スパイよさらば



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初公開日(参考)1989年11月
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長編小説

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スパイよさらば (新潮文庫)

1989年11月01日 スパイよさらば (新潮文庫)

二重スパイ・ハートマンは、もう引退したかった。病床の妻は死に、息子は独立した。金のための嫌な仕事をする必要はない。そろそろ老いも感じる。しかし、あまりに卓越したその経歴のため、二大国の情報部は決して彼を自由にしてくれなかった。だが、ついにチャンスが訪れた。彼の身代りになってくれそうな男を見つけたのだ。人並みの幸せを夢みたスパイが立てた完壁な作戦とは?(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

スパイよさらばの総合評価:7.50/10点レビュー 2件。Cランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

スパイはやはり道具でしかないのか…

フリーマントルがジャック・ウィンチェスター名義で発表した本書は実にフリーマントルらしい運命の皮肉に満ちたスパイ物語となった。

オーストリアのユダヤ人であるフーゴ・ハートマンは多数のユダヤ人の例に漏れず、ナチに拉致され強制収容所で屈辱の日々を過ごした過去を持つ。そして解放後彼はKGBとCIAの二重スパイとして今に至る。

それが彼の類稀なる才能を引き出すことになった。つまり図らずも二重スパイはハートマンにとっては天職だったのだ。しかし人波の幸せを願う彼はこの稼業に終止符を打ちたがっていた。
これは優秀な二重スパイがいかにして国にボロボロになるまで利用され、果てには国の秘密を保持するために抹殺される運命から逃れる物語である。

たった270ページしかない作品ながら、ここには物語巧者であるフリーマントルによるサプライズが複数用意されている。

まずは主人公ハートマンと息子デイヴィッドとの確執である。

もう1つはラインハルト殺害時にハートマンが思わず溢す妻ゲルダに対してのある思いだろう。

そして最後のサプライズは後述する事にしよう。

原題は“The Solitary Man”。つまり世捨て人だ。ハートマンはCIAとKGBの二重スパイを辞めるために自らを葬り去ろうとする。この題名はこれから来ている。
通常のフリーマントルの諸作品に倣えば「自分を葬ろうとした男」といった具合になろうか。従って今回の邦題はあながち間違っていないながらもロマンチックに過ぎるような気がしないでもない。

物語の結末の皮肉さはフリーマントル作品を読み慣れた者ならばあながちサプライズとは感じないだろう。
決して幸せになれない人がいる。そんな男に対するフリーマントルの筆は今回も容赦はなかった。


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No.1:
(4pt)

初期のチャーリーマフィンが好きな人にはお勧めかも

高校生のころフリーマントルにはまって、別名義、ジャック、ウィンチェスターで書かれたこの本も読みました。
冴えない中年のスパイ、といういかにもフリーマントルらしい主人公にフリーマントルらしい展開。
前半から物語が進んでいくのでテンポよく読めます。
ラストは・・・いかにもフリーマントル。
1982年に書かれた本なのでチャーリーマフィンの初期が好きな人にはお勧めです。
スパイよさらば (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:スパイよさらば (新潮文庫)より
4102165185



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