知りすぎた女



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    初公開日(参考)2006年01月
    分類

    長編小説

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    知りすぎた女 (新潮文庫)

    2006年01月31日 知りすぎた女 (新潮文庫)

    義父が経営するウォール街の国際会計事務所の重役であるカーヴァー。彼は事務所が長年マフィアと深く関わっていることを突き止めた直後、謎の死を遂げる。この事件をきっかけにカーヴァーを愛した二人の女の運命が交錯する。夫を信頼してきた良妻ジェーンと愛人の経済記者アリス。皮肉にも二人は手を結び、真相を探り始めたが、マフィアのみならずFBIにまで追われる事態に…。 (「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

    知りすぎた女の総合評価:7.71/10点レビュー 7件。Cランク


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    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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    全2件 1~2 1/1ページ
    No.2:
    (5pt)

    面白いのか面白くないのか

    最後までサッパリわからなかったというのが率直な感想です。
    出だしは順調で?面白くなりそうだったのですが、途中から気配が変わってきて、最後まで惰性で読んでしまいました。
    ここがミステリーファンの悲しさというのでしょうか、多少つまんなくとも結果は知りたい!

    フリーマントル氏の評価を見てみると、高い評価と低い評価とバラバラのようです。
    ムラがある作家さんなのか、これが初めての小説なので如何ともいいがたいですが、次はどうでしょう。
    あと一冊は読んでみたいと思っています。



    ももか
    3UKDKR1P
    No.1:
    (7pt)

    女の闘いはドライに書くほど怖さが引き立つ

    父親が経営する会社―本書の場合は義理の父親だが―が悪事に加担しており、それを自分が引き継ぐ事になったら・・・という、クーンツ張りの巻き込まれ型サスペンスをフリーマントルが書くと斯くもこのように実に緻密な物語になるといった見本のような作品だ。

    この、ある日突然自分の身に降りかかる災禍ほど恐ろしい物はなく、主人公と読者自身を同化させるとそれは尚更肌身に感じられてくるのだが、フリーマントルの場合はそれが一般の市井の人々のレベルではなく、ハイソサエティクラスの人物達の物語であるから、どうしても明日は我が身といった危機感を感じられないのが難点ではある。

    物語は大きく分けて2つに分かれる。
    まずいきなり人生最悪の状態に陥ってしまったウォール街一流会計事務所の後継者ジョン・カーヴァーの葛藤とマフィアとの戦いの決意をするまでの前半部。ここに絡んでくる2人の女性、妻のジェーンと愛人のアリスはまだ脇役と云っていい。どちらかと云えば独立した女性アリスの方が何かにつけジョンをサポートしており、パートナーの役割を担っている。

    そして物語中盤、ジョンが亡くなってからはこの2人の女性の物語となる。ようやく原題の“Two Women”の出番だ。
    この2人の立場は2人を追うマフィアの魔手をかいくぐりながら主客転倒して物語は流れていく。特に愛人であるアリスがその存在を知らないジェーンを半ば誘拐する形で連れ出す展開はツイストが効いている。

    やがてアリスと亡き夫ジョンとの関係を知らされ、ジェーンにある種の芽生えが生まれてくる。これはお嬢様として育てられ、何不自由なく与えられた女性の自立がテーマになっていると述べたいところだが、どうもそう簡単に一言で済まされない読後感がある。

    私が最後読んで思ったのは、女は怖いということだ。

    女性は男性に比べて情理のバランスが取れているというのが通説だ。だから男は女には口では敵わないのだと云われるのだが、このジェーンとアリスも1人の男性を巡る正妻と愛人との関係なのだが、どうにもお互いを憎みきれない感情を持っている。それは一緒の男性をお互いに自分なりの方法で愛したからという理由から来ている。通常ならばここから2人お互いに手を組み、共同戦線を張ってマフィアから逃れ、FBIに協力するという形になるのだが、フリーマントルはそんな簡単には物語を運ばない。

    こうして見ると本書のテーマとは、やっぱり女の恐ろしさではないかと思える。女性の微笑みの裏に隠された本当の思いとは誰も解らない。
    フリーマントルがさほどドロドロとした女の戦いを描かなかっただけに、却ってうすら寒さを感じるのだった。


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    No.5:
    (5pt)

