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KGBから来た男



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【この小説が収録されている参考書籍】
KGBから来た男 (ハヤカワ文庫 NV タ 6-1)

KGBから来た男の評価: 7.67/10点 レビュー 3件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.67pt

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(9pt)

KGBから来た男の感想

ソ連(今はロシア)の壮絶な歴史が垣間見られます。
スターリンの時代の狂気じみた大粛清はまさに理屈も何もなくただただ酷い歴史だと思いますが、その犠牲となり、のちに語学堪能と言うことでKGBにスカウトされ、ソヴィエトの崩壊とともにKGBをやめ、アメリカに移り住んでいるターボと言う調査員が主人公の物語です。

誘拐された娘を取り戻してほしいと言う依頼からKGB時代の陰謀に至る過程は非常に面白く、それまで20年も関わりのなかったロシアでの人間関係が、ニューヨークで再び絡むことでロシアの暗部に迫っていきます。
民主国家?となった今のロシアですが、どこの国でも権力を持つものにまつわる闇は酷いものばかりで、フィクションとはいえ、ありえそうな話で怖いです。強制収容所については事実をもとに描かれているのですが、同じ国の人間に対してあそこまで酷い仕打ちができるものかと思わずにはいられません。

ターボの父親については今回はまだ真相がはっきりしていない中途半端な終わり方でしたが、すでに次作が書かれているようなので、翻訳されるのが楽しみです。

しかし、アメリカでは本当にあんなに簡単に個人情報がばれてしまうんでしょうか?
ネット社会だからありえない事ではないんでしょうが、マイナンバーなんかできたらまさにそんな事になりそうでそちらはもっと怖いです。

たこやき
VQDQXTP1

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