呼びだされた男



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初公開日(参考)1982年11月
分類

長編小説

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呼びだされた男 (新潮文庫)

1982年11月01日 呼びだされた男 (新潮文庫)

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呼びだされた男の総合評価:7.60/10点レビュー 5件。Dランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

シンプルな構造で別の意味でビックリ

チャーリー・マフィンシリーズ2作目の『再び消されかけた男』に続く3作目が本書。実に懐かしい気分で読むことが出来た。

まず非常に読みやすいことに驚いた。『魂をなくした男』の、学生に頼んだ下訳のような日本語の体を成さないひどい日本語ではなく、実に滑らかにするすると頭に入っていく文章が非常に心地よい。

そしてこれもまた『魂をなくした男』と比べて恐縮だが、二分冊になるような長大さがなく300ページ強と通常の厚みでありながらスピーディに展開していくストーリー運びもまた嬉しい。若さを感じる軽快さだ。

さて本書ではチャーリーは前作同様英国情報部を追われる身でロンドンに潜伏していたところをルウパートに自身の保険会社が抱えた巨額の保険金支払いを回避してほしいと依頼される。
ルウパートの会社が抱えた保険金とは香港の大富豪ラッキー・ルーの所有する豪華客船が中国人によって放火され、爆発した事故の保険金600万ポンド。しかも容疑者は逮捕され、裁判中に殺害されてしまう。

そんな圧倒的不利の中でチャーリーは過去のルウパートの父親の恩義のために動き出す。

最近のシリーズ作に比べると非常に構造がシンプルだ。
したがって特にサプライズも感じずに、「えっ、もうこれで終わり?」的な唐突感が否めなかった。

また最近のシリーズ作では既に忘却の彼方となっているが、前作で妻イーディスを喪ったチャーリーは彼女の想い出と悔恨に苛まれて日々を暮している。従って折に触れチャーリーのイーディスへ向けた言葉と当時の下らないプライドを後悔しているシーンが挿入される。折に触れチャーリーは自身の行為が生前イーディスが話していた台詞が裏付けていたことを思い出す。疎ましく思っていた存在を亡くしてみて気付く愛しさと妻こそが最大の理解者であったことを自戒を込めてチャーリーは改めて確認するのだ。
う~ん、この辺は実に教訓になるなぁ。

さて本書では保険調査員に扮し、そのまま無事に難関をクリアしたチャーリー。特にピンチもなく―以前出逢った外交官と思わぬ再会をするというハプニングはあったが―物語は終えたため、よくこのシリーズが現在まで続いたものだなぁと不思議でならない。
この後は『罠にかけられた男』ではまたもやFBIと保険調査員として見えることになり、実に痛快に活躍するのだから本書はシリーズの動向をフリーマントル自身が探っていた小編だったとも考えられよう。

とにもかくにもチャーリー・マフィンシリーズの空白を埋めていくことにしよう。


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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.4:
(3pt)

保険調査員となったチャーリー、香港で遭遇した陰謀とは

原書は1979年に発刊のチャーリー・マフィンシリーズ第三作。前二作は英米情報部を
向こうにまわして、その卓抜した頭脳で大逆転劇を演じる痛快さが魅力の作品だった。
しかし本作はそれらと比較して、いささか小味である。前作で
"敵"に大打撃を与えたチャーリーは当然に逃亡の渦中にいる。そこに唯一の友人と
いえる、かつての恩人の遺児ルウパート・ウィロビーから思わぬSOSを受ける。彼の
経営する会社が莫大な保険金の支払いを余儀なくされ、破産の危機にあるというのだ。
身元の暴かれる危険をおして、ウィロビーを救うために香港に飛ぶチャーリー。だが
そこに待ち受けていたものは、混沌とした香港社会の持つ闇と驚くべき陰謀であった。

香港の黒社会を背景に米中の情報部の思惑が激突するといった筋立てではあるが、
さほどの派手な展開もなく、気がつけば読了していたという印象。結末の意外性も弱い。
いつものフリーマントルらしく心理描写が入念で、過去の罪業に苦悩するチャーリーが
強調されている。英国統治時代の香港の複雑な社会構造と風景描写が興味深かった。
呼びだされた男 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:呼びだされた男 (新潮文庫)より
4102165053
No.3:
(5pt)

面白い。

兎に角、フリーマントルの作品には惹き込まれる。・・・・・・・・・・・・・・・・他にはクイネルかな。
呼びだされた男 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:呼びだされた男 (新潮文庫)より
4102165053
No.2:
(5pt)

迅速でよかった思った以上にきれいであった。。。。。

昔読んだ本で再度読みたくなって購入。探していた本でとても満足。
呼びだされた男 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:呼びだされた男 (新潮文庫)より
4102165053
No.1:
(4pt)

シリーズ3作目

チャーリー・マフィン・シリーズの3作目です。母国を裏切ってイギリス諜報部員を辞めたどころか、諜報部から追われる身となってしまったチャーリー・マフィンをどうやってスパイ小説の中で活躍させるのか。これはかなりの難題です。前作『再び消されかけた』では英国諜報部に発見されて危機に陥るチャーリーを描いたわけですが、次も同じ話というわけにもいきません。そこで本作では保険会社を経営しているウィロビー・ジュニアの要請で保険調査を依頼されるというストーリーにしてあります。

香港の船舶がテロによって放火され、破産するほど多額の保険金を支払う羽目になりそうなウィロビーが、なんとか払わずに済む方法はないかとチャーリーに調査を依頼するわけです。だけど、なんで1件事故が起きたら即座に破産するほどの保険案件を受注するの?と考えると不自然なことこの上ありません。しかしそれも、作者がなんとかチャーリーに活躍の場を与える為の苦肉の策なのでご容赦願いたいところです。取り敢えず本作でもチャーリーの活躍ぶりがサラリーマンに勇気を与えてくれることは間違いありません。
呼びだされた男 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:呼びだされた男 (新潮文庫)より
4102165053



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