屍体配達人



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初公開日(参考)2000年07月
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長編小説

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屍体配達人―プロファイリング・シリーズ〈上〉 (新潮文庫)

2000年07月31日 屍体配達人―プロファイリング・シリーズ〈上〉 (新潮文庫)

月曜日、セーヌ川の遊覧船の舳先に飾られていた年若い女性の生首。さらに、火曜日、水曜日と、欧州各地にばらばら死体の一部が届けられた。FBI欧州連合「ユーロポール」特捜班に抜擢された心理分析官クローディーンは、フランスを震撼させたこの猟奇事件の犯人像割り出しに取り組んだ。だが、彼女の必死のプロファイリングを嘲笑うかのように、惨殺体が相次いで発見されていく。 (「BOOK」データベースより)




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屍体配達人の総合評価:5.00/10点レビュー 3件。Dランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

主人公の設定やら色んな思惑やら盛り込みすぎ。

前作『屍泥棒』で活躍したユーロポールの心理分析官(プロファイラー)クローディーン・カーターを主役に据えた初の長編。

ヨーロッパ各地で起こる連続バラバラ殺人事件。この事件を解決すべくユーロポールは心理分析官クローディーン・カーターを特捜班の一員として抜擢する。特捜班にはフランスのプラール、ドイツのジーメン、卓越たるコンピューターの技術を持つフォルカーとで結成された。
主任担当官であるアングリエは自らの名声を高めるべく、これら特捜班の功績を利用とするのだが、クローディーンの才能が自らの制御力を凌駕している事を認めざるを得ず、忸怩たる思いをしていた。内外ともに敵を作りながらも、それと気付かないクローディーンは着々と事件を解決へと導いていく。

率直に云えば、可もなく不可もない作品。職業作家としてのフリーマントルの職人技で作られた作品という印象が強い。それはこの小説で語られる事象が、ヨーロッパ各地で起こる凄惨な事件と平行して、自殺した夫に関するインサイダー取引疑惑、サングリエのユーロポールにおける自らの優位性を高めるための権謀術数など、色んな要素が絡み合っていることによる。現代の小説では1つの事件について集中的に語り、解決まで至るのはお得感もなく、また単調とみなされがちで、評価も低いだろうが、今回はかえって事件への視点がぶれ、散漫な感じを強く受けた。
あと加えて傲岸不遜なクローディーンのキャラクターがどうしても共感を得ず、辟易してしまった。つまり、主人公に魅力を感じなかったのだ。

それでは小説としての愉悦はないかといえばそうではなくて、特に時折挿入されるクローディーンの母親モニクのエピソード、クローディーンの亡父でインターポールの捜査員だったウィリアムの話などは面白く読めた。
が、ここでクローディーンが気付かされる大人の慎み深さ、謙虚さなどが稚拙すぎた。仲が悪いと思っていた父母の隠された絆の深さ、父親が家族を守るためにどんなに気高かったのか、それらを気付かされるにはクローディーンは歳をとり過ぎているのだ。
というのも心理分析官たるクローディーンがこと父母のことになると彼らの視点で物事を考えられないというアンバランスさが納得いかないのだ(もしかしたらこれが作者の狙いかもしれないが)。

バラバラ殺人事件の真相、アングリエが仕掛けるクローディーンへの罠、クローディーンの母モニクの癌闘病記、亡き父の生き様。
これらこの小説を彩る内容は小説として非常に贅沢な感じを思わせるが、一読者としてはこのうちのどれか一つに黄金が隠されていればその小説の評価は高くなる。しかし冒頭にも述べたように、フリーマントルはこれらについてあまりに職人的すぎた。感銘を受けるには内容が薄いと感じた。
次回以降は、逆に小説巧者としてのフリーマントルの旨みを感じさせて欲しいものだ。

Tetchy
WHOKS60S
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.2:
(3pt)

官吏は踊る されど事件は解決するのか?

プロファイラーシリーズの長編第一作です。私はB長編第二作目を先に読み、まずまず面白かったので 続いて@短編集 それから最後にA本編を読みました。 面白さはB>@>Aでした。 長編第一作は プロファイラーの活躍が主軸でありながら  プロファイラーの所属するユーロポール内の官僚同士のささいな得点稼ぎやら主導権争いが1/3、 主軸の事件への解明が1/3 その他の背景やら 登場者の肉付けで1/3を費やして それ自体はすべてフリーマントル流の緻密な調査に基づく表現にはなっているのだが、いささか本筋を離れすぎている部分が多くて 食傷気味な気分でした。 チャーリーマフィンとも主人公の立ち位置が共通していて お役所気分のMI6上司やCIAの無能さが 今回の話では ユーロポールおよび各国警察やFBIのお粗末さが対象になっています。  
映画でも 本でも 途中で投げ出したくなる気分になる作品にときどきめぐり合いますが、本編もその1つです。
屍体配達人―プロファイリング・シリーズ〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:屍体配達人―プロファイリング・シリーズ〈上〉 (新潮文庫)より
4102165355
No.1:
(3pt)

