暗殺者を愛した女



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初公開日(参考)1989年03月
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長編小説

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暗殺者を愛した女 (新潮文庫―チャーリー・マフィンシリーズ)

1989年03月31日 暗殺者を愛した女 (新潮文庫―チャーリー・マフィンシリーズ)

KGBの辣腕の暗殺者コズロフが、在日アメリカ大使館勤務のCIA部員に亡命を求めてきた。それは、コズロフ自身はアメリカへ、その妻イレーナは英国へ、という奇妙な申し出だった。英国情報部に復帰はしたものの辛気くさいデスクワークにうんざりしていたチャーリーは、さっそく東京へ飛び、アメリカとの共同作戦を開始したが…。日本を舞台に展開する虚々実々の亡命作戦。 (「BOOK」データベースより)




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暗殺者を愛した女の総合評価:7.00/10点レビュー 3件。Dランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(4pt)

面白くなかった

よくわからない。

わたろう
0BCEGGR4
No.1:
(7pt)

チャーリー、日本へ!

チャーリー・マフィン、アジアへ!
シリーズ7作目の舞台はアジアでまず最初に訪れるのが何と日本!題名も“Charlie Muffin San”とフリーマントルらしく人を食ったタイトルだ。

今回のチャーリーの任務は亡命を企むKGBの暗殺要員ユーリー・コズロフの奇妙な依頼に対応することだ。それは彼自身はアメリカへ、妻イレーナはイギリスへ亡命させたいというもの。しかしMI5とCIAは共同作戦と云いながら両方を得ようと企んでいる。そしてその作戦の白羽の矢が立ったのがチャーリー。

まずコズロフがCIAと出会う場所が鎌倉と云うのがミソ。東京タワーや東京駅といった80年代当時の外国人が抱く日本の典型的な観光地を選ばず、都心から離れた観光地を選ぶところが日本の情報に通じていることを感じさせる。
しかしその後は銀座線に乗ったり、銀座でしゃぶしゃぶを食べたり、イレーナと落ちあうのにはとバスを思わせる観光バスに乗ったりと、恐らくは来日したフリーマントルが経験した日本訪問時の出来事をそのまま利用しているように感じ、なかなか面白い。
また80年代当時の日本の風景も懐かしさを感じる。この頃はまだ駅の改札口は自動化されてなく、切符バサミの音を蟋蟀の鳴き声のようだと例えるフリーマントルの発想が実に興味深い。

とにかく前述したように今回フリーマントルは日本での滞在で入念に取材を重ねたようで特に複雑な東京の鉄道網の乗継について正確に説明しているところに驚きを覚えた。恐らく海外作家でこれほど細かく日本の公共交通機関の乗継に触れたのは彼の他にはいないのではないだろうか?

しかし本書の邦題には唸らされた。
『暗殺者を愛した女』とは妻イレーナを指しながら、コズロフのために馴れない暗殺に挑戦する愛人オーリガをも示している。どちらもしかしこの1人の暗殺者の犠牲者であるのは間違いない。作中でしきりに描写されるイレーナの、女性としてはあまりにも大きすぎる体格について彼女自身が涙ながらに自身のコンプレックスについて吐露するシーンには同様の悩み―その体格ゆえに女性らしく淑やかに慎ましく振舞おうとしても威圧的になってしまい、相手が委縮してしまう―を抱える女性には痛切に響くのではないだろうか。

ただ1つだけ重箱の隅をつつくなら、日本はちょうど雨季の最中だったという件だ。
これは恐らく“rainy season”を訳したものだと思うが、雨季とは熱帯地方のそれを指すのであり、日本に雨季はない。ここはやはり梅雨時と訳すべきだろう。実に細やかな訳がなされている稲葉氏の仕事で唯一残念に思ったところだ。

しかしフリーマントル作品でこのチャーリー・マフィンシリーズは安心して読める。それはチャーリーが必ず生き残るからだ。
フリーマントルのノンシリーズの主人公の扱い方のひどさには読後暗鬱になってしまうほど悲劇的である場合が多い。
確かにこのシリーズもチャーリーが生き残る為に周囲に行う容赦ない仕打ちによって情報部員としての生命を絶たれる登場人物も多々あり、読者は決して組織の中で正当に扱われていない風貌の冴えない一介の窓際スパイが長年培った処世術と一歩も二歩も先を読む明察な頭脳でMI5のみならずCIAやKGBを手玉にとって最後には生き残る姿に胸のすく思いを抱くからだ。
これは今日本で多く親しまれている池井戸作品と同様のカタルシスがある。本来であれば池井戸作品同様に評価されてもいいのだが、国際政治という舞台が日本の読者に敷居の高さを感じさせるのであろう。

しかしそれでもチャーリー・マフィンシリーズはフリーマントル特有の皮肉さが上手く物語のカタルシスに結びついた好シリーズであるとの思いを本書で新たにした。
となるとやはり読みこぼしたシリーズ作品は読まないといけないな。新作は期待できないが過去の未読作品で改めてこの窓際スパイの活躍を愉しむことにしよう。


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Tetchy
WHOKS60S
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No.1:
(5pt)

イギリス人のみた日本

外国人のみた東京や鎌倉がでてきていて興味深い物があります。上層部しかみていない気もしますが。
暗殺者を愛した女 (新潮文庫―チャーリー・マフィンシリーズ)Amazon書評・レビュー:暗殺者を愛した女 (新潮文庫―チャーリー・マフィンシリーズ)より
4102165177



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