KGBから来た男



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初公開日(参考)2013年05月
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長編小説

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KGBから来た男 (ハヤカワ文庫 NV タ 6-1)

2013年05月10日 KGBから来た男 (ハヤカワ文庫 NV タ 6-1)

旧ソ連のグラーグ(強制労働収容所)で生まれ育った元KGB諜報員ターボ。ニューヨークで調査員として暮らす彼は、銀行の会長マルホランドから誘拐された娘の救出を依頼された。この時から因縁深い人物が次々と現われる。今はマルホランドと結婚している彼の別れた妻、KGB時代の同僚、彼をグラーグから救い出しKGBに入れた恩人。誘拐事件を探るターボは、やがて恐るべき陰謀を知る。巧妙に練り上げたサスペンス巨篇。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.67pt

KGBから来た男の総合評価:8.07/10点レビュー 15件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(6pt)

まあまあ

ロシア物はややこしい。

わたろう
0BCEGGR4
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

KGBから来た男の感想

ソ連(今はロシア)の壮絶な歴史が垣間見られます。
スターリンの時代の狂気じみた大粛清はまさに理屈も何もなくただただ酷い歴史だと思いますが、その犠牲となり、のちに語学堪能と言うことでKGBにスカウトされ、ソヴィエトの崩壊とともにKGBをやめ、アメリカに移り住んでいるターボと言う調査員が主人公の物語です。

誘拐された娘を取り戻してほしいと言う依頼からKGB時代の陰謀に至る過程は非常に面白く、それまで20年も関わりのなかったロシアでの人間関係が、ニューヨークで再び絡むことでロシアの暗部に迫っていきます。
民主国家?となった今のロシアですが、どこの国でも権力を持つものにまつわる闇は酷いものばかりで、フィクションとはいえ、ありえそうな話で怖いです。強制収容所については事実をもとに描かれているのですが、同じ国の人間に対してあそこまで酷い仕打ちができるものかと思わずにはいられません。

ターボの父親については今回はまだ真相がはっきりしていない中途半端な終わり方でしたが、すでに次作が書かれているようなので、翻訳されるのが楽しみです。

しかし、アメリカでは本当にあんなに簡単に個人情報がばれてしまうんでしょうか?
ネット社会だからありえない事ではないんでしょうが、マイナンバーなんかできたらまさにそんな事になりそうでそちらはもっと怖いです。

たこやき
VQDQXTP1
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

構成がしっかりした、骨太のミステリー

著者のデイヴィッド・ダフィは、これがデビュー作品だというから驚かされる。MWA最優秀新人賞にノミネートされたというのも納得の、完成度が高い私立探偵小説である。
主人公は、旧ソ連の強制収容所育ち(ソ連では、犯罪者同様の扱いを受ける)でKGBの辣腕エージェントとして活躍しながら、ある事情から退職し、現在はニューヨークで独立した調査員として生計を立てているターボ・ブロスト。彼のもとに、ある銀行の会長から「誘拐された娘を救出してほしい」という依頼が入る。その銀行家のビジネスに好感が持てなかったターボは、依頼を受けるかどうか未定のまま銀行家の家を訪れるのだが、なんとその目前で、銀行家がFBIに逮捕されてしまう。さらに、そこに現れた銀行家の妻は、二十数年前にソビエトで別れたターボの元妻だった。
物語の発端からして驚きの展開だが、誘拐された娘を発見するプロセスでは、ターボの過去と現在を作り上げてきた因縁ある組織と人々が続々と登場し、単なる誘拐事件では終わらない、ソ連とロシアの歴史に根差した陰謀劇が繰り広げられることになる。
本作品の優れている点は、過去の因縁に基づく陰謀と復讐の話にとどまることなく、現在のアメリカ社会をむしばみつつあるロシア・マフィアの問題も取り込み、きわめて現代的な物語に仕上がっているところだろう。
とは言いながら、作品の基本テイストはハードボイルドの王道そのものであり、社会派ミステリーファンからPIものファンまで、幅広いジャンルの人々に受け入れられることだろう。すでに、同シリーズの第2作が発表されているというが、今度はどういう展開で驚かせてくれるのか、期待が高まるばかりである。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.12:
(4pt)

最優秀新人賞にノミネートされたデビュー作

今まで知らなかった旧ソ連、ロシアの歴史にも触れられ、大変興味深く読みました。
作者は他にこのシリーズ2作目しか小説を書いていない様なので、史実を知らせる目的もあったのかも知れません。
大変おもしろかったのでもっと書いて欲しいと思います。
KGBから来た男 (ハヤカワ文庫 NV タ 6-1)Amazon書評・レビュー:KGBから来た男 (ハヤカワ文庫 NV タ 6-1)より
4150412820
No.11:
(2pt)

