待たれていた男
- チャーリー・マフィンシリーズ (9)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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モスクワでの事件の発端、ロシア側の事なかれ主義による内部工作の策定、他国への協力要請に、それぞれの思惑を秘めたディベートゲーム・・・。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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久々に読んだフリーマントルでした。しかし、東西冷戦が終わってからやむをえずでしょうが、、エスピオナージ作家は軒並み作風ががらっと変わってしまいました。ル・カレもあの独特の重厚で非情な雰囲気から、ヒューマンで暖かい感じになってしまったし、このフリーマントルも、この小説では末端で働かされるスパイと上にいる官僚たちの戦いがメインで、昔のようなスケールの大きさに欠けます。仕方のないこととは言え、昔の作品群にノスタルジーを感じてしまいます。 とはいえ、これはこれで大変おもしろい小説でした。シベリアの果てヤクーツク、そにいるはずがない2次大戦中の軍服を着た英国とアメリカの将校、そして謎の女性の死体が凍ったまま発見された、いったい彼らは誰なのか?どうしてそこに?という設定は興味をそそられます。英国、アメリカ、ロシアの諜報機関、そして地元ヤクート共和国政府がそれぞれの思惑で動き始めるも、謎が謎を呼ぶ設定にはハラハラどきどきさせられます。そこでの頭脳戦はすさまじいものがあり、情報を持っていても明かさない、または暗示して相手を誘導する、そのあたりの微妙なバランスが絶妙で、普通の人がこんな駆け引きを日々続けていたら間違いなく胃潰瘍になりそうです。それを淡々とこなして、目立たず騒がず自己保全を図り、彼を引きずりおろそうとする官僚との戦いに生き残れるチャーリー・マフィンは、ものすごく頭がいい人なのでしょう。 今回も、恋人ナターリャと娘サーシャが登場しますが、こんな優れた男性に心から愛され、大切にされているナターリャがうらやましくなりました(笑)。緊迫したやり取りが続く中で、ほっとする場面です。フリーマントル、これからも読み続けていきたいです。 | ||||
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昔、読んでいたシリーズのソ連崩壊後の作品ということで購入 面白かった | ||||
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昔、読んでいたシリーズのソ連崩壊後の作品ということで購入 面白かった | ||||
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私だけではなかったようで。少しだけほっとできました。 息もつかせぬ冒険活劇の要素はほとんどありませんので手に汗は握りません。 が、脳が汗をかくことになること請け負います。 アクションがないなら、駆け引きや謎解きの妙をたっぷり味わえるのかというと、必ずしもそうとばかりは言い切れず・・・。 責任の擦り付け合い、足の引っ張り合い、化かし合いが延々と。 そんな、今までの洋物の娯楽小説で触れたことのなかった「官僚主義の蔓延する組織内での生き残り」という 種類のリアリティに強烈に面食らいながらも、少しずつチャーリーの思考に馴染みはじめたころから、 ページをめくるのが楽しくなっている自分にきづく。 人物配置も定石を押さえていて、紋切り型の正義のヒーロータイプでは決してない彼を それでも最後には好もしく受け入れてしまっている・・・うまい。 機転の早さ、狡猾さ、しぶとさは、彼の大きすぎる優しさを覆い隠す鎧のようなものなのかな、と。 こんな「強い」男を飄々と描くフリーマントル氏の頭脳と筆力に完全に参ってしまいました。 地味ですが類まれな良質な仕立ての作品だと思います。お勧めです。 | ||||
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ストーリーは悪くない。 ただ、初期のチャーリー・マフィンシリーズのような スリリングさを期待するとがっかりするだろう。 それでも、旧来からのファンにとっては あの独特のチャーリー節がきけてなつかしい限りである。 ただ、翻訳は良くない。稚拙な訳が出てきて文意を 把握しにくいときがある。文章のレベルもそれほど 高くはない。稲葉明穂氏の翻訳がなつかしい。。。 | ||||
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