フランチャイズ事件
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あまりよい訳ではないと思います。 | ||||
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作者のジョセフィン・テイは1952年に55歳で亡くなったミステリ作家。寡作ではあるが名作ぞろいで、特に長編歴史ミステリ『時の娘』で名高い。 本書は長編探偵小説としては4作目の"The Franchise Affair"(1948年)の翻訳である。発表当時から評判になり、江戸川乱歩が「読んで損をすることはないのは確か」と評し、H・R・F・キーティングの『ミステリ名作100選』にも採用されている。ちなみに本書の解説は江戸川乱歩による。 話の筋は簡単。15歳の少女ベティー・ケーンが二人の婦人に誘拐されてフランチャイズ荘に監禁され、食事も与えられず鞭でぶたれた上に女中として働かされた、と訴えたことに始まる。ところが訴えられた方のマリオン・シャープとその母親はまったく身におぼえのない話なので、地元の弁護士であるロバート・ブレーヤーに依頼し、身の証を立てようとする…。 データによる推理ではなく、ストーリーが展開するうちに自然とわかってくるタイプのミステリだ。状況証拠はシャープ母娘にとって不利ではあるが、弁護士ブレーヤーは依頼人が無罪ではないかという心証を深めていく。この探偵役のブレーヤーは穏やかな生活に満足していた紳士だったが、最初はいやいや取り組んでいた仕事に熱意を持つようになり、周りの人びとに自分の信念を伝え、人格が変わったようにさえなる。この過程の描写がとても魅力的で、裁判の結末まで興味が持続した。シャープ母娘やリン伯母などの人物像も見事だ。 この小説は歴史上名高い迷宮事件、18世紀にイギリスで起きたエリザベス・カニング誘拐事件への一つの解答でもある。アメリカの作家リリアン・デ・ラ・トアが同じ事件を題材にし1945年に発表した『消えたエリザベス Elithabeth is Missing 』と比べてみるのも面白いかも。 | ||||
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作者のジョセフィン・テイは1952年に55歳で亡くなったミステリ作家。寡作ではあるが名作ぞろいで、特に長編歴史ミステリ『時の娘』で名高い。 本書は長編探偵小説としては4作目の"The Franchise Affair"(1948年)の翻訳である。発表当時から評判になり、江戸川乱歩が「読んで損をすることはないのは確か」と評し、H・R・F・キーティングの『ミステリ名作100選』にも採用されている。ちなみに本書の解説は江戸川乱歩による。 話の筋は簡単。15歳の少女ベティー・ケーンが二人の婦人に誘拐されてフランチャイズ荘に監禁され、食事も与えられず鞭でぶたれた上に女中として働かされた、と訴えたことに始まる。ところが訴えられた方のマリオン・シャープとその母親はまったく身におぼえのない話なので、地元の弁護士であるロバート・ブレーヤーに依頼し、身の証を立てようとする…。 データによる推理ではなく、ストーリーが展開するうちに自然とわかってくるタイプのミステリだ。状況証拠はシャープ母娘にとって不利ではあるが、弁護士ブレーヤーは依頼人が無罪ではないかという心証を深めていく。この探偵役のブレーヤーは穏やかな生活に満足していた紳士だったが、最初はいやいや取り組んでいた仕事に熱意を持つようになり、周りの人びとに自分の信念を伝え、人格が変わったようにさえなる。この過程の描写がとても魅力的で、裁判の結末まで興味が持続した。シャープ母娘やリン伯母などの人物像も見事だ。 この小説は歴史上名高い迷宮事件、18世紀にイギリスで起きたエリザベス・カニング誘拐事件への一つの解答でもある。アメリカの作家リリアン・デ・ラ・トアが同じ事件を題材にし1945年に発表した『消えたエリザベス Elithabeth is Missing 』と比べてみるのも面白いかも。 | ||||
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謎がとっても魅力的な作品です。ある少女に誘拐監禁されたと訴えられた古い家に住む家族(母娘)。まるで覚えがない、少女を見たこともないと否定するが、少女は家の中のことから乗っている車のことまで、とても細かいことまで説明できる。家族の言葉を信じた弁護士が調査をはじめるが、出てくるのは少女に有利な証言ばかり。本当は少女の言葉が正しくて、家族は誘拐犯なのだろうか?ジョセフィン・テイというと、どうしても『時の娘』が思い浮かびます。確かに『時の娘』はすごいミステリですが、本当に楽しむ・理解するにはある程度のイギリスの歴史の知識が必要なのではないでしょうか?偶然に頼りすぎなど不満な点があるので、緻密さでは『時の娘』のほうが上ですが、誰にでも楽しめるという点は、本作に分があるように思います。 | ||||
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謎がとっても魅力的な作品です。 ある少女に誘拐監禁されたと訴えられた古い家に住む家族(母娘)。まるで覚えがない、少女を見たこともないと否定するが、少女は家の中のことから乗っている車のことまで、とても細かいことまで説明できる。家族の言葉を信じた弁護士が調査をはじめるが、出てくるのは少女に有利な証言ばかり。本当は少女の言葉が正しくて、家族は誘拐犯なのだろうか? ジョセフィン・テイというと、どうしても『時の娘』が思い浮かびます。確かに『時の娘』はすごいミステリですが、本当に楽しむ・理解するにはある程度のイギリスの歴史の知識が必要なのではないでしょうか? 偶然に頼りすぎなど不満な点があるので、緻密さでは『時の娘』のほうが上ですが、誰にでも楽しめるという点は、本作に分があるように思います。 | ||||
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