赤い霧
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ポール・アルテの作品は私が所属する推理小説研究会のメンバーから薦められ、読み始めました。カー好きの私には飛びきり上質な本格推理小説に出会えて喜んでいます。未訳の作品があるのですが、訳者の都合か出版が暫く途絶えています。現在入手可能な作品は不可能犯罪ものが好きな方には是非読んで頂きたいです。 | ||||
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カーばりの不可能犯罪でいい雰囲気で物語は進んでゆく。それはいいんだけど、不可能犯罪のトリックはなんだか期待外れだし。3部になって切り裂きジャックの話しになるんだけど、予想通りの正体で以外も何もない。1.2部と3部のつながり無理やり過ぎないか?なんか残念。 | ||||
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「フランスのカー」と呼ばれる作者が、英国を舞台に、田舎での密室殺人と史上名高い連続殺人を融合させたと帯にある作品。語り手の私は自称新聞記者のマイルズ。彼は9年前の少年時代に生まれ故郷の村で起こった密室事件を解くために村にやって来た。事件の被害者はリチャードと言うかつての名家の長男。マイルズはその弟の退役軍人ダニエルと意気投合して、ロンドン警視庁警部を名乗り、協力して事件解決に当たる。 その事件はリチャードの娘ローズの誕生パーティの席で起こった。余興のため、2階の部屋の半分を仕切るカーテンの陰に隠れたリチャードは、物音の後、ナイフを背中に刺されて死んでいた。他に人はいない。カーテンのこちら側はローズや友達、先生がいるため逃げ道はない。外界に開放されていたのは窓だけだが、窓の下では息子のマイクルら3人が矢を使った的当て遊びをしていたため、ここからも不可。事件が起こる直前、マイクルの矢が問題の窓に飛び込んだため、マイクルは自分が父親を殺したと思い込み失踪する...。密室の構成は明らかにチープ。調査開始後、2人の女性が惨殺され犯人は煙の様に消失するが、その方法には創意工夫が無い。そして、ロンドン警視庁から警視が来て、マイルズの身分がジョンと言う本物の警部だと明かし、ジョンは事件を一応解明して見せるが、傷心のままロンドンへ帰る。この後は、感傷小説と切り裂きジャック事件が混在する支離滅裂な展開。ホームズを登場させる悪戯もある。 マイルズの語りの合間には、折原流にゴシック体で犯人らしき人物の独白が入る。冒頭の入りが不自然な上に、この余計な細工が加わっては全体の趣向が台無し。描き方が拙劣過ぎる。カーっぽいオカルティックな雰囲気にも欠け、本格ミステリとしての出来は「第四の扉」に比べると数段落ちる。作者の意図が空回りした一作。 | ||||
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1冊で二度おいしいとはこのことか。 田園風景の中、過去の事件の謎を解きに一人の人物が現れる。そしてそれが新たな事件のはじまりとなった。 霧深いロンドンで事件が起こる。 あらすじをきちんと読まずに読み始めた方がもっと楽しめたのかもしれないが、予想をいい意味で裏切ってくれる。 カメオ出演もあってニヤニヤもできるし面白かった。 | ||||
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これまで翻訳された中では、アルテのベストだと思う。いや、むしろこれまでの作品には我慢がならなかった。魅力的な不可能犯罪を提示してはくれるのだが、トリックが子どもだましでいらいらさせられていた。 ところが、本書はトリックではなくスリルに重点が置かれている。フランスの冒険小説大賞に輝いたというとおり、結末がどうなるのかわからない、主人公たちの運命はどうなるのか、そこに興味が引きつけられ、はらはらしながら読むことが出来た。 本書にも不可能犯罪が意味なく出てくる。謎解きも馬鹿馬鹿しい。しかし、そこさえ我慢して読めば、そこそこ楽しめる作品として仕上がっている。 | ||||
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