女主人公はチャーリー・マフィンと瓜二つ(^_^;)

 中国人のアンダーグラウンド組ç¹"である三合会ã‚'題材に選ã‚"だのはフリーマントルらã-からぬミステークであったぞ。ã"やつらの残虐性はæ-¥æœ¬ã§ã‚‚おé¦'æŸ"み。そういえば、æ-¥æœ¬ã§ã‚‚神社の境å†...に中国人ç"·æ€§ã®å±€éƒ¨ã ã'がæ"¾ç½®ã•れカラスにつつかれるというとã‚"でも猟奇事件がありまã-たが、ã"ちらも中国人組ç¹"の影がちらついてまã-たねえ。週刊æ-‡æ˜¥ã§é€£è¼‰ã-ている『中国人の犯罪』シリーズもã"れまた驚愕のæ-°äº‹å®Ÿç¶šå‡ºã§ã"っちæ-¹é¢ã«èˆˆå'³ã®ã‚ã‚‹æ-¹ã¯å¿...読でありますな。あちらで死åˆ'宣å'Šã•れた犯罪è€...が続ã€...とæ-°å®¿æ­Œèˆžä¼Žç"ºã«æµã‚Œè¾¼ã‚"でいるという不条理。「なぜã"いつが…」搾å-されるå'の中国人ですら絶句するのだそうである(^_^;)。é-'話ä¼'題。 それほどまでに国際åŒ-ã-た中国人犯罪組ç¹"の引き起ã"ã-たæ-¥å¸¸èŒ¶é£¯äº‹çš„事!ä»¶ã‚'、ãƒ-ロファイルã-てã"とさらにé¨'ぎ立ててユーロポールで扱うほどの大事件にã-てã-まう状況が、æˆ'ã€...æ-¥æœ¬ã®èª­è€...には鼻白ã‚"でã-まう部分もなきにã-もあらず。それでもフリーマントルのあくの強さは健在で、クローディーンの四面楚歌ぶりはほとã‚"どチャーリー・マフィン状æ...‹(^_^;)。人é-"é-¢ä¿‚ã‚'じっくり読ませる構造になっていて、猟奇殺人は言ってみれば添え物的な展é-‹ã¯ã¡ã‚‡ã„と勿ä½"ないってか。徐ã€...に明らかにされて行くサングリエの嫌がらせの秘密も勿ä½"ぶった割には、意å¤-に底のæµ...い秘密であったã-…ねえ。 å...ˆã«å‡ºç‰ˆã•れた『屍泥æ£'』より前の時制で、クローディーンとロセッティやらフォルカーの出会いが興å'³æ·±ãèª­ã‚ã¾ã-た。ã"の両作å"æœªèª­ã®æ-¹ã«ã¯ã€èª­ã‚€é †åºã¯ã©ã£ã¡ã‹ã¨ã„うと本書â†'『屍泥æ£'』の順のæ-¹ã!Œã-っくり来るかも。å...ˆã«ãƒ¦ãƒ¼ãƒ­ãƒãƒ¼ãƒ«ã®äººé-"é-¢ä¿‚がより鮮明に見えてくるでã-ょう。彼女たちは三位一ä½"で事件にå½"たる特捜チームみたいな感じになってますが、だいたいãƒ-ロファイラーって現å 'に出て捜査指揮までã-ちゃう存在なのでã-ょうかねえ(^_^;)。è¿'未来という設定になってますが、あくまで警察権は各犯罪成立国å†...にあると見るべきだから、現実にユーロポールが出ã-ゃばってきたらã"ういうæ'©æ"¦ãŒç¾å®Ÿã«èµ·ã"りそうではあるね。その辺のå...ˆå-り感覚がフリーマントルならではと言えるかもã-れませã‚"。 そう言えば、クローディーンの大人の女性とã-ての部分ã‚'ã"とさら詳ç'°ã«æå†™ã™ã‚‹éƒ¨åˆ†ã¯å¥³æ€§èª­è€...にはæ‹'絶反応があるやもã-れませぬ。確かにリアリティã‚'追求すればã"ã"までãƒ'ロインã‚'追い立てるでã-ょうが、ç"·æ€!§ã‹ã‚‰ã™ã‚Œã°ã€ŒãŠã‚„まあ」って感じですな。チャーリー・マフィン・シリーズには無かったフリーマントルのキャラの立てæ-¹ã§ã¯ã‚ります。等身大のãƒ'ロインの苦悩ã‚'読è€...にも等ã-く分ã'与えようという作è€...のサーãƒ"スというã"とにã-ておきまã-ょうか(^_^;)。
屍体配達人―プロファイリング・シリーズ〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:屍体配達人―プロファイリング・シリーズ〈上〉 (新潮文庫)より
4102165355



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