ケンブリッジ・シックス
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キム・フィルビーら5人のケンブリッジ大学卒業生がソ連のスパイだったことが発覚し、英国は大打撃を受けた。だが彼らのほかに、もうひとり同時期に暗躍していたスパイがいたという。歴史学者のギャディスは親友の女性ジャーナリストからこの人物に関する本の共同執筆を提案されるが、その女性が急死し、彼は後を継いで調査を開始する。が、やがて国際情勢を左右する事実が明らかに。 | ||||
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評者は、かって何度か目にしたチャールズ・カミングの本を読んだことがないので本書『ケンブリッジ・シックス』(原題:The Trinity Six)を手にした。 この作品は、2011年に刊行されたものだから、時代背景もその頃のこととして設定されているのだろう。 ジョン・ル・カレの作品にもよく出てくるイギリス諜報部最大のスキャンダルだった「ケンブリッジ・ファイヴ」から本書のタイトルを引用している。 トリニティ・カレッジは、ケンブリッジ大学を構成するカレッジの一つだから、そこで1930年代にソ連諜報部にリクルートされた5人のスパイを「ケンブリッジ・ファイヴ」という名称で呼ぶ。 「ケンブリッジ・ファイヴ」の一人でその中心人物キム・フィルビーがもっとも名を知られている。 このキム・フィルビーは、MI6の長官候補にも擬せられたが、二重スパイであることが1962年に発覚しソ連に亡命した(なんと30年も二重スパイとして活躍していたのである)。 ロシア革命、第一次世界大戦、大恐慌、など経た1930年代のケンブリッジなどの学生には社会主義思想を受け入れる時代背景があった。 本書のタイトルで、「シックス」としていることから「六人目」のスパイがいたことを暗示している。 実在の人物を登場させながらフィクションとしてUCL(ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン)の歴史学教授のサム・ギャディス主人公にすることが、著者のユニークさでである。 この物語に登場するロシア大統領セルゲイ・プラトフを、KGB赤旗大学で学んだあと東ドイツのドレスデンで1990年まで諜報活動していたウラジーミル・プーチンの経歴と似ているから面白い(暗殺など平気でするところなどはリアリティがある)。 ジョン・ル・カレのスパイ小説のように期待して読むと物足りないかもしれないが、まあヒッチコックの映画でも観るような楽しさは味わうことができた。 500ページを飽きさせず読ませる著者チャールズ・カミングのストリーテラーとしての才能は認めないわけにいかないだろう。 | ||||
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本格的スパイストーリーと期待し読み始めたが、以外に安易な冒険小説だったので途中で興をそがれ最後まで読み終わることはなかった。 ただこの題材をまとめ上げるのはかなり労力が要ると思うので、詰まらないとまでは言えずまずまずの面白さはあったかと思う。 2作目以降にも期待したい。 | ||||
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よかれあしかれ、スパイ小説というのは時代を移すもの。 だからこそ古びることもあるが、ル・カレのように時代を超えた作品もある。 さて、ケンブリッジ・シックスであるが、なんでいまどきキム・フィルビー? 現代の世相とは全く関係のないところでのドタバタ劇だ。 シニカルなエンディングも悪趣味としか思えない。 どうせ、読むなら「レッド・スパロー」をお勧めする。 | ||||
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派手さは無いが、確実な面白さ。著者の自作が出たら買いと思う。 | ||||
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