はなれわざ
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コックリル警部が休暇でイタリアを旅行中に同じグループの旅行者が殺された事件。登場人物は限られており、コックリル警部自身がビーチで全員を監視できる立場にいて、全員のアリバイを証明するという異例の事件。まさに「はなれわざ」の殺人で、誰が、どうやってやったのかという謎。使われているトリックは二重の錯誤を使った巧妙なものだが、そのうちの1つの錯誤の方にはかなり無理があり、「普通、誰かが気づくでしょう」と感じる。実際に、コックリル警部ともう1人が気づいたわけだが、すぐに気づきそうなもの。 真相を二転三転させており、事件の見せ方にも工夫が見られる。 ただ、1つしか殺人事件が起こらないのに(傷害事件がもう1件起こるが)長々と引っ張って中弛みと感じることや、ルーヴァンとヴァンダの容貌が瓜二つであることが読者には随分遅くなってから明らかになること、コックリル警部から見られずに犯行を行いうる人物が実際にはいたことが後で明らかになるなど、不満点もあった。 | ||||
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If you haven’t read this novel yet, please skip this review for your enjoyment of it. Many qualified people rank this novel as one of the greatest mystery novels ever written. Indeed the story is filled with twists and turns sensational enough to capture and hold the reader’s attention, but it is just a little too convoluted, isn’t it? I was a little fed up with too many twists and turns(Think of Sherlock Holms. There are only one or two twists and turns at most). One of the tour members is found stabbed to death in the room, on an afternoon when everyone is inconsiderate enough to have an alibi. Alibis which are collaborated by none other than Inspector Cockrill himself. Cockrill spent the afternoon of the murder perched on a terrace, comfortably ensconced in a deck chair, overlooking the beach where the rest of the tour group was arranged in various spots on the sand or in the water. One of the group was even inconsiderate enough to remain sleeping, practically at Cockrill's feet during the whole afternoon. The author is considerate enough to include a little map of the area so we can see just how impossible the crime actually is. It's a 'locked room' sort of mystery puzzle without an actual locked room. But to my mind, the solution is so unnatural that the reader is asked to accept improbabilities that he cannot swallow, namely, in order to succeed in committing the crime under such circumstances, the culprit behaves in a manner that outrages probability. I think that the culprit’s extraordinary behavior requires a good deal more explanation than the author has given it. | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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クリスチアナ・ブランド女史の代表作といわれる本格ミステリー。’55年発表、日本には<ハヤカワ・ポケット・ミステリ>で’59年に初紹介された。 イタリアの景勝地を巡るイギリス人30名の団体パッケージツアー。一行はやがて代々大公が独立統治する地中海の孤島リゾート(架空の島)に到着する。そこで宮殿見物に参加しなかった、休暇でツアーに単身参加するスコットランドヤードのコックリル警部とツアーガイドを含む8人は殺人事件に出会う。ホテルの部屋でツアー参加者の若い女性がナイフで刺殺されたのだ。その間被害者を除く7人はいずれもビーチ周辺で過ごしており、それはコックリルが証明できる。能天気な官憲の捜査に不安を感じたコックリルは自ら捜査に乗り出すが、容疑者であるツアーの面々はいずれ一癖も二癖もあるひとたちばかり。やがて少しずつ明かされてゆく彼ら彼女らの素顔・・・。 クローズドサークル内でのフーダニット、個性的で次々と最重要容疑者となるツアー参加者たち、英国ミステリーらしい辛辣な皮肉と機知に溢れながらもどこか人生に対する鋭い考察が見え隠れする会話(とにかくみんなよく喋る)、巧妙に張り巡らされた伏線、人間入れ替わり、盲点を利用した時間差攻撃、どんでん返しとその先に待っていた意外な結末、そして大胆なトリック。 本書は、これら「本格のコード」満載の、’30年代黄金期の本格ミステリーを正統に継承した英国パズラーの名品である。 | ||||
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クリスチアナ・ブランド女史の代表作といわれる本格ミステリー。’55年発表、日本には<ハヤカワ・ポケット・ミステリ>で’59年に初紹介された。 イタリアの景勝地を巡るイギリス人30名の団体パッケージツアー。一行はやがて代々大公が独立統治する地中海の孤島リゾート(架空の島)に到着する。そこで宮殿見物に参加しなかった、休暇でツアーに単身参加するスコットランドヤードのコックリル警部とツアーガイドを含む8人は殺人事件に出会う。ホテルの部屋でツアー参加者の若い女性がナイフで刺殺されたのだ。その間被害者を除く7人はいずれもビーチ周辺で過ごしており、それはコックリルが証明できる。能天気な官憲の捜査に不安を感じたコックリルは自ら捜査に乗り出すが、容疑者であるツアーの面々はいずれ一癖も二癖もあるひとたちばかり。やがて少しずつ明かされてゆく彼ら彼女らの素顔・・・。 クローズドサークル内でのフーダニット、個性的で次々と最重要容疑者となるツアー参加者たち、英国ミステリーらしい辛辣な皮肉と機知に溢れながらもどこか人生に対する鋭い考察が見え隠れする会話(とにかくみんなよく喋る)、巧妙に張り巡らされた伏線、人間入れ替わり、盲点を利用した時間差攻撃、どんでん返しとその先に待っていた意外な結末、そして大胆なトリック。 本書は、これら「本格のコード」満載の、’30年代黄金期の本格ミステリーを正統に継承した英国パズラーの名品である。 | ||||
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