ぶち猫 コックリル警部の事件簿
- コックリル警部 (9)
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ショートショート、短篇、中編から戯曲と往年の名パズラーの鋭い筆さばきが堪能できます。何を書かせてもうまいなと改めて思いました。仕方ないかも知れませんが名作「緑は危険」、「ジェミニー・クリケット事件」等の作品と比べると小粒感がある事、コッキ―の登場が少なかったことがやや残念でした。 | ||||
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英国本格ミステリーの女王ブランドの生誕100周年を記念して日本で独自に編まれた待望の中短編集です。初紹介戯曲の表題作を中心に雑誌掲載等で埋もれていた作品群全7編を収録しています。魅力的な個々の作品のサワリを少しだけご紹介します。 『コックリル警部』:ケントの鬼の異名を持つ名探偵を、作者自身が自作を引用しつつ愛情を込めて紹介する好エッセイです。『最後の短編』:青年が語る自作自演の犯罪の失敗記録で、最後にコックリル警部は意外な盲点を指摘します。『遠い親戚』:遺産相続を巡るサスペンスで、世界共通にある‘思い違い’が決め手になります。『ロッキング・チェア』:15年前に起きた島の迷宮入り殺人事件を、コックリル警部が当時の事情を知る作家を含む婦人連と推理を競って解き明かします。『屋根の上の男』:魅力的な密室テーマの佳品です。コックリル警部は自分で真相に近づいているのですが、最後は公爵夫人に手柄をさらわれてしまいます。『アレバイ』:酔っぱらった警部が、難攻不落のアリバイを最後の2行で見事に粉砕します。『ぶち猫』:ミステリーの永遠のテーマである夫と妻の犯罪を、妻の愛人である医師との三角関係を交えて描きます。コックリル警部は名推理を発揮出来ませんが、当初の思惑が狂ってねじれた事件は二転三転し、果たして最後に笑う者は誰なのでしょうか? 本書は、さあ本格推理小説を読むぞ!と気合を入れて望まれた方には、少し肩すかしを感じさせる内容かも知れませんが、英国小説の味わいや、コックリル警部の人柄の魅力、ベテラン作家の騙しのテクニック等、読み所はたくさんあります。著者の最盛期の作品群には及びませんが、巻末の山口雅也氏の愛情を込めた解説とともに、本書の魅力を存分に味わって下さいね。 | ||||
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