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赤い霧



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【この小説が収録されている参考書籍】
赤い霧 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

赤い霧の評価: 3.50/5点 レビュー 8件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(5pt)

カーマニア必読の書

ポール・アルテの作品は私が所属する推理小説研究会のメンバーから薦められ、読み始めました。カー好きの私には飛びきり上質な本格推理小説に出会えて喜んでいます。未訳の作品があるのですが、訳者の都合か出版が暫く途絶えています。現在入手可能な作品は不可能犯罪ものが好きな方には是非読んで頂きたいです。
赤い霧 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:赤い霧 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
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No.7:
(2pt)

なんか残念・・・。

カーばりの不可能犯罪でいい雰囲気で物語は進んでゆく。それはいいんだけど、不可能犯罪のトリックはなんだか期待外れだし。3部になって切り裂きジャックの話しになるんだけど、予想通りの正体で以外も何もない。1.2部と3部のつながり無理やり過ぎないか?なんか残念。
赤い霧 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:赤い霧 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
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No.6:
(2pt)

作者の意図が空回りした一作

「フランスのカー」と呼ばれる作者が、英国を舞台に、田舎での密室殺人と史上名高い連続殺人を融合させたと帯にある作品。語り手の私は自称新聞記者のマイルズ。彼は9年前の少年時代に生まれ故郷の村で起こった密室事件を解くために村にやって来た。事件の被害者はリチャードと言うかつての名家の長男。マイルズはその弟の退役軍人ダニエルと意気投合して、ロンドン警視庁警部を名乗り、協力して事件解決に当たる。
その事件はリチャードの娘ローズの誕生パーティの席で起こった。余興のため、2階の部屋の半分を仕切るカーテンの陰に隠れたリチャードは、物音の後、ナイフを背中に刺されて死んでいた。他に人はいない。カーテンのこちら側はローズや友達、先生がいるため逃げ道はない。外界に開放されていたのは窓だけだが、窓の下では息子のマイクルら3人が矢を使った的当て遊びをしていたため、ここからも不可。事件が起こる直前、マイクルの矢が問題の窓に飛び込んだため、マイクルは自分が父親を殺したと思い込み失踪する...。密室の構成は明らかにチープ。調査開始後、2人の女性が惨殺され犯人は煙の様に消失するが、その方法には創意工夫が無い。そして、ロンドン警視庁から警視が来て、マイルズの身分がジョンと言う本物の警部だと明かし、ジョンは事件を一応解明して見せるが、傷心のままロンドンへ帰る。この後は、感傷小説と切り裂きジャック事件が混在する支離滅裂な展開。ホームズを登場させる悪戯もある。
マイルズの語りの合間には、折原流にゴシック体で犯人らしき人物の独白が入る。冒頭の入りが不自然な上に、この余計な細工が加わっては全体の趣向が台無し。描き方が拙劣過ぎる。カーっぽいオカルティックな雰囲気にも欠け、本格ミステリとしての出来は「第四の扉」に比べると数段落ちる。作者の意図が空回りした一作。
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No.5:
(5pt)

1冊で2度美味しい

 1冊で二度おいしいとはこのことか。
 田園風景の中、過去の事件の謎を解きに一人の人物が現れる。そしてそれが新たな事件のはじまりとなった。
 霧深いロンドンで事件が起こる。
 あらすじをきちんと読まずに読み始めた方がもっと楽しめたのかもしれないが、予想をいい意味で裏切ってくれる。 
 カメオ出演もあってニヤニヤもできるし面白かった。
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No.4:
(4pt)

アルテのなかではベストだと思う

 これまで翻訳された中では、アルテのベストだと思う。いや、むしろこれまでの作品には我慢がならなかった。魅力的な不可能犯罪を提示してはくれるのだが、トリックが子どもだましでいらいらさせられていた。 ところが、本書はトリックではなくスリルに重点が置かれている。フランスの冒険小説大賞に輝いたというとおり、結末がどうなるのかわからない、主人公たちの運命はどうなるのか、そこに興味が引きつけられ、はらはらしながら読むことが出来た。 本書にも不可能犯罪が意味なく出てくる。謎解きも馬鹿馬鹿しい。しかし、そこさえ我慢して読めば、そこそこ楽しめる作品として仕上がっている。
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No.3:
(4pt)

『週刊文春』2004ミステリーベスト10海外部門第10位。

 赤は血の赤、霧は霧の都ロンドンの霧。あるいは『赤い霧』とは血飛沫のことか。 1888年のロンドンといえば、ある事件を思い浮かべる人もいるでしょうが、物語の前半は、『ホワイト』チャペルではなく、『ブラック』フィールドという村が、その舞台。 1887年5月、シドニー・マイルズと名乗る人物が、9年前にこの村で発生した、不可能犯罪(密室殺人事件)の謎を解きに来た。 調査を進めて行くに従って起こる、第二第三の殺人。果たして犯人は誰か? そのトリックは? そして『シドニー・マイルズ』の正体は? 密室殺人と消えた犯人の謎が、読者の脳を刺激します。 しかしこれらは、物語が半分を過ぎたところで、解明されてしまいます。 そして後半は、どんどん『おかしな』方向に、話が進んで行ってしまいます。 主人公の変化の仕方は私は嫌いなのですが、こういう構造は好きです。1冊で、2度おいしい、『ホ・・・』と『ワ・・・』まで登場する、楽しめる本です。
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No.2:
(3pt)

あれ、今考えると、そーとー危険な遊戯だ

上手い。2段構えの構成で読者の平行感覚を狂わせてミスリード。イギリスの牧歌的な田舎から、霧のロンドン、かの有名探偵に、あの殺人鬼。前世紀初頭のクラシックな雰囲気もよろしい。個人的に密室だの消失トリックに関心がないので、そのぶん点数が下がるけど、それでも「意外な犯人」部分にはやられました。 座ろうと思っていた椅子をサッと引かれて、ごろんと転んでしまった。そんな感じ。2回もひっかかる僕って、結構人がいいかもしれない。 
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No.1:
(3pt)

密室殺人と切り裂きジャック

十九世紀末の英国を舞台に、十年前の密室殺人とロンドンの連続娼婦殺人事件(ジャックザリッパー)を融合。本格の香りを漂わせる雰囲気つくりはよろしいのですが意外に腰砕けなのが残念なところ
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