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KGBから来た男
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KGBから来た男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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今まで知らなかった旧ソ連、ロシアの歴史にも触れられ、大変興味深く読みました。 作者は他にこのシリーズ2作目しか小説を書いていない様なので、史実を知らせる目的もあったのかも知れません。 大変おもしろかったのでもっと書いて欲しいと思います。 | ||||
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旧ソ連のグラーグ(強制労働収容所)で生まれ育った元KGB諜報員ターボ。ニューヨークで調査員として暮らす彼は、銀行の会長マルホランドから誘拐された娘の救出を依頼された。この時から因縁深い人物が次々と現われる。今はマルホランドと結婚している彼の別れた妻、KGB時代の同僚、彼をグラーグから救い出しKGBに入れた恩人。誘拐事件を探るターボは、やがて恐るべき陰謀を知る。 | ||||
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ソビエト崩壊以前の流れをざっと思い起こせて楽しいです。 スパイ・サスペンス・アクション?なのに 論理的な思考部分が多くて、ギャップにとまどう… 原題は秀逸、しかし邦題も気が利いています。 邦題が味気ないとのコメントが多いですが…わかってるのかな? KGBから来た男は、主人公でも敵でもなく、あの人ですよ! | ||||
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ウクライナ問題で本性をあらわしたプーチン政権。もともと求心力の源泉はチェチェン強硬策だった。それを考えると、この小説は恐ろしいほどにリアルなバックグラウンドを持っている。物語の舞台はニューヨークだが、その遠景として描かれる「管理社会ロシア」がスパイ小説ファンにはなつかしい。主人公ターボは最終章まで本心を吐露することはないが、彼の中で、一向に変わりばえしない故国への愛憎が交錯しているのがわかる。ターボが珍しく心を許す連邦検事ヴィクトリアの造形、多用されるロシアのことわざなども興を盛り上げる。さして期待せずに手に取ったが、なかなかどうして、相当な力量の作者だと思う。「デイヴィッド・ダフィ」の名は今後、要マークだ。 | ||||
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評者が、もし書店で本書を見ても手にすることもしなかっただろう。 この『KGBから来た男』という通俗的なタイトルだけを見て読書欲が削がれてしまっただろうからである。 ネットで何か面白そうな本がないかと探していてなんとなく本書を読んでみることにして購入してしまった。 原題は、『LAST TO FOLD』というのだが、訳者のあとがきでこの意味が、カードゲームなどで勝負で降りることを意味していることと知った。 本書の主人公ターボが、この物語の中で語る「決して勝負を諦めず戦い続け、相手を先に勝負を諦めさせるんだ」という言葉に由来する。 このような原題から、もう少しミステリ・ファンの興味を惹くようなタイトルにできなかったのかと思ってしまった。 著者のダフィ・デイヴィッドは、30年にわたって米国企業や多国籍企業のコンサルティング業務に従事し、顧客企業の広告宣伝、マーケティング活動、投資家向け広報活動に携わってきた経歴の人である。 本書『KGBから来た男』は、2012年アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀新人賞にノミネートされた著者の処女作である。 処女作にしては、よく出来た作品だと興味深く読み進んでしまった。 ストーリー展開を邪魔することが多いフラッシュバックを巧みに利用しているのも効果的である。 まぁ、ロシアから来た碧眼の検察官が誰か、とか、この事件の黒幕が誰か、など物語にその人物が登場したときにすぐ探偵できてしまったが、著者がソ連邦大崩壊について多くの書籍などから得た知識やキャリアーからの経験をもとにして、かなりの時間を費やして緻密にプロットを練り上げて書き上げた労作(600ページ以上)を、退屈することもなく、このジャンルの本としては久しぶりに楽しみながら読み終えた。 次作『In for a Ruble』の翻訳版がでたらぜひ読んでみたい。 | ||||
