1948年ロンドン。エチエンヌは故郷アルザス在住の兄から届いた手紙に驚愕する。

奇怪な密室で殺された作家。

頭皮を剥いだ刺殺体が発見された。

ペストだ!その一言に、下宿屋の老夫婦は戦慄した。

フランスでの休暇から戻ったツイスト博士を出迎えたのは、事件捜査で疲れきったハースト警部だった。

空襲の焼け跡にある空き家へ行き、指定の時刻ちょうどにランタンを灯してほしい。

密室で夫人が自殺して以来、奇怪な噂の絶えないダーンリーの屋敷。

ロンドンのどこかに、霧の中から不意に現れ、そしてまた忽然と消えてしまう「あやかしの裏通り」があるという。

英仏帝国による統治が長く続き、科学的魔術が発達した世界。

1887年英国。ブラックフィールド村に、『デイリー・テレグラフ』の記者と名乗る男が十年振りに帰郷する。

1911年の冬――霧深い森にそびえる山荘「レヴン・ロッジ」。

森深い田舎の小さな村・クレヴァレイはパニックに陥っていた。夜ごと目撃される謎のマントの怪人と、幽霊騒動。

1935年、英国ダートムア。吹雪のため、人々はロジャー・フォークス大佐の邸に閉じ込められた。

医師のノートンは、海岸の遊歩道で見かけた美貌の娘に、一瞬にして心を奪われた。その名はダイアナ、あだ名は“コマドリ”。

ある冬の夜、湖に打ちあげられたスノーモビル。

梵貝荘と呼ばれる法螺貝様の異形の館。

才気と博覧強記の異色作家デイヴィッドスンを、日本の誇る才気と博覧強記のミステリ作家・殊能将之が編んだ奇跡の名作集。

時は2084年、美しい妻と暮しながら火星への夢を絶ちがたいダン・クウェイドは、思いあまってリコール社を訪れる。

雪嵐の中、オスロ発ベルゲン行きの列車が脱線、トンネルの壁に激突した。運転手は死亡、乗客は近くの古いホテルに避難した。

ハイチに住む実業家が死に、屋敷には七人の相続関係者が集められた。「私の遺体は丘の上に深く埋め、棺には杭を打ちこむこと。

山中で交通手段を無くした青年クインは、〈塔〉と呼ばれる新興宗教の施設に助けを求めた。

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。

匿名の電話の警告を無視してフリーダは婚約者の実家へ向かうが、その夜のパーティで殺人事件が起こる。

イギリスの田舎町を豪雨が襲った夜、舞踏会からの帰途にあった二人の男は、急カーブの続く難所で自動車事故に遭遇した。

突然の閃光と業火―それが路線バスを襲った。

窓から落ちてきた隕石で教授が圧死した。奇妙な凶器、飄々と煙にまく容疑者たち…そして第2の事件が。

ロンドンのオークションでゴッホ作「医師ガシェの肖像」を日本人が競り落とした。落札価格は約百八十億円。

雇い主の車で初めての南仏を目指した女が巻き込まれた事件。

1927年。サム・ホーソーンが、ノースモントに診療所を構えて五年の歳月が過ぎた。

汝、オッドの呪いによりて朽ちはてよ―晩餐会の席上で始まった、つまらない口喧嘩にすぎないはずだった。

ピクニック中に突如駆け出し、川に転落した女性。一緒にいた夫も、何が起きたのかさっぱりわからないという。

ある夜、自宅近くのたばこ屋でウィリングが見かけた男は、「私はベイジル・ウィリング博士だ」と名乗ると、タクシーで走り去った。

新たな任地・蘭坊へ赴任するディー判事。到着寸前に追いはぎの襲撃を受けたのは、多難な前途を予告していたのか。

小学校教師アン・ネルソンを三年ぶりに訪ねてきた母親。別れた父親が手にした遺産の話をし、毒づいて帰っていった。

日本赴任から数年ぶりにモスクワに戻った、ロシアの若き外交官ファンドーリン。

元銀幕の大スター・片桐大三郎(現芸能プロ社長)の趣味は、犯罪捜査に首を突っ込むこと。

1944年6月6日、ノルマンディーが僕らの初陣だった。

予測不能な神業トリックを暴くのは、犯罪資料館の美人館長・緋色冴子。驚愕の推理力で、助手の聡と難事件に挑む。

山村で起きたカルト宗教団体の斬首集団自殺。

新たな任地・蒲陽に勇躍赴いたディー判事。着任早々、公務引き継ぎ書類にあった強姦殺人事件が判事の目を引いた。

ブレアトン女子学院に勤めて五週間の女性教師フォスティーナは、突然理由も告げられずに解雇される。

1955年7月、パイ屋敷の家政婦の葬儀がしめやかにおこなわれた。

殺したはずの女が蘇り、のっぺらぼうが林に立つ。

人間消失、アリバイ偽装、密室の謎。名探偵フェン教授が難事件に挑む。

村の駐在所勤務を夢見る浜中康平は強運で事件を次々を解決する群馬県警捜査一課の切り札。

警視庁の特別捜査対策室五係と、民間の「怪譚社」を舞台に全五話の連作短篇。

数字を一つ思い浮かべろ。その奇妙な封書にはそう記されていた。

「価値のないもの、もしくは誰も盗もうとしないもの」だけを依頼されて盗む異色の怪盗ニック・ヴェルヴェット。

キャデラックを乗り廻し、最高のハバナの葉巻をくわえた富豪刑事こと、神戸大助が難事件を解決してゆく。

二つの殺人をつなぐのは奇怪な二つの伝説だった。ご存知ディー判事、神の名探偵怪異に挑む。

時は一八七七年、舞台はバルカン半島。オスマン帝国と睨みあう、ロシア陣営最前線。

ロンドンから70マイル。ここ田舎町のデントンでは、もうクリスマスだというのに大小様々な難問が持ちあがる。

目撃者の前で、少年が開けた荒野から忽然と消えた人間消失事件と、密室殺人――スコットランドを舞台に、名探偵ウィリング博士が不可能犯罪に挑む謎解きの傑作。

レマン湖のほとりに建つ館〈アトランティス〉で育った血の繋がらない六人姉妹の次女アリー。フルート奏者にして、ヨット選手。

レマン湖のほとりに建つ美しい館〈アトランティス〉。主は世界中から六人の赤ん坊を養女に迎え、愛情を込めて養育していた。