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(短編集)

妖魔の森の家



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【この小説が収録されている参考書籍】
妖魔の森の家 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐2))

妖魔の森の家の評価: 6.67/10点 レビュー 3件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.67pt

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(6pt)

妖魔の森の家の感想

カーの短篇集。
他のレビューにも多く見られる通り私も表題作が一番良かったと思います。
衆人環視の中での人間消失。
大胆というか露骨というか、そんなヒント(伏線というよりヒント、しかも決定的ヒントと言った方がいいかも)が鼻先にぶら下げられていたにも関わらず、読後「何故気付かなかったんだろう」と自分自身に失笑してしまいました。
ただどうやら自分だけでは無かったみたいで・・・だったらやはりこれは作者のミスリードが如何に巧みかを証明している事になりますね。
しかもたかが50ページ程度の作品の中でそれをやってしまうのですから凄いですね。
知らず知らずの内というか無意識の内というか当たり前のように◯◯ダニットに誘導されていました。

しかしこの作品に「白眉」という表現を使ってまで絶賛する事に抵抗を感じてしまうのは、やはりそのトリックのせいですね。
まぁパズルなんですが、(上手く表現できないのですが)「血の通っていない」パズル。
まず不可能と思わせる謎が提示され、それに対して合理的解決をしているつもりなのでしょうが、ぎりぎり辻褄だけは合っているだけっていう感じ。わかりやすく言うと「無理がある」
残りの4作品はそれが顕著です。バカミスじゃねぇかってのもありました。
他の作品が表題作の星を2つ削ってこの評価。

「好きな人はたまらなく好き、好きじゃない人は最早嫌い」
よく見かけるカーに対する評価ですが、何となく分かってきた感じです。

梁山泊
MTNH2G0O

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