騎士の盃
- ヘンリー・メリヴェール卿 (22)
- ユーモア・ミステリ (167)
- 密室 (311)
- 日常の謎 (104)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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HM卿最後の長編。カー自身も最後の長編だと意識していたのか、本作には過去の作品に出て来た人物達が見え隠れする。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ほぼ愉しいディケンズ小説ヘンリ卿版と思っておけばよろしい。 一応は密室物の体裁ではあるが、殺人事件はない。一番の物理的被害者は、「にょろにょろ蛇くん」ことマスターズ主任警部である。 また、過去作でヘンリ卿と相性ばっちりの執事ベンスンも再登場し、我ら読者をなごませる。 作者はヘンリ卿に豊かにして幸福な引退生活を用意してくれた。卿はその悪鬼のようなチャリティリサイタル用のがなり歌声で犯人を罰するのである。 ヘンリ卿がとんでもない悪戯をすればするほど喜ぶ読者のための快作であり、間違っても本格ミステリと考えて読んではいけない。 | ||||
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H・M最後の事件となっていますが、これで最後と作者が宣言しているわけではありません。 密室トリックですが、H・M物の初期の作品の中で、“密室にするにはこんなやり方もあるよ”という例え話の中に出てきたトリックがそのまま使われています。 翻訳について。 (1)それから少数のウェールズ系もね。(p159) (原文)Also quite a few Welsh.(p139) 米国独立戦争の話の中での発言です。歴史のことはわかりません。ただ、quite a fewは「少数」ではないと思います。 (2)「これ以上あなたに調子をあわせていることはできません。(以下略)」(p160) (原文)Couldn’t agree with you more, sir! (p140) 「もうお父さんの提案はのめません」(p195) (原文)Couldn’t agree with you more! (p171) いずれも相手の言っていることを否定するような訳になっていますが、訳者は I couldn’t agree more. という文の意味がわかっているでしょうか? 2017年5月頃、新聞に掲載された「ENGLISH EX」という本の広告にこんなことが書いてありました。 次の英文の意味は? I couldn’t agree more. (途中略)この文が「賛成」か「反対」かわからない人は、他にも数多くの間違い・誤解をしているはずです。是非文法の「全範囲」を丁寧におさらいしてみてください。(解答は211頁56)。 だそうです。 | ||||
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のっけから注意をしておきましょう。ファンでない人はこの作品は読む価値は0です。事件といってもメインになっていません。正直に言ってしまえばこの作品事件が本当に存在薄いんですから。それはそれはかわいそうなぐらいですよ。なのでファン以外の人が読んだら激怒は必至。評価は間違いなく1つ星で終わってしまうことでしょう。殺人が何せ起こってすらいません。おまけにトリックに関してはまあ、読者には考えさせてはくれないのです。考え付かないのです。その代わりといってはなんですがこの作品はメリヴェール卿と彼を指導する音楽教師ラビオリ先生、いやラビオリ君との怪しげな駆け引きをお楽しみください。彼のせりふはちょっとカタカナなので読みづらいかもしれません。だけれどもこんなナイスなコンビ、そうそうはいませんからね。この作品はまじめ腐って読むのはご法度です。 | ||||
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訳者あとがき によるとヘンリー・メリヴェール卿の最後の事件簿にあたる。ということです。 内容は密室犯罪というよりはコメディー犯罪だと思いました。マスターズ警部は意地悪のように書かれているし、ヘンリー・メリヴェール卿登場作品を初めて読む人にはおすすめしたくないです。 | ||||
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カー(ディクスン)にしては割に素直に主題とサブのテーマを合流させた作品歴史的にいわれのある高価な「騎士の盃」を2重の密室状況から取り出したのは誰だ!という謎をカーにしか許されないような不可解な回答で結末をつけてくれます歴史的な背景や現代の雰囲気の2つの側面が楽しめる作品 | ||||
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