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剣の八
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剣の八の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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英米本格ミステリー黄金時代に君臨した怪奇と密室の巨匠カーの名探偵フェル博士活躍の長編第3作です。本書が著された1934年は別名義を含めて何と合計6冊も出版されており、全てが傑作とは言えませんがその旺盛な執筆ペースに作家人生の中でも相当に充実した時期だったのだなと窺えます。本書でのフェル博士は作中に登場する犯罪学の権威である主教と探偵作家の二人を意識してかユーモアを抑え何時になく生真面目な態度です。今回のワトスン役は主教の息子で父同様に犯罪学を学ぶドナヴァン青年が務め、初々しい恋や危険な張り込みに活躍します。尚、本書は1958年の翻訳書で今は有名なポルター・ガイストが「音霊」と訳されていて古めかしさを感じさせます。 田舎の屋敷に住む出版社の経営者デッピングの元へある嵐の夜に謎の訪問者が訪ねて来て、翌朝下男が主人の部屋で射殺死体を発見する。死体の傍らには「剣の八」と呼ばれる不吉な死のカードが落ちていた。 過去の二作では推理がやや中途半端な印象だったのを反省してか、今回フェル博士は序盤から堂々とした推論を展開しています。本書を読んで判ったのは博士の推理が物証と状況から犯人の心理を推測する方法だという事です。そして最後に飛び切りの意外な犯人が暴き出され著者の巧緻な企みに唸らされます。唯、残念なのは本書で重要性の高い食事と鍵の手掛かりが犯人のポカミスによる偶発事であり他には特に驚く様なトリックが無い点です。本書には三人の探偵による推理合戦の趣向もあるのですが、結果的にはライバル二人の推理が十分でなく腰砕けなのも残念です。それから主題の「剣の八」のカードが飾り物に過ぎない点も物足りませんし、今回全体的にフェル博士が真面目過ぎて面白くなく、やはり博士にはもっと思い切り脱線して笑わせて欲しいと思います。本書は犯人の意外性と推理の妙味は楽しめる物のトリックと主題の魅力が薄いので★3つと致します。 | ||||
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英米本格ミステリー黄金時代に君臨した怪奇と密室の巨匠カーの名探偵フェル博士活躍の長編第3作です。本書が著された1934年は別名義を含めて何と合計6冊も出版されており、全てが傑作とは言えませんがその旺盛な執筆ペースに作家人生の中でも相当に充実した時期だったのだなと窺えます。本書でのフェル博士は作中に登場する犯罪学の権威である主教と探偵作家の二人を意識してかユーモアを抑え何時になく生真面目な態度です。今回のワトスン役は主教の息子で父同様に犯罪学を学ぶドナヴァン青年が務め、初々しい恋や危険な張り込みに活躍します。尚、本書は1958年の翻訳書で今は有名なポルター・ガイストが「音霊」と訳されていて古めかしさを感じさせます。 田舎の屋敷に住む出版社の経営者デッピングの元へある嵐の夜に謎の訪問者が訪ねて来て、翌朝下男が主人の部屋で射殺死体を発見する。死体の傍らには「剣の八」と呼ばれる不吉な死のカードが落ちていた。 過去の二作では推理がやや中途半端な印象だったのを反省してか、今回フェル博士は序盤から堂々とした推論を展開しています。本書を読んで判ったのは博士の推理が物証と状況から犯人の心理を推測する方法だという事です。そして最後に飛び切りの意外な犯人が暴き出され著者の巧緻な企みに唸らされます。唯、残念なのは本書で重要性の高い食事と鍵の手掛かりが犯人のポカミスによる偶発事であり他には特に驚く様なトリックが無い点です。本書には三人の探偵による推理合戦の趣向もあるのですが、結果的にはライバル二人の推理が十分でなく腰砕けなのも残念です。それから主題の「剣の八」のカードが飾り物に過ぎない点も物足りませんし、今回全体的にフェル博士が真面目過ぎて面白くなく、やはり博士にはもっと思い切り脱線して笑わせて欲しいと思います。本書は犯人の意外性と推理の妙味は楽しめる物のトリックと主題の魅力が薄いので★3つと致します。 | ||||
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雷鳴とどろく不気味な館に死体とタロットカード謎の剣の八のカードは何を示すのか?道具立てはなかなかよろしいのですが不可能興味に乏しい作品です | ||||
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雷鳴とどろく不気味な館に 死体とタロットカード 謎の剣の八のカードは何を示すのか? 道具立てはなかなかよろしいのですが 不可能興味に乏しい作品です | ||||
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