。 その見事な回収。 素晴らしい。読め。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 9件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|