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赤い館の秘密
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赤い館の秘密の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
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探偵小説を書き馴れない人が書くとこうなる、という見本の様な代物です 序盤からおかしな点のオンパレードで、読んでいて突っ込みが追い付かない それはドイルに謝れ、という表現も多い ホームズ程の能力は無いのにイキッている探偵と、ワトソン程の思慮は無いのにテンションだけ高い助手 特に助手は、自分を招いた主が失踪し、主の兄が館で殺害されているという現状で、探偵ごっこを心から楽しむという空気の読めなさが凄い ノリで探偵やる事にしたギリンガムも自惚れが強く、まだ何の推理もしてないのに自分なら解決出来ると思っているのが痛い… そしてそれをしたいだけ、つまりホームズより凄い探偵を書きたかったが力量不足だった作者が一番痛いと感じました 読むに価しない作品だとは思いますが、話の種にはなるかもしれません | ||||
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昔読んだシャーロックホームズの冒険の方が読みやすく面白かった 似て非なるものかな? | ||||
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探偵の思考過程はとても面白いです。ただ、ネタバレになるので具体例は書きませんが、それはおかしい、という場面が幾つもあります。もう一つ苦情、翻訳で当世風の用語を使っているので(「なので」「思い」など)、本全体が薄っぺらな印象になっています。 | ||||
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1921年当時としては完成度が高い。 犯人や真相を知った上で読むと、構成上無駄が全くなく淀みなく自然に筋が流れていることにも気がつく。ほぼ完璧である。 ここで書きたいことは、犯人も事件の真相も知った上で再読する際に現れてくるものについてです。 各所での作者による登場人物のいじり方、動かし方が非常に読者に向けてのおちょくり、おふざけになっているのです。読者を想定しながら作者が遊んでいるのが手に取るようによくわかるのです。「どうです?」と笑みを隠しながら人形を自在に動かしてくる人形使いのようなサーヴィス、ヒューモア精神がこの作品には込められています。 マーク・アブレットもですが、特にマシュー・ケイリーのいじられ方は爆笑。英国で盛んなお笑い寄席での人物いじりを思わせます。 この旧訳はすごく出来が良い。(推理小説の新訳シリーズにはおおむね思わしくない感想を持っている。ぶつぶつと文章が切れていて用語も日常的すぎ、文学的な端正さや薫りとか長い文章がもたらす対称性やリズムが無いのである。近年は文章は簡潔に短くしましょう、といった誤った国語教育が蔓延したらしく、どうも若い世代とは国語に対する感性が180度逆なようである。) 中学生の時の初読の印象は「まぁまぁ」くらいでしたがそれから五度、六度と読み返すたびに、よくわかってきた作品。初読の頃は無駄に思えていた部分もイギリスの当時の暮らし方や階級社会についてある程度知るようになった今ではよく描けているなという感想になりました。(創元推理文庫旧版 - 大西 尹明訳) | ||||
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くまのプーさんの作者A.A.ミルンの唯一にして傑作の推理小説です。シリーズになってないのが残念だと思うくらい、面白かったです。一気読みしました。ホームズ役とワトスン役の掛け合いが何ともほのぼのした雰囲気を出していて、こんなにふんわりした感じの推理小説読んだことないと思いました。やはりミルンの為せる業ですね。館ミステリーが好きな人にはもちろん、おどろおどろしい描写は苦手だという人にもおすすめです。 | ||||
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読みやすい小説ではあるが、それ程推理するような楽しみはないし、これといった話の盛り上がる場面も感じられない。 | ||||
