死者を起こせ



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初公開日(参考)2002年05月
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長編小説

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死者を起こせ (創元推理文庫)

2002年05月31日 死者を起こせ (創元推理文庫)

愛称マルコ、マタイ、ルカの、それぞれ専門の異なる若く個性的な歴史学者と元刑事が、ともに暮らすパリのボロ館。その隣家に住む引退したオペラ歌手の婦人が怯えていた。ある朝突然、見知らぬ木が庭に植えられていたというのだ。ボロ館の四人がその木の下を掘るが何も出ない。そして婦人は失踪した。いったい何が起こったのか?気鋭の女流が贈る仏ミステリ批評家賞、ル・マン市ミステリ大賞受賞の傑作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

死者を起こせの総合評価:8.08/10点レビュー 13件。Bランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(8pt)

けっこう本格ミステリだった。

ある日目覚めると、庭には昨日までなかった一本の木が植えられていた。引退したソプラノ歌手ソフィアはその木を見て怯える。隣家のボロ館に住む三人の若き学者たちに
ソフィアは木の下を掘ってみてくれと頼む。貧乏学者の三人は報酬につられ掘り返す。しかし、何も出てこない。そして穴を掘った16日目にソフィアは失踪する。
物語の出だしとして風変わりな謎を見せられると、もうこれは読んでみようと思うのです。( ´艸`)
思う壺に嵌まるわけですが、意味の分からない言葉を残して消えたとかそんなパターンよりかは何故か庭に樹が一本植えられていた、といった不可思議さを
強調された謎の出し方をされた方が面白いと感じるのです。
ポロ館に住む三人とは中世専門の歴史学者マルクと先史時代専門の歴史学者マティアスと第一次大戦専門の歴史学者リシュアン。この三人のキャラクターも面白く馴染みやすいように
書かれているのですぐに物語に溶け込むことが出来る。さらにもう一人マルクの伯父ヴァンドスレールという元刑事がこのボロ館に紛れ込んで住んでいるという設定。
歴史学者の三人ということから会話は比喩が多いですがユーモアに溢れていますから読みづらくはないでしょう。むしろエスプリに富んだ会話が楽しめるとした方が良いと思います。
ちゃんとアチコチに伏線が張られていますが、始めの方はストーリーの方向が読めないので伏線だとは気づきません。( ´艸`)
真相解明まで二転三転しますから最後まで楽しめます。ただ一点、何もしない人物がいるのが気になります。もっとも何もしないことが容疑者として捉えられるので、ミスリードの
役割を与えられた人物と思えますがそこは割り引いてもちょっと気になります。その他はまとまった内容で本格的な謎解きに挑戦する三人の若き学者たちの活躍を楽しみましょう。
この三人を登場させるミステリは他に三冊あるとの事なので機会があれば他の物も読んでみようかと思います。
最後に著者のフレッド・ヴァルガスは男性ではなく女性だとの事です。本名のフレデリックという名前は男女どちらでも付けられるそうで、縮めてフレッドとしているそうです。
ま、どうでも良い情報でした。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.1:
(7pt)

ヴァルガス作品2作目。

「死者を起こすな」の方が先に書かれているのですね。
最初に読んだ「彼の個人的な運命」が2作目になるようです。
「彼の個人的な運命」がユーモアたっぷりで面白かったので、ユーモアを期待して読んでみたら、此方は最初の小説ということもあるのか、ユーモアというよりも人間模様の方に重点が置かれていました。

ミステリーとしては、どちらも完成度が高く、色々想像しながら読む楽しさもありました。
ヴァルガスの小説、私は好きです!