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スパイといえば、誘拐された要人を救出したり、テロを阻止するためカーチェイスをしたりとハリウッド映画的な動的な活躍を連想するが、一方で外交官として海外に駐在し、駐在先の外交官や役人と情報交換をする中で非合法に情報を入手するタイプのスパイがおり、本作の主人公は、見た目はハリウッド的マッチョだが後者の静的な元スパイに分類される。 駐在先の文化にも精通することは外交官としての強みになることから、主人公はアメリカ文化にやたら詳しい。本筋のストーリーとは別にマイルス・デイビスの「スケッチ・オブ・スペイン」は出てきたり、ジョージ・オーウェルの「1984年」を引用していたりと、無学なアメリカ人よりよほど詳しい。近年このような人物造形に関わるディテールを極力省いたストーリー展開中心の作品が多い中、骨太な骨格を持った作品となっている。プロットも結構複雑で長くなっているがその分読みごたえがある。巨大コンピューターを駆使して個人情報抜き放題というところは、リンカーン・ライムシリーズの「ソウル・コレクター」を思い出す。最近のハードボイルドに物足りなさを感じている読者にはお奨めの1冊なのではないだろうか。 | ||||
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このジャンルの小説は書籍で求めていたが、KINDLEで読むことができたのが一番の収穫なので星5とした。 今後もこの種の本を求めていきたいので取扱いを増やしてください。 タイトルの評価は普通です。 | ||||
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個人の調査員と聞くと何だかうらぶれた姿を 想像します。しかし 、この作品の場合はその逆。 NYの高層ビルにオフィスを構え、諜報機関も顔負けな、世界中の情報を入手可能な巨大コンピュータを操る相棒を持ち、70年代のキャデラックを乗り回す。 依頼者に数十万ドルを吹っ掛ける事もあれば、タダ働き同然の事もする。 筋トレは欠かさず、若い女の子にチラ見され悦に入る、50代の元KGBスーパースキンヘッドおじさん。それが本作の主人公。 こんな風に書くと、いかにもアメリカ人好みのマッチョなヒーローものかと思われるかもしれないけどそんな事はなく、ケンカはそこそこ強い程度。派手な場面もあまりなく、ストーリーも至って堅実です。 冷戦時代ならともかく(それでもだけど)90年代のロシアでこんな大それた陰謀があったという設定はさすがに荒唐無稽だと感じてしまうし、そのスケールの大きさに対して小説内で起こる出来事が地味過ぎる印象はあるものの、登場人物の個性の強さで最後まで読み切れます。 事件の黒幕の正体はある程度予想範囲内でも、ラストで明かされるある人物の正体は全くの予想外。600ページはやや長いですが、哀感漂う終幕も良く、面白く読ませてもらいました。 | ||||
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結構、フクザツなプロットですが、不思議とするする読めます。 かなり、手慣れた書き手と思いきやデビュー作だそうで、次が期待されます。 | ||||
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読み応えのある一冊。次作が楽しみです。好きな作家リストに加えました。 | ||||
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KGB出身のロシア人・ターボは現在、ニューヨークでフリーの調査員。いきなり呼び出された仕事は、横柄な銀行家の娘を誘拐から救出すること。仕事を選び、報酬の額も自分で決めるターボはいったん断るものの結局、受託。しかし、なんと目の前でこの銀行家がFBIに逮捕される上に、あらわれた銀行家の妻は、自分の元・妻で、なぜか完全に身元をクリーニングしており、ターボと銀行家の間にロシアン・マフィアの妻だった・・・。 といういきなりのジェットコスター的展開でグイグイ引き込まれる。もちろん、娘の誘拐救出劇で終わるはずもなく、NYに場所借りしながら、話はすべてソ連時代から「大崩壊」を経て、現在につながる国家的謀略の謎解きとなる。「無料で食べられるチーズは罠のなかにしかない。」「人生は野原を行くように簡単ではない。」などのロシアのことわざ、「人生は皮肉に満ちているんだ。特にロシアでは。」といった気のきいたロシア人気質、ビールやワインではなく気付けにはウォッカという習慣、魅力的な友人たち(オウムも含む)などあますところなく書き込んでいるため文庫ながら600pの長編となっている。 先人がおっしゃるとおりこの内容で見事なキャラ立ちなのに「KGBから来た男」というタイトルはあまりにも残念。かつてのフリーマントルのチャーリ・マフィンシリーズ「○○から来た男」を意識しているのだろうが、全然この小説の魅力を伝えきれていない。次回作はまずタイトルからの作りこみを強く希望します。 | ||||
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ダフィという作家に惚れました。 プロットも良し、書き込みも丁寧なページ・ターナー本。他の著書も手に取りたい思いが消えません。 ただ、この邦題は何とも頂けません。 主人公の出自を題名にされた作者に同情します。ロマンがありません。 日本語を上手に使ってくださいと 敢えて訳者にクレームをつけます。 | ||||
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