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「くまのプーさん」シリーズは読んだことがないのですが、有名な小説なので挑戦しました。 探偵役は本編の途中から意外なかたちで登場します。日本でいうところの高等遊民でしょうか。 犯人やトリックは、現代の読者にとってありふれたものかもしれませんが、英国の地方ののどかな情景の描写や、登場人物に対する優しさに満ちた視点は、この小説を特別なものにしています。 また、犯人の動機はむしろ今日的なものかもしれません。読後感は爽やかです。 | ||||
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15年振りに帰郷したお屋敷の兄が殺され・・・というお話。 推理小説を30年近く読んでおりますが、今回が初読です。今まで読まなかった理由として、 チャンドラーが批判した。 瀬戸川さんの「夜明けの睡魔」で、父親の為にだけ書いた作品。 というネガティブな評価を聞いていたので、何となく読まないで済ませてきてしまいました。感想ですが、今100年くらい経つと、流石に古いかもとも思いますが、殺人を扱いながらもあまり殺伐とせず、のんびりとした雰囲気は得難い物だったという感じでした。テロ等で人が大量に死ぬ時代を生きていると、こういうのんきな推理小説を一服の清涼剤にしたくなるというのも真実です。それと、推理小説としての評価はまた別ですが。 著者は童話等の方が知名度が高いそうですが、ジュブナイルや童話が読み物として一番難しいと聞くので、こういう小説を書く才能、面白い物を書く才能はかなりあった様ですが、今の進化した推理小説を読んでいると、やはり物足りない部分もあるし、いい点数はあげられないですが、楽しめたので一応こういう評価にしておきました。人によっては甘いと言われるかもしれませんが。すいません。 ミルンは父親との関係を良く出来たそうですが、自分の息子さんとはあまりうまくいかなかったそうで、冷酷な父親だったと言われてしまったそうで。うまくいかないものだなぁとか思います。 あと、横溝正史にも影響を与えたのは有名ですが、館が舞台になるので、日本の館ミステリにも少なからず影響を与えたのかも。 長閑さが心地良い推理小説。機会があったら是非 | ||||
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BUNKAMURAで開催されていた「クマのプーさん展」を見て、図録を手に入れて眺めているうちに、創元推理文庫から「赤い館の秘密」("The Red House Mystery" 作:A.A.ミルン)の新訳が出ていることに気がつき、数十年ぶりに読んでみました。 あの頃、加納朋子さんの解説にもあるように江戸川乱歩の「探偵小説黄金時代ベストテン」に触発されてすべて読んでみようとしたことを思い出します。残念ながら、未だに「ナイン・テイラーズ」だけは読めていません。 英国のカントリー・サイド、「赤い館」と呼ばれる屋敷で主であるところのマークの兄ロバートが殺されます。ロバートは15年ぶりにオーストラリアからマークを訪ねてきた矢先でした。ワトソン役が、その館に滞在中のベヴァリー。ホームズ役は、友人ベヴァリーを偶々訪ねてきたギリンガム。 1921年に書かれたミステリーですから、現代のパズラーと比較するとシンプルで、メイン・トリックもほぼ一点に絞られます。帰納的推理と厳格なロジックを守りながら、英国のカントリー・サイドののどかさ、その時代の雰囲気を伝えて、そして飽くまでも「知的遊戯」としてのパズラーらしい存在意義を有している古典なのだと思います。殺されてしまう?ロバートは<持て余しもの>としてのキャラクターで描かれてはいますが、まあ可愛いものだと思います。今回、ドン・ウィンズロウを読んでいるわけではありません(笑) 作者ミルンは、探偵小説に<ロマンス>の要素を絡める必要はないと言っていますね。飽くまでロジックにこだわり、不必要な展開を削ぎ落そうとする潔さに深く敬意を表したいと思います。 不思議なものだと思いますが、ミルンが描いた赤い館、森、湖、そのすべての佇まいがE.H.シェパートが描いたイラストのようなイメージを喚起します。そして、プー(ギリンガム)とピグレット(ベヴァリー)が解決するもう一つのミステリーができれば読みたかった。 上品で読みやすい山田順子さんの翻訳も素敵でした。 | ||||
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いくら科学捜査が発達していなかった当時とはいえ、 最初から警察が真面目に検証していれば本作の核心であるトリックは簡単にバレたはず。 証拠の隠滅の仕方にしてもそんな回りくどいことする前にさっさと燃やせばよかったのでは?と 何かと疑問が目について最後まですっきりしませんでした。 乱歩はこれを傑作推理小説の一つとして数えたそうですが 正直時代性を考慮してもいろいろお粗末な出来じゃないかと思います。 素人探偵を活躍させるためにある程度警察を盲目にするのは仕方ないと思いますけど、 ろくに殺人現場の状況確認や保存もしないようでは流石にどうかしてるでしょう。 普段推理小説読まない私でさえ突っ込まざるを得ない(笑) | ||||
