最後に笑った男
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人が多すぎ。 | ||||
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CIAとKGBの共同作戦と云えば同作者のFBIとモスクワ民警のコンビ、ダニーロフ&カウリーシリーズを想起させるが本書はそれに先駆ける事12年前に書かれた作品。CIAとFBI、KGBとモスクワ民警といった違いはあるものの、恐らくはダニーロフ&カウリーシリーズの原型となる作品なのかもしれない。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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週間文春 1987年 海外部門8位。 西ドイツの民間企業が中央アフリカに衛星基地を建設した。スパイ活動に利用ことを危惧したCIA長官ピーターソンは、当該基地の情報を得るため工作を開始する。一方、同じ情報を察知したKGB議長ペトロフも、妨害を画策していた。しかし、アメリカ、ロシアともに決定的な打開策が見つからない。自国での立場が悪化しつつあるピーターソンとペトロフは、ついにCIAとKGBが共同で工作活動をおこなうことを合意するのだった ... 民間企業の目的は、スパイ衛星の第三国への貸与をビジネスとして確立することだ。衛星打ち上げの成功は、アメリカ、ロシアの立場を著しく悪化させるのだ。それぞれの思惑が絡み合いながら、敵対する諜報機関が手を組むという発想がユニークである。本作品の本国出版1980年は、前年のソ連によるアフガン侵攻を契機に、西側のモスクワオリンピック ボイコットに発展した頃。そういう背景を考え合わせてみると、なおさら本作品の描く協力体制確立は、難易度が高いことがわかる。 ピーターソンとペトロフは、ともに政敵に追い詰められており、また、私生活においても問題を抱えているという設定だ。パワーエリートやスーパーマンによる頭脳戦が主のエスピオナージとは趣がちょっと違う。殊更に人間臭さを表出しようとする点は、あざとさがないとはいえないけれど。 妨害工作は、西ドイツからの視察団を装う基地への潜入チーム、神父として地域住民に基地の害悪を説くチーム、武力で基地を制圧するチームが三方向から活動するものだ。それぞれのチームは、アメリカ人とロシア人の混成になっており、作戦を進める中、彼らが、軋轢から友情を育んでいく姿を見ることができる。このあたりはお約束どおり。しかし、作戦は、イスラエルの諜報機関モサドの横槍もあり、失敗を重ねていく。次々とたおれていく諜報部員たち。 さてさて、ピーターソンとペトロフは、政敵を排除し、衛星打ち上げを阻止できるだろうか。タイトルの『最後に笑った男』(原題の『MISFIRE』=不発よりいいかな)のとおり、ラストは意外な人物が高笑いするのだ。 不満は、ピーターソンの家族の問題にページ数を多く割きすぎたことかな。ペトロフの描き方がその分薄っぺらく見えてしまうんだよなぁ。 | ||||
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