    面白い

    フリーマントル氏の他の作品へのコメントを参照して下さい。・・・・・・・・・・
    知りすぎた女 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:知りすぎた女 (新潮文庫)より
    4102165533
    No.4:
    (4pt)

    微妙にすっきりしないけど

    はい、ご存知、「苦しい時のフリーマントル頼み」です。
    そして今回も期待を裏切りません。
    このところのいろんなシリーズ物の範疇にはいらない完全な単独ものです。
    ニューヨークが舞台。ひとりの会計士(と言っても日本でのイメージの会計士とは全然違います、大変な力を持つ全米屈指の会計事務所となるとFBIも簡単には手を出せないと言う)が前半の舞台回し。その妻、会計士の愛人。この二人の女性が後半の舞台回し。ま、主人公と言うか。
    妻の父である創業者の作った会計事務所の関わっていた、マフィアとの黒い関係をめぐるサスペンスドラマです。
    大変面白い。さすがフリーマントル、です。。。が、正直なところ、微妙に終盤がはしょりすぎ、の感がなくはないです。ちょっと急ぎすぎだな。前半の厚みに比べ、後半は物語が急展開する割に希薄です。
    最後、何となく釈然としないまま終わる、と言う感じは、ま、この作品だけの特徴ではないですが。何となく感情移入できないまま、え、これでしまい?てな感じになる。。。ま、一気に読んだ割に文句ばっか言うな、って言われそうですが。
    フリーマントルフアンなら、欠かす事のできない一冊です。フリーマントル初めての方にもお薦め。多分、ほかの作品も読みたくなるでしょう。
    但し、何となくすっきりしない気分が残る。それは覚悟しておいてね。
    知りすぎた女 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:知りすぎた女 (新潮文庫)より
    4102165533
    No.3:
    (3pt)

    読後感...不満足!!

    フリーマントルファンとしては、読み終わったときに残った感想は〔作者のパワーダウンを痛感〕と言う感じの本でした。最初から一気に盛り上がり半分くらいまで一気に読んだのですが、中盤突然色々乱暴に物事が進み始め...最後のどんでん返し?というべき結末も無理やりな感じで... 今までのフリーマントルならこのプロットで最後までドキドキさせるような倍の長さの小説を書いたはず。とりあえず読みやすい中編小説としてはまぁまぁ読む価値ありかな。
    知りすぎた女 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:知りすぎた女 (新潮文庫)より
    4102165533
    No.2:
    (4pt)

    読み始めたら、止まりません

    マフィアの資金洗浄をした会計事務所との駆け引きを描いています。(知らなさすぎた女と知ってしまった女の)二人の女性が主役となるなのですが、フリーマントルさんの作品にしては、ストーリーも人物も、それほど複雑でないと感じました。めりはりがあって、無駄な要素がありません。あいかわらず、誰を信用していいのか、敵なのか味方なのか不安を感じて、ドキドキします。読み始めるととまりません。チャーリー・マフィンのシリーズほどの複雑さも暗さもありません。やりきれない思いになることが小さくて、ある意味で納得できる結末なので、映画の原作になるような作品です。
    知りすぎた女 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:知りすぎた女 (新潮文庫)より
    4102165533
    No.1:
    (5pt)

    2人のヒロイン…

    ニューヨークの金融関連の世界が舞台となっている物語だ…『知りすぎた女』というのはなかなか良い邦題だが、原題は<Two Women>…「2人の女」というそうだ…2人のヒロインが出て来る…
    ウォール街に本拠を構え、世界中の顧客を相手にしている会計事務所…創業者の娘婿は、高齢になった義父の後継者になることが確定していたが、義父が引退を口にした頃、義父が抱えていたとんでもない秘密を知ってしまう…
    物語の前半は、この会計事務所の後継者が主人公のような雰囲気だが、彼の妻ジェーンと愛人のアリスが“真の主役”である…“義父の秘密”を巡る事件を通じ、ジェーンとアリスは邂逅し、対決する…
    読み始めると続きが気になって仕方がなくなり、細かい時間を見つけては頁を繰りたくなることは必定だ!!
    事件に巻き込まれ、何とかしようとする当事者の描き方も面白いが、フリーマントルの作品は、“端役”に至るまで、劇中人物の悉くが「らしい!!」のが好い。
    知りすぎた女 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:知りすぎた女 (新潮文庫)より
    4102165533



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