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殺人者と恐喝者
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殺人者と恐喝者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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カーはディクスン名義の方が好き、、ってそんな変わらないんですよね。この作品は名作とは言えないんだけど楽しく読める。 | ||||
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コミックサイズでした!! コミックサイズでした!! コミックサイズでした!! | ||||
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カーの最高の珍品はなにかと言われたら、コレか「魔女が笑う夜」か、というくらいの作品。 これは怒る人は怒るよ、と苦笑したくなるようなトリックや、事件のトリックなど、なんとも評価しずらいものだ。 それでも面白く読めるのは、H・Mの魅力とその助手の恋愛模様があるからだろうか。 また、解説で麻耶雄嵩氏が述べている「カーの作る意外な犯人」はなるほどと感心させられた。 ある意味ではこういう作品こそ、カーの本質が現れているのかもしれない。他人には薦められないが。 | ||||
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内容については野暮なので贅言を費やさないことにするが、不可能犯罪のトリックの馬鹿馬鹿しさを別にしても、叙述方法に於けるアンフェアを敢えてしたディクスン御大には、クリスティの『アクロイド殺し』辺りでも読んで心得違いを反省して欲しいと思うところ。読後に脱力してしまうことは保証するが、それでも読んでいる最中は無類に面白いのだから癪である。 気になるのが『殺人者と恐喝者』と云う邦題。原題は、催眠術施行中の不可視の殺人と云う妖しいテーマにした作品らしく"Seeing Is Believing"なのに何でだろう、途中で別に恐喝の話とか出て来ないのになぁ、とか思って読んでいると、最後に謎が明らかになる段階になってようやっとその意味が解る。これってネタバレじゃないの?と思ってしまうのだが、恐らく訳者が問題となっているアンフェア事案に関して悩んだ結果なのだろうと想像する。これから読む読者は注意されたし(と、指摘すること自体が或る意味ネタバレとも言えなくもないのだが)。繰り返すが謎解きの過程自体は他の傑作同様ぐいぐい読ませるので、ヘンリ・メリヴェール卿のやんちゃな子供時代を知りたいと云う向きも含めて、ディクスンのファンであれば一読しておいても損は無いものと思う。 | ||||
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有名な冒頭のアンフェアについては、巻末で解説者もバウチャー氏の言い分を引用している通り、まことにごもっともで、何より開口一番に、被害者が愛人を殺害したと明言しておきながら、謎解きになって実は……では、アンフェアを通り越して推理作家としての資格さえ問われかねない問題である。書き進めるうちに作者自身も、モラル違反には気付きつつ、どうにもならず自縄自縛に陥ったのでは、と想像する。できれば、批判に対するカーの反論が(もし遺されているなら)知りたいものだが、多分賢明にも知らぬ存ぜぬを決め込んだのだろう。ところで、トリックがまたひどい。よりによってマ……とは。こりゃ漫画そのものであるな。最初に催眠術殺人のくだりで、まさかこれは二階堂流「心の一方」よろしく、瞬間催眠で全員を数分眠らせておいてその隙に……とも考えたが、よもや密室の巨匠ともあろうお方がそんな馬鹿げたことを、と打ち消した。結果が、それよりまだひどかったとは笑)。結局この作品は、HMの類まれなキャラクターだけで持たせているわけで、裏を返せば、こんな駄作をそれだけで一気に読ませてしまうカーの力量の凄さ、ということに落ち着きそうだが、それならむしろ卿の無茶苦茶な自伝なるものを、完全版でぜひ読ませていただきたかった。最後に蛇足ながら、卿の生年月日、1871年2月6日月曜日は、日本ではまだ旧暦の明治3年12月17日で、明治4年ではないこと、事件の起こった8月23日が水曜なのは作中にある1938年ではなく、1933年か1939年であることを、瑣末ながら指摘しておきたい。 | ||||
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俺はカーが好きなんだ! 読みにくい文章だろうが、男女お決まりの恋愛模様だろうが、 カー先生のトリックバンザイ!!! て方には持ってこいのカー先生のバカミス。 バカミスだけど、ホントに楽しめる一冊! でもカー読むの初めてですって人は、ちょっとご遠慮頂いたほうが…… 火刑法廷や皇帝のかぎ煙草入れがあるし、コレ読まなくても…… | ||||