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序文からシニカルさがぷんぷんですが、イギリス式ウェット?作者個人の筆致?どうもしっくりこなくて…。 トリックもあまり。 でもさすがに途中ハラハラしたところは面白かったです。 | ||||
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さすがに100年近く前の作品とあって、ミステリをある程度読んできている人なら、半分も行かないうちにトリックはほぼわかってしまう筋立てではあるものの、それでも最後まで楽しく読めてしまう所は、ミルンのふわっとした軽めの筆致によるところだろう。 単に謎を解くだけの物語ではなくて、古き良き時代のミステリ(ドイルやルブランのような)ならではの、主人公2人のちょっとした(危険のない)冒険譚要素が最後まで飽きることなく楽しめるので、ミステリに重厚さよりもウィットを求める人は充分満足できる出来。 チャンドラーがこの作品を現実的でないとして批判したことはあまりにも有名だが、ハードボイルドが苦手な身からすれば、じゃあお前はパズラー的な知的好奇心を純粋に満足させるものを書けるのかよ、と逆に言いたくもなるわけですけれども、そこはミステリに何を求めるかって人それぞれの部分なので、古典ミステリが好きな人やミステリ初心者の方にはチャンドラーの評論など気にせずにまっさらな気持ちで読んで下さい。ということを主張したい。間違いなくそれなりに満足して最終頁を閉じることができるはず。 | ||||
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読んで楽しかったです。犯人は気の毒でしたが。犯人との対面の勝負でしたね。でも牧歌的でいかにも午後に「蜂蜜を縫ったクッキー」がおやつに出そうな田舎の町の話でした。 当時検死もなかったし(検死があれば一発でばれるのでしょうけど)矛盾 もありますが、名作といわれるゆえんも解ります。当時の背景と、そのトリックが。 一番重要なのは本当に殺された人が実在するかだったのですね。 ネタ晴らしになりますが、犯人と疑われる人と殺された人との関係ですね、これは結構ほかの作品に使われていてここから始まっているような気がします. 真犯人に同情します。 | ||||
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童話「熊のプーさん」だけでなく、エッセイストとしても活躍した著者の唯一の長編推理小説。書かれたのが1921年で当時ののんびりした時代を反映しているのか、目の前で殺人事件が起こっているのに生々しさがなく、あくまでも謎解きの雰囲気に徹していて安心して読める。 トリック自体はある程度推測できるし、最初にちゃんと捜査してればすぐ解決するような事件なので、今となったらギリンガムとベヴリーの会話を楽しむことが主になるようなお話である。昔はともかく今も「推理小説史上に残る名作」と形容するのはいかが?とは思う。 | ||||
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冒頭にある挑発的な前書き(!)を 裏切ることのない推理小説。 初心者でも読みやすいミステリーとなっていて、 ひねった犯人設定じゃなく 本当に思っていた人が犯人になるので、 非常に安心して読めるはず。 ところどころで犯人の やったことを探すため かなり危険な行動をとったりします。 決して派手さはないけれども読みやすくて 面白かったです。 | ||||
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作者のA.A.ミルンさんは『Winnie the Pooh(くまのプーさん)』の原作者です。 この『赤い館の秘密』は、彼の生涯唯一の長編推理小説だそうです。 そのたった1冊がとても評価が高いらしく、ちょっと意外な感じがしました。 出版されたのが1921年ですから、結構古いです。 イギリスにある赤い館。 そこの主人のお兄さん、オーストラリアにいて15年ぶりの再会のはずだったのに、 お屋敷を訪れた途端に殺されてしまいました。 そして主人が失踪。。。 “赤い館”に“秘密の通路”などなど、古典本格推理小説の趣き充分。 が、探偵役と助手役の掛け合など、ユーモア交じりで堅苦しくないので、 古い作品のわりに読みやすくなっています。 | ||||
