新本格ミステリを識るための100冊
- 本格ミステリ (563)
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新本格ミステリを識るための100冊の総合評価:
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「十角館の殺人」から、特殊ミステリ席巻の現在まで、過去の内外の傑作ミステリーの併読をススメ、かつ筆者が語る新本格の34年は、ミステリの無限の可能性を感じさせる。二十代の新鋭だけでなく、我々五十代のミステリ老人にも新しい楽しさを識らせてくれる一冊。 | ||||
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「新本格ミステリ」ムーブメント勃興期の1987年から2020年末までの30年余りの間に発表されたミステリ作品を10章に分けて各10作、総計100作品紹介したブックガイドである。作品を問わず一律見開き2頁にあらすじ、ガイド、併読のススメという統一フォーマットに纏めてあるので、興味のあるタイトルだけ拾い読みすることも可能。大変親切な構成である。勿論、高村薫の『マークスの山』が選に漏れてるとか、この作家ならこれじゃなくあっちじゃないのとか、チョイスに不満がないわけじゃないが、そこは編集者の好みもあろうから、大した瑕疵じゃない。そもそも私は本書に紹介された作品の2割程度しか読んでないし、失礼ながら名前を初めて見る作家も結構いたからね。 本書で最も可笑しかったのは、第8章「一発当てて名を刻む」である。要は処女作で大当たりをしてそれっきり消えてしまった一発屋とその作品を並べたもの。初めから1作限りと決めていたかもしれないし、2作目を書こうにもネタが浮かばず呻吟苦吟だったり理由はそれぞれだろうが、なべて世は無常である。 改めて100作に名を連ねる作家を眺めると、現在でもコンスタントに新作を発表している人が数える程しかいないことに気付く。既に故人となっていたり元々寡作というのは別にしても、旧作を手直しした「新装完全版」とかミステリ評論などでお茶を濁して、肝心の創作の方はさっぱりというのが結構いる。旧作も品切れ・絶版の憂き目に遭っているもの多数。あたかも墓碑銘を見るようだ。例えば、第1章「第一世代の肖像」に登場する綾辻行人、歌野晶午、法月綸太郎、有栖川有栖、我孫子武丸の各氏は2作ずつ紹介されていて端から別格の扱いなのだが、近年彼らに話題となった新作があっただろうか? そうして見ると宮部みゆきや京極夏彦、東野圭吾のような毎年のように新作を発刊し、且つセールスの方も上々な息の長いヒットメーカーは稀有であり、化け物だろう。 余暇に手に取るには格好の良書。 | ||||
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古いのから真新しいものまで。有名ものからマニアックなものまで。 「そのミステリを読むならコレも読んでおけ」という併説のオススメ作品が紹介されているのは◎ 合間に挟まれる作者の私的感想文にはネタバレが混じっているので(有名作品とは言え未読の方もいる可能性を考えてください)要注意。 | ||||
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