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小説宝石に収載されている長谷川修二の訳、原書房ハードカバー版の森英俊訳、この3者を比較してみた。この作品で問題視されている文頭の訳はいずれの場合も苦心のあとが伺われる。全体の訳は個人的には、森英俊氏の訳が好きだ。 創元推理文庫で50年ぶりの出版であり、在庫がある内に入手しないとまた、50年待たされるかもしれないので、カーマニアならずとも、本格推理小説が好きな方は是非入手して貰いたい。 | ||||
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1941年発表の本作品は、カーター・ディクスン名義としては、16作目に当たる作品であるが、永らく入手困難な、カーのファンにとっては「幻の作品」であったもの。 今回の新訳で、ようやく容易に入手できるようになりました。 カーの作品の多くを読んでいる自分としては、思わず手の出てしまう本書、早速入手して読んでみましたが、これが、「駄作を狙ったかのような珍作」でした。 【ハウダニットについて】 カーの作品の大きな特徴は、ほとんどが「不可能犯罪」を扱っているところですが、本作品もその範疇の作品です。 事件としては、弁護士アーサー・フェインが精神科医のリチャード・リッチを家に招いて、催眠術のパフォーマンスを依頼したことに端を発します。 妻のヴィッキー・フェインが被験者となり、催眠術をかけられるのですが、ここで、リッチ医師が準備してきた短剣を手に持たされ、×印をつけたアーサーの胸をめがけて刺すように指示されます。 実は、この短剣はゴム製で、家に招かれていた周りの人たちは、安心して見守っていたのですが、短剣はいつの間にか、本物にすり替えられており、アーサーは胸を刺されて絶命してしまいます。 誰も、短剣のすり替えができない状況であったことが判明し、この不可能犯罪をお馴染みの名探偵ヘンリ・メリヴェール卿が解決するというストーリー。 ところが、このトリックが、私が読んだ中では、「魔女が笑う夜」に次ぐ、思わず笑ってしまうトリック。 カーは、こんなトリックも小説にしてしまうお茶目な作家だということを知らないと、あまりの脱力感に立ち直れなくなることも考えられますので、ご用心ください。 【フーダニットについて】 「不可能犯罪」で有名なカーですが、「意外な犯人」に拘る作家でもあります。 本作品でも、ミステリを読み慣れている方ほど、騙されてしまうのではないでしょうか。 登場人物は多くないのに、なぜか当てられないストーリー運びは、絶品です。 ──ただし、そのミスリーディングに、大きな「アンフェア」(という意見が大半と思われる)が含まれているのが、本作品の大きな特徴です。 カーは、犯人隠匿なら、こんなこともやらかしてしまうお茶目な作家だということを知らないと、あまりにあざとい描写に怒りを覚えることも考えられますので、ご用心ください。 そのような訳で、ミステリ界の巨匠でありながら、平気で珍作も残したカー。 カーを読んだことのない方には全くオススメしません。 諸作を読んで、カーのファンと自称できる方は、この「珍作」で、もうひとつのカーの世界を、是非ご堪能ください。 | ||||
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この作品を初めて読みました。とても面白いアイデアの話だと思いましたが、その扱い方が、あまり手際がよくなかった作品、というふうに、私個人は感じてしまいました。そこはちょっと惜しい印象なのですが、でも小説そのものは、いかにも熟練した職人が書いた、という感じで、読みやすく、楽しいです。 作品の中に出てくる、H・Mの執筆する回想録が「口述筆記」なので、ライターの人が付き添い、まじめに書き取っているのですが、その人がときどき、「だめですって、訴えられますよ」と突っ込んだり、笑いを必死にこらえたり、しています。 (悪魔のようにおそろしい子供だったようです。) 新訳の高沢治さんは、「黒死荘」で南條竹則さんと共訳された人だと思うのですが、おそらくそのときは高沢さんの訳を、南條さんが点検して部分修正、という形だったのではないでしょうか。 今回は高沢さん一人の訳で、創元推理文庫は今後この人を少しずつ、カー作品に起用していくのかな、と感じました。 高沢さんの訳は、「新訳」なのに「古めかしい」ものです。 (「重畳、重畳」というせりふがでてきたときには、久しぶりに「国語辞典」を出してきて使いました。) 若いかたにこの訳文は通じるのかな、と不安に思うときも少しあるのですが、とてもきれいな日本語のような気がして、私個人は大好きです。何より、メリヴェール卿やマスターズに違和感がなく、「昔から顔なじみのあの人たち」そのままな感じがします。 私はあと、「緑のカプセルの謎」が読みたいです。タイトルを忘れましたが、「連続自殺事件(?)」とかいうものも、それから「爬虫類館」というものも、読んでみたいです。(もしかしたら、それらは「創元」の本ではないのかもしれませんが…) | ||||
