殺人にうってつけの日
- 頭脳戦 (63)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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上手い。実に上手い。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ブライアン・フリーマントルの、“裏切りと復讐”をテーマとしたノン・シリーズ作品。 ジャック・メイソンはCIAの元敏腕工作員。彼はKGB部員ソーベリに自国の情報を流していたかどで15年間を獄中で過ごすことになった。 当のソーベリはKGBから足を洗い、ジャックの妻だったアンと結ばれ、「証人保護プログラム」に守られ、アメリカに亡命して名前もスレイターとかえて息子と3人で幸福に暮らしていた。 メイソンの恨みはつのり、コンピューターのハッキング技術の習得、肉体の鍛錬など出所後の復讐をひそかに誓う。そして、いよいよ刑務所から出た彼は計画を実行に移すのだった。 一方、もともと「売国奴」であり、家庭で肉体的、精神的な虐待を受けていたアンはメイソンの残忍さをよく知っており、釈放間近と聞いた時からおびえはじめる。 物語は、狙われるスレイター一家と、それをつけ狙うメイソンの行動が交互に描かれ、サスペンスを盛り上げて進行してゆく。 本書は、従来の“復讐”ものにひとひねりが加えられ、攻めるものと守るものの人物造形の妙と、巧みで緻密な心理描写とで、一気に読ませるページ・ターナーに仕上がっている。 | ||||
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ほかのフリーマントルの作品同様に、相変わらず心理描写が緻密で、女性たちを信用してはいけないという筋が通っています。最近の単発作品と同様に、意外性は少なかったですね。もっともっと裏切りや、駆け引きや罠を期待していたので、少々物足りなかったです。 日本語タイトルがないようにそぐわないように感じました。私が理解した内容では、「ようやく人を殺せる日」という感じです。ある男の復習へにかける執念を描いていますから。 | ||||
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いやぁ、もちろんフリーマントルでなければ☆は5つです。 あくまで、フリーマントルの作品として、のことで、文句なしに面白い作品であることは事実です。 とにかく、怖い。 フリーマントルは、本当に悪い人間の描き方が、とてつもなくうまい。 だから、ムチャクチャに怖い。その怖さがずーっと中盤まで続きます。 お願い、そうしないで、お願い、そうならないで、と祈ります。 でも、もちろんフリーマントルは容赦がありません。 本当に信じられないことにちゃんと導いてしまいます。 人間ではないような人間の、思いがかなってしまい、もちろんとんでもない非道が、通ります。 うそやろ、それはないやろ。。。 でも、それが人の持つ本質的な一面でもあるのでしょう。 話は容赦なく進みます。 あああああああああ、怖い。本当に容赦ない。 終盤、ちょっと疲れたか、ダダダダだ、っと結末に持っていったので☆一個減です。 でも考えようによれば、あのままの感じでずっといかれたら、正直投げ出していたかもしれない。 それくらい怖く、絶望感が満ちてきます。 いやぁ、やっぱフリーマントル。すごいですねぇ。 | ||||
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著者のシリーズものはいくつか出ていますが、私はこのところノン・シリーズの作品を主に読んでいます。前回読んだのは「知りすぎた女」でした。 CIAの工作員ジャック・メイソンは協力者だったKGBのスパイ、ドミートリイ・ソーベリの裏切りに遭い、妻のアンまで寝取られ、逮捕、投獄されてしまう。獄中でジャックは彼らへの復讐計画を練り続けていた。一方、証人保護プログラムのもとでダニエル・スレーターと名を変え、アンと結婚し、幸せな家庭を築いていたソーベリ。ジャックの出獄を知らせる手紙が舞い込んだとき、彼らの生活は激しく揺れ動き出す。 あまり期待しないで読みはじめたのに、いつの間にかぐいぐい物語に引きこまれる一冊。ビターな結末もお見事でした。 | ||||
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ソ連に情報を流していた元CIAの二重スパイのメイソン。彼をコントロールしていたKGBに妻アンを奪われ、更に身分をばらされ逮捕される。15年の服役を終えた時、元KGBはアメリカに亡命し、セキュリティコンサルタントとして、アンと息子との幸せな家庭を築いていた。復讐心に燃えるメイソン。一見、メイソンに肩入れしたくなるシチュエーションだが、彼はかつて優秀な諜報員でありながら、国を売り、家庭ではDV亭主。性格的にも「嫌なヤツ」である。メイソンの復讐計画は着実に進行していく。彼の復讐に怯えるアンとその現夫である元KGB。しかしそこですんなり復讐を巡るシーソーゲームのような闘いとはならないのがフリーマントル。結末には、「う〜ん。やられた!」。結局、最後に勝つのは?本当に笑うのは誰か?何が「生き残る」ということなのか?いつの間にか、嫌なヤツと思いつつも、メイソンを応援したくなり、「善良な」「被害者」を憎らしく思えてくる。いつもながら、フリーマントルの絶妙な人物描写に感嘆だ。 | ||||
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