ロジャー・マーガトロイドのしわざ
- クローズド・サークル (178)
- 密室 (311)
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発表当時に物議を起こしたアクロイド殺害事件のパロディーでしょう。 でも、それなりに本格の薫りがして私の好みに合った作品でした。 | ||||
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ほぼ同じトリックを使った日本作家によるミステリーが1992年に刊行されています。「閉ざされた雪の山荘」という設定まで同じです。恐らくアデアはその作品を参考にしたのでしょうが、換骨奪胎が不充分のように思えます。チェーホフの『狩場の悲劇』とクリスチィの『アクロイド殺し』の間にある画期的な飛躍が全く感じられません。真相が明らかになった瞬間の衝撃度も我が国の先行作品に比べて圧倒的に弱く、心寂しさだけが残りました。 | ||||
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推理小説的にどうかって言うと、レビュー書いてる他の人達の指摘が、大体その通りです。 なかなか面白い側面とおバカな側面が入りまじってる感じで、まあ推理小説なんてレベルは様々でピンキリですし、これはとりあえず普通のレベルすね。 そもそもギルバート・アデアって、ロジックだのトリックだのって理屈で勝負できる作家じゃないでしょうし、せいぜいトリックはそこそこ、ロジックはダメってタイプの人だと思います (この人が本気で論理に関心持つとは、到底思えないですもんね)。 だから、『閉じた本』で展開したような、そういう足りない面を補うブラックユーモアでも爆発しない限りは、平凡な推理小説しか書けないのはミエミエなんで、ブラックユーモアにだけ期待して読みました。 でも、閉じた本に比べるとびみょーでした。まあ、「普通の推理小説書いても、そういう下品な黒い笑いはちゃーんと書くわけね」と、ちょっと思ってニンマリする程度です。 ストーリーも、平凡な面白さに過ぎないって感じすね。まあまあ楽しめるとは思いますけど。 推理と言いストーリーと言い、全てにおいて凡作って意味で、☆3。 | ||||
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1935年、ある屋敷が雪で閉ざされ、殺人が発生、元警部が捜査を始め・・・というストーリーの推理小説。 あのポストモダン評論家のアデアが本格推理小説?というので若干驚きつつ、若干期待して本書を手に取りましたが、私の場合期待が高すぎたようです。解説の若島教授の指摘を参照すると所々本格推理小説へのオマージュやパスティーシュになっていて凝りに凝った作品だというのは納得できますが、余計な情報を取っ払って純粋に推理小説として読んだ場合、単に殺人が起こって、やがて大団円に向かうでけで、読者を驚かす仕掛けのような物がなく、暇潰しにはちょうど良かったですが、少々食い足りない感じを受けました。同じような著作にニコルスン「装飾庭園殺人事件」やマコーマック「ミステリウム」がやはりミステリの体裁をしたメタフィクション風の小説として面白かったので、アデアにも似たような現代性の期待をかけてしまい、それでこういう読後感になりました。一寸、眼高手低に思いましたが他の方はどうでしょうか。 まぁ普通の本格推理小説を読む気で読めばそれなりに楽しいでしょうが、私はちょっと・・・という作品でした。再読するかどうか、人に勧めたくなるかどうかは微妙です。 | ||||
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閉ざされた《雪の山荘》で起きた密室殺人――というベタベタな設定で、黄金期の 本格ミステリのパロディをやりつつ、同時に、周到な騙りの詐術も施している本作。 本作の大半が、殺人の動機を探るために関係者全員の前で行われる元警部の尋問 ――関係者それぞれの過去の秘密についての告白――で占められているのは×× と同じパターンの騙りを成り立たせるために要請された、必然的な構成だといえます。 一方、密室トリックは●●も吃驚! なトホホな代物で、しかも読者 には、事前に手がかりを示さないという確信犯的なアンフェアを断行w ただその代わり、読者には、前述した騙りがメタレベルの 手がかりにもなっていることを見逃してはならないでしょう。 探偵役と読者、それぞれに別の手がかりが用意されているというわけです。 ある意味では、日本の新本格作品を思わせるメタ趣向&パロディなのですが、 海外作家ということで、おのずと味わいに違いがあるのが興味深かったです。 | ||||
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