明日を望んだ男



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    初公開日(参考)1980年11月
    分類

    長編小説

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    明日を望んだ男 (新潮文庫 フ 13-3)

    1980年11月01日 明日を望んだ男 (新潮文庫 フ 13-3)

    アルプスの湖底から発見された箱の一つが消え失せた。ニュールンベルク裁判を逃れたナチ高官の経歴を網羅した、人名リストが入っているらしい。旧ナチ親衛隊組織と、イスラエル政府は、必死の奪回作戦を開始した。が、いま一人、深い関心をもつ男が…。ソ連宇宙開発の中枢、世界的精神分析医クルノフ博士は、実は強制収容所での生体実験責任者だったのだ……。(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

    明日を望んだ男の総合評価:6.33/10点レビュー 3件。Cランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (7pt)

    皆「明日を望んだ男」たちだった

    フリーマントル3作目の本書ではエスピオナージュを扱う作家ならば一度は扱う題材、ナチスだ。ナチスの残党を追うモサドとそこから逃れようと身分を変え、潜伏している元ナチスの党員や人体実験を行った科学者たちの息詰まる情報戦を描いている。

    オーストリアの湖から引き揚げられた箱の中にはナチスの残党に関する情報が収められたファイルがあった。ロシアの宇宙開発に携わるヴラジミール・クルノフは自分がナチス時代、ユダヤ人収容所で様々な人体実験をした責任者ハインリッヒ・ケルマン博士だったことを明かされてはならぬとベルリンへ乗り出し、ファイルを手に入れようとするが、バヴァリア訛りの謎の男に彼がケルマン博士であることを知られ、脅迫される。

    この謎の脅迫者の正体と一連の事件の真相は物語の3/4辺りで明らかになる。

    世界でも執念深さと世界中に散らばるユダヤ人と云う広範な情報網を持ったモサドという組織の凄さを改めて思い知らされた。

    第3作目にして世界におけるナチスの存在の忌まわしさとモサドのナチスに対する復讐心の奥深さと執念深さを何の救いもなく描くとは、とても新人作家のする事とは思えないのだが。

    また本書が発表された1975年はイスラエル問題の最中でもあり、また解説によれば実際に翌年の1976年に国際指名手配されていた元ナチスの党員が世界各国で自殺を遂げており、まだ第2次大戦から地続きであった時代だったのだ。

    このユダヤ人大量虐殺を行ったナチスに対して異常なまでに復讐心を燃やすイスラエル政府の執念深さはマイケル・バー=ゾウハーの諸作で既に知っており、最近読んだノンフィクション『モサド・ファイル』は本作をより理解する上で非常によい参考書となった。
    特に本書にも出てくるゴルダ・メイヤやモシェ・ダヤンといった実在の政治家は同書に写真まで掲載されているのでイメージも喚起しやすかった。書物が書物を奇妙な縁で結ぶことをまた体験したのだが、逆に云えばこのようなエスピオナージュの類を読むならば、『モサド・ファイル』ぐらいのノンフィクションは読むべきなのかもしれない。

    題名『明日を望んだ男』はナチスの亡霊から逃れようとしたハインリッヒ・ケルマンやヘルムート・ボックら残党達だったのだろうが、それらに復讐を計画したナチスのユダヤ人収容所出身のウリ・ペレツもまた忌まわしき過去を清算して新たな「明日を望んだ男」なのかもしれない。
    彼らが望んだ明日とは決して無傷では得られないものであった。それほどナチスが世界に及ぼした傷跡は深いのだと云う事を改めて教えられた。
    だからこそいまだにナチスをテーマにした作品が紡がれるのだろう。本書はフリーマントルにとってナチス、モサドを題材に扱っていく足掛かり的な作品であったことはその後の作品からも窺える。

    しかし本当に救いのない話だ。


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    Tetchy
    WHOKS60S
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    No.2:
    (1pt)

    本の汚れ具合。

    中古で安いものはそれなりであり、今後はこのレベルのものは購入したくない。
    まじかで手に取って読む物は一定の清潔感がないとダメ。個人的な感想です。
    明日を望んだ男 (新潮文庫 フ 13-3)Amazon書評・レビュー:明日を望んだ男 (新潮文庫 フ 13-3)より
    4102165037
    No.1:
    (5pt)

    明日を望んだ男

    既に所持しているが、神がきばんで////////////////
    明日を望んだ男 (新潮文庫 フ 13-3)Amazon書評・レビュー:明日を望んだ男 (新潮文庫 フ 13-3)より
    4102165037



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