ナイロビの蜂

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種別
長編
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あらすじ

2003年12月16日 ナイロビの蜂(下) (集英社文庫)

美しい若妻テッサは、死の直前まで、熱心に救援活動をしていた。ジャスティンは生前の行動を克明に追うことから事件の全貌を解明しようと決意する。それはテッサの問題に、彼自身が向き合うことだった―第三世界に対する医薬品供与の恐るべき実態、官僚と多国籍企業の癒着、それを告発するNGO。いったい世界はどうなっているのか。冒険小説の巨匠ル・カレの到達点ともいうべき最高傑作。(「BOOK」データベースより)

評判

ナイロビの蜂の評価:

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ナイロビの蜂の総合評価:

7.80/10点 レビュー 20件。

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.20
(5pt)

非常に面白いけれど

ル・カレの傑作であり、上下巻ともまったく飽きずに読むことができた。決してベストセラーになって万人にウケる内容ではないが、深く重厚で濃密。サラリと語られる状況にアフリカが過去から現在まで置かれ続けている悲惨さと、何も変わらない西側のありように胸が痛む。

ただ、テッサとアーノルド医師の二人の死、そして主人公のジャスティンのテッサ死後の行動について、個人的に納得がいかないところがある。

テッサたちは崇高な行為によって殺されるけれど、もちろん殺害する側をかばう点はないけれど、テッサとアーノルド側にもっと賢明なやり方があったはず。

アフリカ、という国を誰よりも知っているこの二人ならば。

そしてその夫ジャスティンの行動も個人的な盲執によるもので、美化しようと思えば美談だが、見方を変えると単なるおろかな男にしか見えない。

といいながらも、非常に面白く、この上下巻を読んでいる間は早く読みたくて、読むのももったいなくて、という貴重な時間だった。アフリカの内戦、現状をもっと知りたくなる。

ちなみに、レイフ・ファインズとレイチェル・ワイズによる映画も原作と多少異なる点もあるが秀逸。

この二人の知的な英国人俳優と原作者ジョン・ル・カレが中心となり、この映画をきっかけに「Constant Gardener Trust」が設立された。
ナイロビの蜂(下) (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: ナイロビの蜂(下) (集英社文庫)より
4087604519
No.19
(4pt)

あまりにも悲しく、そして鋭い―ル・カレの新たな傑作

もちろん、ル・カレの代表作は『寒い国〜』やスマイリー三部作などのエスピオナージだが、今日的な題材で70歳にして新境地を切り開いたともいえるこの作品の素晴らしさには新鮮な感動をおぼえた。もちろん、後味が良いとはいえないが、この作品としてはこのエンディングが必然なのだろう。ケニアの首都ナイロビの英国高等弁務官事務所の外交官で、庭いじりの好きな温厚な紳士ジャスティン・クエイル。彼の日常は、若妻テッサの死を契機に変貌をとげる。大製薬企業、新薬を開発した医師、そして利権をむさぼる複数の者たち。巻末にある「著者の覚え書き」に、「いっさい現実世界にもとづいていない」とことわっていること自体が、大いにミステリーなのだ。
ナイロビの蜂(下) (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: ナイロビの蜂(下) (集英社文庫)より
4087604519
No.18
(5pt)

ル・カレに脱帽

アカデミー賞授賞式で見たレイチェル・ワイズの知的な美しさと

アフリカが舞台の大作という映画の宣伝に惹かれ原作の本書を

手にしたが、これほど重い内容とは予想すらしなかった。

若く美しいテッサを妻にした穏やかな外交官のジャスティン。

自分の職務と私生活以外にはさしたる興味のなかった彼が、

アフリカとある多国籍企業の関係を調査中に殺害されたテッサの足跡を

たどるうち、使命感を持つ人間に変貌していく。

数々の脅しにもめげず崇高な生き方を貫いたテッサ、企業の論理に

翻弄される医師達、自国の国益と保身に走る老獪な外務省の役人たち。

ル・カレは現代の世界がはらんだ矛盾のある側面を緻密に描き出す。

本作発表時に70才であった彼の創作力と意欲には驚嘆を禁じえない。

苦い結末を首肯しがたく感じる読者もいると思うが、

アフリカと欧米の関係や発展途上国への援助などに

興味のある人には一度目を通してもらいたいと思った。
ナイロビの蜂(上) (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: ナイロビの蜂(上) (集英社文庫)より
4087604500
No.17
(4pt)

評価は難しいが・・・

どうしようもなく苦い結末。結末とも言えないほどあっけなく圧殺される人々。
正直言えば私も多分多くの読者のように,もうすこし「読後感のよい結末」を期待していた。勿論ル・カレがイアン・フレミングでもなくブライアン・フリーマントルでも無いことは百も承知なんですが。
しかし勿論ル・カレにしても,もうちょっと読者を喜ばせる結末はいくらでもかけたのでしょうね。私には彼が書いたあとがきの「現実の製薬業界のことを知れば,この物語すらおとぎ話でしかない」という言葉に彼がどのような思いを込めたのか,非常に気になりました。業界の内実を知れば知るほど彼は,小説の中であっても,超人的な主人公が悪を粉砕したり,せめて一矢でも報いるような夢物語を書けなくなったのでしょうか。あー,人生ってなんなんだろう?
ナイロビの蜂(上) (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: ナイロビの蜂(上) (集英社文庫)より
4087604500
No.16
(2pt)

翻訳が悪いのでしょうか?

他の皆さんが絶賛されていらっしゃる通り、単なる恋愛絡みのサスペンスとは異なり、深く難しいテーマを扱った壮大な作品であるのは確かです。が、後半どんどん文章が平らになっていくので正直読みきるのに苦労しました。また、日ごろ日本の純文学を多く読むせいもあってか、不自然極まりない日本語が気になってしまい、余計に読む速度を落とされました。自分がバイリンガルなせいか、原書はこういう表現だったんだろうなぁ…でも変な訳だなぁ…とページ毎に思う始末。原書を読めばよかったと後悔しています。
ナイロビの蜂(上) (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: ナイロビの蜂(上) (集英社文庫)より
4087604500

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