一角獣殺人事件
- ヘンリー・メリヴェール卿 (22)
- 古城 (59)
- 怪盗 (98)
- 衆人環視 (67)
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本書の紹介には「殺された被害者には一角獣の角で刺されたとしか思えない不思議な傷痕があった」と強調されており、それが題名と相俟って、伝説の獣による殺人というカー得意のオカルト趣味が横溢する作品だと思ったら、これがとんでもない間違いでなんと怪盗物だ。 | ||||
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殺人よりも 巧みな「だまし」がさえわたる作品。 いったい誰が怪盗フラマンドなのか… 所々におわす鍵となる言葉に 誰だろう誰だろうと思うことでしょう。 それと城というなんとも古い雰囲気が 事件がいかにも起こるぞという雰囲気を これでもかというほど出していて、 他の描写も面白かったです。 しかしながら、唯一の弱点は 扮装のあまり殺人はあまり 重きが置かれていないこと。 ただ、それを抜きにしても何重にも 話がいりくんでいて面白いのですがね。 | ||||
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大騒ぎの果てに明かされる不可思議な殺人の実行経緯は、さすがに不可能犯罪の巨匠らしく鮮やかにきめてくれる。ただし、犯人がなぜ、一角獣の角で突かれたようにも見える傷跡を残す特殊な凶器を使ったのかについては、疑問が残る。犯人のキャラクターも、そんなかさばる道具をわざわざ持ち歩くような人物には思えない。作者の視点からすれば、飛び道具ではないことが一目瞭然の凶器ということで考え出したのだろうが、それはご都合主義というものである。また、犯人があること(犯行自体ではない)をそんなに速くできたとは思えないのも、問題である。 とはいえ、犯人の意外性もなかなかのもので、H・M卿シリーズは本書以降ファース味の強いものが多くなっていくが、その幕開けの作品としては、なかなか楽しめる。 | ||||
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この本のおもしろさはどたばたである。出だしからして、ワトスン役がスパイの密命を帯びたにもかかわらず、知らずとはいえ、連絡係をぼこぼこにしてしまう。その他ありとあらゆる人間が自分の本来の目的を隠したまま、古城に集められまたどたばたを行ってしまう。しかも、それがすべて合理的な解決に導くというすごさ。少なくともこれを楽しめなくて、カーは楽しめない。 | ||||
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