愛は血を流して横たわる



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初公開日(参考)1995年03月
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長編小説

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愛は血を流して横たわる (創元推理文庫)

2010年12月18日 愛は血を流して横たわる (創元推理文庫)

スタンフォード校長は頭をかかえていた。化学実験室からの盗難、終業式の演劇に出演する女生徒の失踪に続き、教師二人が射殺されたのだ。校長は、来賓として訪れていた名探偵フェン教授に助力を求める。犯行現場に赴き、鋭い推理を披露するフェンだが、翌日村はずれの田舎家でまたもや殺人が…。J・D・カーに私淑しミステリをものした才人による、黄金期の香気漂う英国探偵小説。 (「BOOK」データベースより)




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愛は血を流して横たわるの総合評価:8.00/10点レビュー 6件。Cランク


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No.6:
(3pt)

古き良き時代の上品な英国ミステリ

大昔に「消えた玩具屋」を読んで以来、久々のクリスピンでした。「消えた玩具屋」はとても気に入りました。といっても、はるか昔のことなので記憶に残っているのは夜のオクスフォードがいい雰囲気だったということくらい(汗)。今回、こちらの作品を読んで、この人はユーモア・ミステリを書く人だっけ?と驚きました。ファース(どたばた喜劇)の風味が強く、殺人事件の捜査やトリックよりも、むしろそちらの方が強調されている感じです。ただし大笑いするのではなく、イギリス風のくすっと笑える、そして教養に裏打ちされた上品な笑いです。
連続殺人事件なのに陰惨な雰囲気はまるでなく、むしろ明るいというか・・・そのあたりが逆に個人的にはちょっと物足りませんでした。クリスピン自身はディクスン・カーのファンで、「曲がった蝶番」を読んで感激しミステリ作家になったということなので、もう少し怪奇小説っぽい雰囲気が出ていたらよかった・・・と思いました。
まさに古き良き時代の英国ミステリという感じで、おっとりした作風が好きな人にはおすすめです。
愛は血を流して横たわる (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:愛は血を流して横たわる (創元推理文庫)より
4488156029
No.5:
(4pt)

フェン教授、事件を解決す

ある女子校の生徒が失踪―そして殺人の嵐が巻き起こる…

テーマは欲望。
事件にはある「価値のあるもの」が絡んでいました。
しかしながらどうもその価値のあるものの扱いで
事件は巻き起こってしまったようですが…

今回事件を解決するのはフェン教授。
なぜか事件に見舞われるようですが
奥さんには事件にかかわらないように厳命(!)されているようです。

一連の事件は
どれもつながりがあります。
個別の事件に見えがちですがね。
全ては欲があったからこそ起きたもの。
人の弱さ、そして窮地に陥ったときの
行動の予想外さ…
心理描写が良かったです。
愛は血を流して横たわる 世界探偵小説全集(5)Amazon書評・レビュー:愛は血を流して横たわる 世界探偵小説全集(5)より
4336036756
No.4:
(5pt)

カー作品の愛好家には特にお薦めです

旧友である男子校の校長から終業式の来賓として招かれたオックスフォード大学教授ジャーヴァス・フェンは、到着早々、学校で起こっている事件について校長から聞かされます。その夜、殺人事件までが発生するに至り、名探偵として名を馳せるフェンは警察の捜査に協力することになります。翌日、事件のことが伏せられたまま終業式の各行事が行われていく裏で捜査が進められていきます。
 本作は、ポスト黄金時代の作家エドマンド・クリスピンの代表作の一つで、現在、文庫本新品で読める唯一の作品です。
 クリスピンは、ジョン・ディクスン・カーの「曲った蝶番」を読んで自らもミステリを書くようになったとのことで、著作にはカーの影響が見られます。この作品では、カーの特徴である不可能犯罪や怪奇趣味は盛り込まれていませんが、もう一つの特徴であるファース味はふんだんで、クスリと笑ってしまう箇所がふんだんにあります。
 私は元々カーの作品が好きで、今回初めてクリスピンの作品を読んだのですが、他の作品もぜひ読みたくなりました。できれば、他の代表作である「白鳥の歌」の文庫化や「お楽しみの埋葬」の新訳をどこかが手がけてくれると嬉しいです。
愛は血を流して横たわる (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:愛は血を流して横たわる (創元推理文庫)より
4488156029
No.3:
(4pt)

滋味溢れる佳作、小説としても面白い

翻訳ミステリの老舗二社を比較すると、早川書房はミステリは常にコンテンポラリーであるべきというスタンスに見えるのに対し、創元社は古くてもいいものはいいというスタンスに思えます。その老舗中の老舗に今までクリスピンがはいってなかったのは意外。文庫化だけど今作が創元社初のクリスピン作品だそうです。

作品としては、トリックに使う道具などがもう使ってない物もあり、若干古びてる感じもしますが、嫌味にならないペダントリィや活き活きとした登場人物、品格のあるユーモア等、佳作であるのは論を待たないと思うし、単なる小説としても滋味溢れて面白く、このあとレジナルド・ヒル等が活躍する分野を切り開いた功績に、マイクル・イネスと並んで勲章をあげたくなります。

今後は未訳を含め今まで出たものが順次文庫化され、体系的に読めることを期待。創元社ならできる。頑張ってください。
愛は血を流して横たわる (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:愛は血を流して横たわる (創元推理文庫)より
4488156029
No.2:
(5pt)

これぞ英国流

古くからのミステリファンにとっては創元推理文庫にクリスピンが収録されるというのが事件。代表作『お楽しみの埋葬』(フェンが選挙に出馬する話、復刊望む)や『消えた玩具屋』(ヒッチコックの『見知らぬ乗客』の回転木馬のシーンの元ネタ)には及ばないが、これこそ英国流探偵小説の本流というべき悠然たる筆致と辛辣だがおだやかなユーモアを堪能できる傑作。
愛は血を流して横たわる (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:愛は血を流して横たわる (創元推理文庫)より
4488156029



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