KGBから来た男

旧ソ連のグラーグ(強制労働収容所)で生まれ育った元KGB諜報員ターボ。ニューヨークで調査員として暮らす彼は、銀行の会長マルホランドから誘拐された娘の救出を依頼された。この時から因縁深い人物が次々と現われる。今はマルホランドと結婚している彼の別れた妻、KGB時代の同僚、彼をグラーグから救い出しKGBに入れた恩人。誘拐事件を探るターボは、やがて恐るべき陰謀を知る。
KGBから来た男 (ハヤカワ文庫 NV タ 6-1)Amazon書評・レビュー:KGBから来た男 (ハヤカワ文庫 NV タ 6-1)より
4150412820
No.10:
(4pt)

まあまあ

ソビエト崩壊以前の流れをざっと思い起こせて楽しいです。
スパイ・サスペンス・アクション?なのに
論理的な思考部分が多くて、ギャップにとまどう…
原題は秀逸、しかし邦題も気が利いています。
邦題が味気ないとのコメントが多いですが…わかってるのかな?
KGBから来た男は、主人公でも敵でもなく、あの人ですよ!
KGBから来た男 (ハヤカワ文庫 NV タ 6-1)Amazon書評・レビュー:KGBから来た男 (ハヤカワ文庫 NV タ 6-1)より
4150412820
No.9:
(5pt)

いまのロシア情勢と絶妙リンク

ウクライナ問題で本性をあらわしたプーチン政権。もともと求心力の源泉はチェチェン強硬策だった。それを考えると、この小説は恐ろしいほどにリアルなバックグラウンドを持っている。物語の舞台はニューヨークだが、その遠景として描かれる「管理社会ロシア」がスパイ小説ファンにはなつかしい。主人公ターボは最終章まで本心を吐露することはないが、彼の中で、一向に変わりばえしない故国への愛憎が交錯しているのがわかる。ターボが珍しく心を許す連邦検事ヴィクトリアの造形、多用されるロシアのことわざなども興を盛り上げる。さして期待せずに手に取ったが、なかなかどうして、相当な力量の作者だと思う。「デイヴィッド・ダフィ」の名は今後、要マークだ。
KGBから来た男 (ハヤカワ文庫 NV タ 6-1)Amazon書評・レビュー:KGBから来た男 (ハヤカワ文庫 NV タ 6-1)より
4150412820
No.8:
(4pt)

タイトルは俗っぽいが濃密な内容です。

評者が、もし書店で本書を見ても手にすることもしなかっただろう。
 この『KGBから来た男』という通俗的なタイトルだけを見て読書欲が削がれてしまっただろうからである。
 ネットで何か面白そうな本がないかと探していてなんとなく本書を読んでみることにして購入してしまった。
 原題は、『LAST TO FOLD』というのだが、訳者のあとがきでこの意味が、カードゲームなどで勝負で降りることを意味していることと知った。
 本書の主人公ターボが、この物語の中で語る「決して勝負を諦めず戦い続け、相手を先に勝負を諦めさせるんだ」という言葉に由来する。
 このような原題から、もう少しミステリ・ファンの興味を惹くようなタイトルにできなかったのかと思ってしまった。
 著者のダフィ・デイヴィッドは、30年にわたって米国企業や多国籍企業のコンサルティング業務に従事し、顧客企業の広告宣伝、マーケティング活動、投資家向け広報活動に携わってきた経歴の人である。
 本書『KGBから来た男』は、2012年アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀新人賞にノミネートされた著者の処女作である。
 処女作にしては、よく出来た作品だと興味深く読み進んでしまった。 
 ストーリー展開を邪魔することが多いフラッシュバックを巧みに利用しているのも効果的である。
 まぁ、ロシアから来た碧眼の検察官が誰か、とか、この事件の黒幕が誰か、など物語にその人物が登場したときにすぐ探偵できてしまったが、著者がソ連邦大崩壊について多くの書籍などから得た知識やキャリアーからの経験をもとにして、かなりの時間を費やして緻密にプロットを練り上げて書き上げた労作(600ページ以上)を、退屈することもなく、このジャンルの本としては久しぶりに楽しみながら読み終えた。
 次作『In for a Ruble』の翻訳版がでたらぜひ読んでみたい。
 
 
 
 
 
KGBから来た男 (ハヤカワ文庫 NV タ 6-1)Amazon書評・レビュー:KGBから来た男 (ハヤカワ文庫 NV タ 6-1)より
4150412820



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