亡命者はモスクワをめざす



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    初公開日(参考)1988年08月
    分類

    長編小説

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    亡命者はモスクワをめざす (新潮文庫)

    1988年08月31日 亡命者はモスクワをめざす (新潮文庫)

    腕は抜群だが星まわりの悪いチャーリーは、ついに、国家への反逆者として懲役14年の刑を宣告されるはめとなった。囚人仲間にいびられながら鬱々として刑務所暮らしに耐えるチャーリー。そこへ英国情報部の工作員サンプソンが投獄されてきた。彼はある日、チャーリーに驚くべき計画をうち明けた…。またもやチャーリーの孤独な闘いが始まる。果たして生きのびることは出来るか? (「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

    亡命者はモスクワをめざすの総合評価:7.20/10点レビュー 5件。Cランク


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    全2件 1~2 1/1ページ
    No.2:
    (4pt)

    面白くなかった

    つまらない。

    わたろう
    0BCEGGR4
    No.1:
    (8pt)

    チャーリー・マフィン版『ロミオとジュリエット』

    英国情報部のロシア課に勤めていた経歴を買われ、ソ連側に寝返って英国へ情報を流している人物を探るよう要請されたサンプソン、片や英国情報部部長よりサンプソンと共に脱獄し、ソ連に潜入して、英国に情報を流しているソ連高官と接触し、亡命の案内役を務めるよう要請されたチャーリー。
    この相反する任務を反目し合う2人のうち、どちらが先に目標に行き着くかという面白さ。それに加え、2人の共通の人物としてベレンコフが絡んでくるあたり、演出効果は抜群である。
    特にベレンコフとチャーリーの再会シーンはシリーズ第1作目から読み続けた者にとってみれば、チャーリーらが作中で味わうワイン同様に芳醇な読書の愉悦に浸れる名シーンである。それぞれ敵国随一のスパイながら、お互いを認め合う存在が酌み交わす美酒にそのまま酔いしれる思いがした。

    ]そしてチャーリーに絡むのはチャーリーの尋問役として配されたKGBの局員ナターリヤ・フェドーワである。この2人の関係は正に恋愛小説の常道で、イギリス古典悲恋劇であるシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を真に踏襲する敵同士の恋愛劇なのだ。
    ロシアに潜入したチャーリーをロシアに食い止める楔がナターリヤであり、英国情報部の復帰のために自国へ帰るか、はたまたソ連で得たスパイ学校の講師という役を生活の糧にしてソ連へ留まり、ナターリヤと暮らすか苦悶するチャーリー。

    今回の作品の目玉はもう1つある。前にも触れたが、チャーリーがベレンコフの要請により、ソ連のスパイ学校の講師に抜擢され、講義を行うシーンである。
    冒頭、刑務所のシーンから始まる本作でのチャーリーはかつて敏腕のスパイであった面影はどこへやら、刑務所連中に溶け込めずにいじける男に過ぎなく、後で入ってきたサンプソンの若さから年取って衰えた自分の肉体に自覚をやむなくされる不甲斐ない男として描かれてき、またソ連に逃亡してからも、英国のスパイ探索に重用されるサンプソンとは対照的に尋問を繰り返される毎日で、異臭のするアパートで陰鬱な毎日を過ごすだけの男だったのが、この講義では実に色めき立つのだ。
    いやあ、チャーリー・マフィンという男の敏腕ぶりをフリーマントルはページ狭しとばかりに多種多様に描く。今となってみれば意外性を持たせるある種の常套手段を単に述べただけとも取れるかもしれないが、非常に楽しく読めた。またこのスパイ学校の講義がその後のストーリー展開に重要なファクターとして関わってくるのには、正直、舌を巻いた。

    そして上司や権威主義者に対し、常に反抗的な態度を取るチャーリーはその故か、敵国の人物に好かれることになり、またチャーリー自身も自国の人間よりも他国の人物を好きになってしまう傾向がある。それはスパイという職業では通常得られない利害関係を超えた友情や愛情という純粋な部分で触れることになるだろう。
    しかし、それが今回では仇になってしまう。これが今後のシリーズ展開にどのような影を落とすのか、非常に気になるところである。

    この前の作品『追いつめられた男』でチャーリーはどうやらイタリアで捕まってしまうらしく、この物語はその事件の裁判から幕を開ける。しかし残念な事にその作品は既に絶版で、こっちにも無く、もはや読めることは適わない。
    しかしそれでもこの物語が単独で愉しめるという事実に、今後のチャーリー・マフィンシリーズを断続的であっても愉しめる望みが出来たのは嬉しい。ただ、次回はいきなり10年以上もシリーズを飛び越してしまうので、果たして本当に愉しめるかどうか・・・。


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    Tetchy
    WHOKS60S
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    No.3:
    (2pt)

    最後がちょっと・・・

    高評価のレビュアーの方々が多いので、敢えて異をとなえます。プロの情報員はシリーズ「狙撃」にも出てきますが、彼のあり様には納得できません(これ以上はネタバレになるので書けません。)。これさえなければ、レビュアーの方のおっしゃるとおり、チャーリー・マフィンシリーズの最高傑作だったでしょう。
    亡命者はモスクワをめざす (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:亡命者はモスクワをめざす (新潮文庫)より
    4102165150
    No.2:
    (5pt)

    チャーリーマフィンシリーズ№6

    探していたものが手に入り、満足しています。
    これでシリーズすべて揃いました。
    亡命者はモスクワをめざす (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:亡命者はモスクワをめざす (新潮文庫)より
    4102165150
    No.1:
    (5pt)

    チャーリーをも欺いてしまうほどのプロの情報員の登場

    あらすじを細かく書いてしまうと、読む方の楽しみを奪ってしまう恐れが充分ありますので、敢えて感想のみにさせて下さい。「亡命者はモスクワをめざす」はチャーリー・マフィンシリーズの中でも「消されかけた男」「再び消されかけた男」と並んで3本の指に入ると思います。この「亡命者はモスクワをめざす」には、3つの大きな見所が存在します。1、チャーリーが懲役刑で服役中の刑務所での、生活。囚人仲間からいじめられるチャーリーの惨めな姿は、感動物です。2、あのナターリヤ・フェドーワとの運命の出会いがあります。3、詳しく書いてしまうと、おもしろさが半減してしまいますが、チャーリーをも欺いてしまうほどのプロの情報員の存在が最後に明らかにされます。また、チャーリーはスパイ学校の講師となり、そこでおこなわれる学生との一問一答が、これまた読み応え充分です。最後まで読むと、必ずある場所(サンプソンが投獄されてくるあたり・・・)から読み返したくなること請け合いです。
    亡命者はモスクワをめざす (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:亡命者はモスクワをめざす (新潮文庫)より
    4102165150



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