狂人の部屋
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大伯父ハーヴィーの予言は、物語を遠景的にオカルト趣味で 包みこみ、それ以外の謎は、論理的に解明されます。 絨毯を濡らす水は、手がかりとなる痕跡というよりも、 不可解な謎という色合いが強く、 むしろ、登場人物個々の動きや情況証拠が決定打となり、 ツイスト博士は、それらから推理を働かせ、水面下で仮説を 組み立ててゆきます。 それに付随して水の問題も決着する経路をたどります。 ハリス殺しは、いわゆるアリバイ崩しで、セイラ失神の謎が+α として絡んできます。 セイラ殺しは、ハリス殺害と密接に関係があり、やや蓋然性に頼っている ところがあります。 二件とも、黄金時代を模した練りこみだけあってニンマリさせられますが、 両者に真犯人の完全犯罪としての一貫性が見られないのが惜しい。 ただし、上述二件の絵解き、ブライアンの予言的中の論理的解明、 濡れた絨毯の謎の解答、一年前に死んだハリスの棺を開けてみたら 死後数日しか経ていないからくりなど、様々な面で本格風味を 味わわせてくれます。 | ||||
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もうしばらく前に購入し読んだものなので内容は覚えていません。そんなにインパクトもなく、そんなにつまらなくもないという感じだったと思います。参考にならずすいません(;'・ω・) | ||||
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本作品は、1990年発表のアラン・ツイスト博士シリーズの第4作とのことです。 このシリーズを読むのは初めてで、2008年の「このミステリーがすごい!」で第7位にランクインしていたので、手にとって見ました。 舞台は1930年代のイギリスの片田舎に建つ大きな屋敷、ハットン荘。 その当主、ハリス・ソーンは、セイラとの結婚を機に、彼女の両親と兄夫妻を呼び寄せて、一緒に暮らすようになります。 屋敷を訪れた彼女達が不思議に思ったのは、二階に開かずの間があること。 その部屋は、19世紀の末、ハリスの大叔父ハーヴィーが二年間も籠もりっきりで、奇怪な小説を書き上げた後、突然死したという曰く付きの部屋で、事件の時、なぜか絨毯が濡れていたというのです。 ハリスは封印を解き、その部屋を書斎として使い始めるのですが、ある夜、窓から墜落死してしまいます。 絨毯が濡れていたという、不可解な状況で…。 「人を殺す部屋」というテーマの推理小説が、ジョン・ディクスン・カーの著作にあります。 本作品の著者は、「フランスのカー」と呼ばれているとのことなので、もちろんカーの作品を意識してこの作品を書いたのでしょう。 ハリスの弟、ブライアンが事件を予言するというくだりがありますが、「予言による殺人」がテーマの作品もカーの著作にあることから、カーへの挑戦とも言うべき作品だと思います。 ただ、読み終えてみての感想ですが…決してつまらなくはないのです。 過去の事件も新たな事件も、その謎(特に絨毯が濡れていたという点)は論理的に説明されていますし、事件が構成されるに至った真相もよく考えられたものになっていると思います。 でも…なぜかインパクトがないんですよね。 決して真似をしているのではないのですが、どこかで読んだことのあるような気のする真相なのです。 純本格ミステリを書くのは、相当困難な時代なのだと思いました。 | ||||
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過去に怪死事件があって以来、あかずの間となっていた部屋で続発する変事。しかも、 過去の事件の時と同様、いずれの場合も、暖炉の前の絨毯が、水に濡れているという。 そして、それらのことをその家の住人のひとりが、予言しており……。 『赤後家の殺人』を彷彿とさせる《人を殺す部屋》、『読者よ欺かるるなかれ』に 描かれたような、あり得ない的中率を見せる予言、さらに、《死者の甦り》など、 カーを信奉する作者らしい、オカルト色濃厚な道具立てが用いられている本作。 次々に起きる変事とその度に水に濡れる絨毯、そして、一年前に埋葬された死体 の異常な有様といった魅惑的な謎が、終盤になって鮮やかに解体されていきます。 特に、死体の謎のほうは、バカトリックとしかいえない痛快な代物で、 大いに笑わせてもらいました(ちなみに、前例となる作品はコチラ)。 その他にも、複数の男女の恋愛を単なる彩りにとどめず、事件の謎と有機的に連動 させているのが巧いですし、プロローグへと円環的に繋げていく結末の趣向も秀逸。 オカルトと謎解き、そしてバカミスが、ほどよく調和した、完成度の高い秀作です。 | ||||
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これまでに 赤い霧 第四の扉 赤髯王の呪い 死が招く カーテンの陰の死 を読んできましたが今回の作品はつまらなかったです。途中までは良かった、しかしミステリー・Loveストーリー。。。沢山入れすぎて内容が(軽すぎ?)です。 結婚してしまった女を忘れられず追いかけて2人で逢い(不倫) 謎を解くには必ずと言っていい程に遺産相続が動機の一つになるけれど。やはり書かれていました。そのわりには、最後の解決・・・の後、結局、一番、得したのは誰? 怪奇ストーリーも良いけれど今回は、良くない。もうヒトヒネリ、いえフタヒネリ欲しい作品だと思いました。 この人、犯人探しと言いつつも犯人がこの人物であったからこそ一生懸命になったのでは? | ||||
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