エラリー・クイーン完全ガイド
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エラリー・クイーン完全ガイドの総合評価:
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これからクイーン作品を読んでいく(初めて読む作品もあれば、久しぶりの再読となる作品もあります)にあたって、「自分にとって、どの作品が面白そうか」「作品のどの辺に着目して読んでいくと、より良く味わうことが出来るか」といった点で、本書はとても参考になりました。 まず、コラムが充実しているのが良いです。 五頁ほどのコラムが六つと、一頁のミニ・コラムが十六、収められています。それぞれのタイトルは、以下のとおりです。 【五頁ほどのコラム】 ⚰️ クイーンが変えた本格ミステリ ⚰️ クイーンはアメリカでどう読まれたか? ⚰️ クイーンは日本でどう読まれたか? ⚰️ 〈後期クイーン的問題〉とその波紋 ⚰️ 名探偵のイメージと時代(★翻訳者が語るクイーン像てことで、中村有希、越前敏弥、両氏の寄稿文あり) ⚰️ クイーンの世界は終わらない 【一頁のミニ・コラム】 ♟️ クイーンのフェアプレイ ♟️ クローズドサークル ♟️ 密室 ♟️ 恋愛 ♟️ ライツヴィル ♟️ エヴァンゲリオン ♟️ 見立て殺人 ♟️ ダイイング・メッセージ ♟️ ミッシング・リンク ♟️ 時代と名探偵 ♟️ 叙述トリック ♟️ 共犯トリック ♟️ 『そして誰もいなくなった』 ♟️ クイーンの翻訳 ♟️ 消去法推理 ♟️ 名探偵最後の事件 本書の要(かなめ)である【全作品ガイド】では、特に、当該クイーン作品に影響を受けた〝後継作品〟が挙がっているのが有り難かったです。 欲を言えば、現代の代表的なクイーン翻訳者である中村有希、越前敏弥、両氏の寄稿文は、もう少し分量があって欲しかったです。 とは言え‥‥。 越前氏の寄稿文の最後のほうにあった、《『災厄の町』『フォックス家の殺人』『十日間の不思議』『九尾の猫』の四作を、個人的には「挫折と再生四部作」と呼んでいるが、これは若き日のエラリーがあってこその挫折と再生である。》p.224 のおかげで、『災厄の町』よりも先に『オランダ靴の謎』に行こうって決めることが出来ました。どちらを先に読むか、大いに迷っていたんです。そんな私にとって、「ここはやはり、『オランダ靴の謎』『ギリシャ棺の謎』『エジプト十字架の謎』の創元推理文庫本を読んで、それから『災厄の町』に行こう。」その決心に到ったこの文章は、実に有り難いものでした。 | ||||
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私はレーン四部作と、国名シリーズを読破しただけなので、この本の第2章以降の作品は未読。紹介文を読むと、作風がガラリと変わるようなので、大いに興味をそそられた。特に中期のエラリーは、キャラ自体が一変? 今から読むのが、楽しみである。 既読作についても、私にとって斬新な視点が提示され、とても参考になった。特にレーン四部作。私はこの探偵のアクが気になり、あまり高く評価してなかったのだけど、ドルリー・レーンの特異性の指摘は、正に目からウロコ。再読せねば、と思っている。 「完全ガイド」と言う名だけど、クイーンの作品を時期別に分けて、その特徴を論じた評論であった。もちろんガイドの役割も十分に果たすし、さまざまな読者のニーズに応える良書。 | ||||
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この本再刊待ってました。この関係の本は余り出版されないので良かった。 | ||||
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筆者の方は、以前にもぶんか社から類書を出されていますが、本書はオリジナルの原稿を元にした別の書籍のようです。(一部、既出の記事や転載した文章があるかもしれませんが) (探偵としての)エラリー・クイーン、ドルリー・レーンの登場作品のみを扱うので、ノンシリーズ作品についてほとんど触れられていないのが残念です。一方、シリーズ作品については、日本の新本格作品への影響について作者自身の見解や、(軽く触れている程度とはいえ)作者が聞いた他の作家さんが語った影響についても言及されています。 ガイドブックを読むなら、オリジナルを読め、という声もあるかもしれませんが、名作ミステリシリーズの副読本として、ファンなら手元に置いておくべき一冊ではないでしょうか。 | ||||
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エラリークイーンのファンとしてはたまらない内容です。既に読んでいる作品についても十分に楽しむことが出来ます。さらに、それぞれの作品に付属して付けられているコメントも納得できるものでした。内容を忘れている作品をもう一度読んでみようという気にさせてくれる本です。 | ||||
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