ももか
3UKDKR1P
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.11:
(3pt)

庭に突如植えられていた木の謎、の答えが面白い

金の無いそれぞれ異なる時代の歴史学者三人と初老の伯父さんの共同生活が初期設定で、お隣さんの庭に何故か突然植えられた木の謎から始まるミステリで、そこから行方不明者が出て事件が大きくなり警察も介入してくるが、三分の一くらいで犯人の目星をつけて事件が解決しかけ、そこから話が加速する感じで引き込まれる。
ただやはり主人公格が多いのでキャラクター小説感は強い。
初っ端の突然庭に木が植えられていた謎の真相のアイデアが光っている。
死者を起こせ (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:死者を起こせ (創元推理文庫)より
4488236022
No.10:
(4pt)

人物の会話が面白い

登場人物が個性豊かで面白い。推理よりも彼らの会話を楽しんで読んだ。
死者を起こせ (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:死者を起こせ (創元推理文庫)より
4488236022
No.9:
(3pt)

トリックよりも登場人物の魅力や物語性を重視する方向けの佳作

私は本格風味を期待して作者の作品「青チョ-クの男」を読んだ際はガッカリしたが、作者がそもそも本格風味を狙っていない事を分かってから読んだ本作はマズマズ楽しめた。登場人物達(本作では特に主人公三人組のマルコ、マタイ、ルカ)のキャラクター設定を活かした言動、全編に漂うユーモアや風刺で読者を楽しませるという趣向である。

難点だけ書くと、まず冒頭から登場する<ブナの木>である。作者はこの<ブナの木>の高さや大きさに全く触れていない。三人組が力を合わせても掘り返すのに相当苦労した旨の事が書かれているが、この<ブナの木>を犯人が人目に付かない様に一人で掘り返したり、埋めたりする事が可能なのだろうか ? また、最後のツイストはなかった方が良かったと思う(このような人物関係なら被害者が警戒する相手は特定可能で、脅える必要はない)が、それは別として、被害者がダイイング・メッセージを残す際、あのような文字を残すとは不可解である。ユーモア・タッチのミステリとは言え、締める所は締めて欲しい。

「死者を起こせ」という邦題(ルカの発言そのまま)はフランス語の原題(「死体を立たせる」)のほぼ直訳だが、余り全体内容を反映していない様に映った。<ブナの木>を2回目に掘り返す辺りで、刑事コロンボ「パイルD-3の壁」を思い浮かべた方はかなりのミステリ通。私もてっきりそうだと考えた(なので最後のツイストは不要と思った)のだが、当らずと雖も遠からずか。トリックよりも登場人物の魅力や物語性を重視する方向けの佳作だと思った。
死者を起こせ (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:死者を起こせ (創元推理文庫)より
4488236022
No.8:
(2pt)

何度も・・

途中で挫折しようかと思いました。
実際、1回挫折しましたが、でもせっかく途中まで読んだので、なんとか最後までがんばって読みました。
なんだろう?展開が面白くないわけじゃないんだけど、無駄な文章が多くて読むのに疲れる感じがしました。
主人公たちが歴史学者というのが私には全然馴染めなくて入り込めなかったんだと思います。
でもフランスでは人気な作家さんなんですよね?フランス人だったら楽しめたのかな・・。
死者を起こせ (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:死者を起こせ (創元推理文庫)より
4488236022
No.7:
(5pt)

歴史研究の順番にアパートの階層を決めるって(笑)

とにかく主人公を含む登場人物が魅力的!

先史時代を研究しているマティアス
中世を研究しているマルク(主人公)
第一次大戦専門のリュシアン

この人生どん底の三十代の男三人が同じぼろ館(アパート?)に住むのですが
それぞれ自分の歴史研究に誇りを持っていて

何階に住まうかも歴史の階層順にこだわり
(一階が先史→二階が中世→三階が第一大戦)

どんなに不便でもその階層をひっくり返すことはできない!

第一次大戦のリュシアンが酔っぱらいになりやすく
自室に運ぶのに一階が便利でもダメなのです。

隣家を「西部戦線」と呼びマルクの仕事先は「東部戦線」
黙ってほしいときには「銃口に花をしろ」と命令し
パーティーの辞退を「兵士よ撤退だ!」と叫ぶ。

各々の世界観からでるセリフがとにかくおもしろい!

もちろん事件自体も奇妙ながらも話を追うごとに
だんだんと現実味を帯びて推理していくことができるし。

このシリーズは3冊くらい出てるのかな?
2冊目も読んだのですが、2冊目は正直あんまりでした。
私の好きな第一次大戦のリュシアンの活躍が少なかったからかも
しれないけれど・・・。
死者を起こせ (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:死者を起こせ (創元推理文庫)より
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