ツーリストの帰還
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上下巻を読んだ。 3部作の中編ということだから、本作で登場した「黒幕」に何の反撃もせず物語が終わることについては次回のお楽しみなのだろう。 とりあえず区切りはつけているし、前作同様プロットや人物の造形はとても楽しめるものだったので、悪い評価をつけたいとは思わない。 ただ、前作のレビューでも言われていた、訳者のひとりよがりな表現・意味をつかみにくい表現があちこちにあって、気を散らされることが多すぎる。 終盤にこんな台詞がある。「父親がだれもあそこまで深い恨みは持たない」 これをそのまま読んで、ちゃんと意味が分かる人はいるだろうか。「持たない」という述語にかかる主語が、「父親」なのか「だれも」なのか、さっぱりわからない。 まあいい。詳細は省くが、前後の文脈から、「あそこまで深い恨みを持った父親はいない」という意味だとわかる。どうして最初からそう書かないのだろう?ここは主人公が非常に重要な事実を知るシーンで、読者が意味の解読のために立ち止まったりしていては、作品の面白さが大きく損なわれるのだ。 この訳者はル・カレなど多くのスパイ小説の翻訳を手がけてきたベテランらしいが、このような訳者を使うことはもはや害だけあって益はない。ハヤカワには一考を望む。 続編も含め、私は今後もオレン・スタインハウアーの作品を読むだろうが、この訳者を使い続ける限り、評価の星はひとつ以上減ることになるだろう。もったいないことだ。 | ||||
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