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英国の著名な劇作家で童話作家のミルン唯一の長編探偵小説である本作は、かのレイモンド・チャンドラーが、ある評論家(失念しました)の絶賛した書評に反発して、詳細な分析をして、こき下ろされた事でも有名です。チャンドラー先生は、元々本格ミステリが嫌いとは言え、いちいち嫌みな小姑みたく、リアリティの観点から、本作のメイン・トリックを批判しているんですが、何か大人げなくて不快なんですね。 大体時たま矛盾があったりする、弛緩したプロットを、探偵マーロウの言動で持たしている、あんたに言われたくないよ!とツッコミを入れたくなりますけどね…ともあれ、そのチャンドラー先生も本作の文章の暖かみや愉快さは、 「漫画を読んでいるようだった」と認めています。 この作品の真価は、正にその点にあって、トリック云々は二の次で、楽しめる事間違いなしです。 | ||||
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唯一の推理小説にして、間違いなくこの人が開拓しこのジャンルに送り出したトリックを含んだ名作です。日本では乱歩が黄金時代のミステリー のベスト10に挙げている作品であり、横溝正史が金田一耕助の初登場作となる『本陣殺人事件』において、本作品で活躍する素人探偵の アントニー・ギリンガムを金田一耕助のイメージに重ねていたりします。 さて、本作品の魅力としてはやはり最後に明かされる衝撃のトリックが素晴らしいと云いたい訳ですが、残念ながら今となっては数々の推理小説 の設定こそ違えど様々な場面でデフォルメされてる感があるので、それだけをお薦めたる理由にはあげれない。ただ、ただですよ?何が好いって ミルン独自の軽妙洒脱で流れるような文体は本当に特筆。独自のユーモアもまったく取って付けた感や厭味がない。登場人物にしろ、超人的な 奴はまったく皆無で、誰もが人間味あふれているのもこのジャンルとしては本当に珍しいのです。そういう意味で、ミステリーとしての完成度に 縛られず楽しめる読み物だと思いますね。興味ある方は是非一度手にとってみて下さい。 | ||||
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「熊のプーさん」で有名な劇作家、 アラン・アレキサンダー・ミルンが書いた唯一の推理長編。 江戸川乱歩の選んだ黄金時代のベスト・テンにも入っている、 ミステリの古典ともいうべき作品です。 暑い夏の昼下がりのこと、 15年ぶりに赤い館を訪れた オーストラリア帰りの兄が殺され、 館の主人の弟も姿を消してしまいます。 この事件に乗り出したのが、 しろうと探偵ギリンガムと ワトスン役のベヴリーの二人でしたが、 彼らのやりとりが軽妙で、ユーモラス。 読みやすい作品に仕上がっています。 ただ、刊行が1921年と、 90年近くも前の小説であり、 ゆっくりとした物語展開なのは、 致し方のないところといえましょう。 さて、作品の中核となるトリックですが、 今となっては使い古されているといえます。 正直なところ、驚きはありませんでした。 そればかりか、 使われ方に少々首を捻らざるを得ませんでした。 警察がきちんと捜査をすれば、 すぐに真相にたどり着けるのではないかと 思えてしまうからです。 本書は、あくまで古典を楽しむつもりで、 ゆったりと読書をするのに 適した作品といえるのではないでしょうか。 | ||||
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『クマのプーさん』の作者による本格ミステリ。 本作では、読者に探偵と同じ手がかりが与えられるだけでなく、その時々の 探偵の思考過程も余すことなく開示されるというフェアさが徹底されています。 ただ、チャンドラーに捜査上の不備な点を七ヵ条もあげられ、痛烈に 批判されたという事実が示すようにツッコミ所も満載であるのもたしか。 何より、警察がしっかりと基礎的な科学捜査をしていれば事件は簡単に 解決していたのだと読後に分かった時には、ガックリきてしまいました。 しかしそれでも、本作のメイントリックは、後に多くの作家の作品のなかで用いられる、 いかにもミステリらしい着想のものであり、なにかその「故郷」に触れたような懐かしい 感慨を持ちました。 | ||||
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