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東京創元社に\(⌒w⌒)/ 勿論★評価は5以上!やっと文庫で復刊されました!! 全巻文庫化にむけてガンバッテ ください!! 毒殺魔も期間限定で復刊されると嬉しいのですが!! 新訳文庫も次々に出て(=^_^=)限りです!! 取り急ぎ・・このあたりで失礼致します!! 書き出すときりがありませんので。 ラジオ短編集物&原作(映画物)シナリオ集物の翻訳文庫化がまだ残っていますが、是非このあたりも!! マダマダ先が!! | ||||
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原題 Seeing is Believing 原著1941年刊 評論家アンソニー・バウチャーが欺瞞だと怒りの手紙をカーに送りつけたという(ダグラス・G・グリーン『ジョン・ディクスン・カー奇蹟を解く男』による)ミステリにおける叙述上のフェアプレイを考える示唆に富んだ問題作。 当該箇所は以前の森英俊訳(原書房版)同様本書の訳文でも慎重に扱われている。 そして本作のもう一つの趣向である大胆な凶器取り替えトリックもクラシック・ミステリに免疫がない読者やカーを初めて読む向きは馬鹿馬鹿しいと斬り捨ててしまうかもしれないが、この発想を作品化したカーの探偵小説の鬼ぶりはファンにとっては誠に愛すべき雅気。 作中語られるヘンリー・メリヴェール卿の自叙伝も愛読者には愉しい限り。 麻耶雄嵩氏の解説も実作者らしい視点からで興味深い。 | ||||
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いいね!!と致しましたが、、速く復刻を!!御願致します!! ☆評価は、5。 復刻なので、カバー無しでも構いません!! | ||||
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原題は「Seeing Is Believing」。A.バークリーが「アンフェアの極み」と酷評した事で有名な作品。やっと読む事が出来た。殺人者と恐喝者が同居する一家で催眠術の余興が行なわれる。一家の主人アーサーに、被験者である妻ヴィッキーがゴムの短剣を刺すという趣向だったが、刺した短剣が本物に入れ替わっており、アーサーは死亡する。ヴィッキー以外に短剣をすり替える機会を持つ人間は居なかったが、村に居合わせたH.M.卿は入れ替えを行なったのはヴィッキーではないと言う。続いて起こるヴィッキー毒殺未遂事件。ここでも、毒薬を混入出来る人物は唯一人なのだが、その人物はヴィッキーに想いを寄せていた...。カーお得意の不可能状況である。A.バークリーが「アンフェア」と指摘したであろう部分は、さほど気にならなかった。ミステリでは許容範囲内だろう。「アンフェア」との予備知識があったので、私はすぐに気が付いた。一方、短剣の入れ替れトリックは残念ながら期待外れ。衆人環視という不可能状況を打破出来ていないと思う。本線から外れるが、H.M.卿が村にゴーストライタを呼んで、自叙伝のための口述をするという設定が面白い。H.M.卿の悪童ぶりの一端を垣間見る事が出来、カー・マニアにとってはこの部分だけでも楽しめる。入れ替れトリックに期待し過ぎなければ、そこそこ楽しめる作品ではないか。 | ||||
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メインはもちろんミステリー。確かにミステリーですよ。だけれどもH・M卿の自叙伝が非常に気になってしまう作品です。事件は催眠術というなにやら一癖もありそうな状況下で行われます。そう、催眠術で使ったナイフがなんと、すりかえられていたのですから。ちなみにこの事件は犯人の推理は容易なはずです。周辺人物を探ろうにも嫌疑をかけられそうな人間は必然的に限られますから。で、やはり気になるのはH・M卿の自叙伝です。最後は…まだやっていましたね。謎解きはサブ程度でどうぞ。 | ||||
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創元推理文庫に収められている『殺人者と恐喝者』の新訳。原題はSeeing Is Believingだが、なぜ邦訳がこうなったかは読後のお楽しみである。出版時にアントニー・バウチャーが「最低のいかさま」と抗議文を送りつけたことでも知られるように、読む人によってはアンフェアと感じるようなトリックが使われている。結構な値段のする本だから、短気な人、寛容でない人は手を出さない方が無難かも知れない。 しかし、私はこれはこれでありだと思う。何よりもどんでん返しの魅力にあふれているからだ。 不可能犯罪の解決の子供だまし的なところも素敵だ。 | ||||
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バークリーがあまりにもアンフェアだと問題を提起した作品今回の新訳にあたり、このアンフェアだと論争を呈した部分はかなり気を使って翻訳しています。英語の微妙なニュアンスでは伝わりにくいことを、無理矢理日本語で説明部分を増やしてわからさせようとしているのです。事件はその微妙なトリックと誰も触れることのできなかったおもちゃの短剣が本物にすりかわるという不可能犯罪が合体したものです | ||||
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