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読者よ欺かるるなかれ



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【この小説が収録されている参考書籍】
読者よ欺かるるなかれ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

読者よ欺かるるなかれの評価: 3.75/5点 レビュー 16件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.75pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全16件 1~16 1/1ページ
No.16:
(5pt)

1939年の作品

饒舌なる中年たちによるCarr Graphic vol.3の中の作品。読者に挑戦している意欲的な作品。好きか嫌いかは分かれるかもしれない⁈
読者よ欺かるるなかれ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:読者よ欺かるるなかれ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.15:
(1pt)

作者よ、読者に偽るなかれ

H・Mが謎解きパートで最初(第一の事件)の事件現場にヒーターがあったという発言があったが、何度読んでも最初の事件の際にその記述はなし。この事件が「ユダの窓的だ」と言っただろうとも発言するがそんな記述はなし。当方はポケミス版を購入したが訳者が省略したのでなければ作者の注意不足にすぎる。特にヒーターは事件の要であり記述には最新の注意が必要だったはずである。
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No.14:
(4pt)

遠隔殺人

遠隔殺人の謎をH・Mが解き明かします。
江戸川乱歩先生が絶賛です。
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4150704120
No.13:
(3pt)

カー独自のはぐらかし

思念放射(テレフォース)による殺人、という不可能犯罪が描かれる。雰囲気づくりは申し分ない。が、最後にすごい展開を見せる。それはもうすごいとしか言いようがなく、開いた口が塞がらない感じがある。

解説で泡坂妻夫が「改めてカーの手腕に呆れると同時に、新しく気付いたことがあった。それは、ほかの探偵小説にはない、カー独自のはぐらかし方である」と書いているが、まさにそれが言い得て妙だと思う。

実にうまくはぐらかされたなあ、という感じの種明かしなのである。「ふざけるな」と怒る人があってもいいと思う。僕もどちらかと言うと、いいのかしらんこれ…と思ったクチなのだが、まあカーだから仕方ないか。

カーとはそういう作家なのだ、という言い方もできるだろう。このアクロバティックな決着を受け入れられるかどうかで、カーのよき読者かどうかも測れるのではないか。そういうリトマス試験紙的な作品かもしれない。
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No.12:
(4pt)

久しぶりに再読(ポケミス)

後に訂正されているかも知れないけれど、第一部の第3章の終わり近く、
(47ページ上段)「良人はしかし、彼女の首に手を当てがって、その
まま部屋から押し出した」の「彼女の首」は「彼女の腕」の間違いです。

原文は"He closed his fingers round her arm and led her out."
「当てがって」も「握って」の方がより正確でしょう。
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No.11:
(4pt)

これでもう少し大きめの活字だとよかったのにな。

むかし、宝石の別冊で読み、そのまま保存していたのだが、失ってしまったので、購入した。カーター・ディクスンの降霊術を扱ったオカルティズムの勝った小説で、やはり面白い。翻訳は宇野利泰さんで、宇野さんの文体は「読ませる」。好きです。
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No.10:
(4pt)

泡坂妻夫のあとがきに感動した。「日本のイキをカーに見た」

【内容(ネタバレ禁止!)】
名人カーのだましのテクニックにだまされて楽しむ本

【ささった言葉】
・日曜日の朝ともなれば、草花さえも朝寝坊をする。
・「質問だけにしてもらいましょう。お世辞は沢山だ。お世辞が飛び出すようになると、用心しなきゃならんことが多いからね」
・彼は昨夜、夜どおし読書に耽っていたので、頭の芯がひどく痛んでいた。
◼︎泡坂妻夫あとがき
・カーが生きていたら、こう言うだろう。「謎作りに自信のない者にかぎって、動機などという野暮なものに一生懸命になる」と。
・落語も途中で終わってしまうことが多い。名人、三代目春風亭柳好は得意の「野晒」をいつも途中の山場で終えた。決して山の上に山を重ねることはしなかった。
・カーの諸作は泥くさい、ユーモアが垢抜けない、などと言われるが、小説作りは名人の落語のように粋なのである。江戸の人たちが唯一の理想としていた「粋」の精神をカーに見出して、私は大いに感動したのであった。

【教訓】
泡坂妻夫のあとがきに感動した。「日本のイキをカーに見た」という解説で、ようやくカーの魅力を知った。途中で話をやめてしまう、全てを解説してしまわない、そのことによる心残り、余韻を楽しむ、というイキを。
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4150704120
No.9:
(5pt)

ついつい疑ってしまうことでしょう。

タイトルにそう書いてあっても
疑ってしまいたくなる作品です。
明らかに嫌疑は挑発的な発言をする
ある人物にいってしまいますものね。
しかも殺人手段も
巧妙でいかにも
なにやら神秘めいたもので殺されたように
見えてしまうんですわ。
でも殺しの手段はまあ主要じゃないけど
使われる手段ではあるのですが。
注目はやはり犯人です。
まさか、と思わせてくれるでしょう。
くれぐれも著者の思惑には
はまらないように。
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4150704120
No.8:
(4pt)

「トリック」の元ネタ?

1938年に発表された本作品は、
カーター・ディクスン名義の第11作目に当たり、
同年にはカー名義で「曲った蝶番」、
前年にはやはりカー名義で「火刑法廷」が発表されており、
脂の乗った時期の作品ではないかと思います。
病理学者のジョン・サーンダーンズ博士は、
弁護士のローレンス・チェイスの招きで、
女流作家マイナ・コンスタブルの住む
フォーウェイズ荘でのパーティーに出席します。
この席で、読心術師を名乗るハーマン・ペニイクが、
マイナの夫、サムの死を予言します。
果たして、予言された時間に、
サムは、誰も手の触れることのできない状況下、
二階の階段の手摺にもたれるように
痙攣しながら倒れ、死亡してしまったのです。
この事件について、読心術師ペニイクは、
自分がテレフォース(思念放射)により行った犯行と宣言。
やがて、彼の予言どおりの第2の殺人事件が発生し…。
と、ここまで書くと、
何だかテレビドラマや映画でお馴染みの
「トリック」みたいだと思ってしまいますが、
案外、元ネタは本書なのかもしれません。
本書のストーリーは、その後、
ご存じヘンリー・メリヴェール卿が登場し、
快刀乱麻のごとく明快な推理で
そのトリックと真犯人を暴くというお決まりのものですが、
残念ながら傑作とまではいかないな、
というのが正直なところ。
というのも、トリックは斬新なものではなく、
犯人も特別に意外性のあるものではないから。
でも、きちんと合理的解決にはなっていますので、
ご安心ください。
トリックを見破るための手がかりもフェアに示されていますし、
途中、注釈の形で、
読者への挑戦のような記述があるのも、一興。
本格ミステリを楽しみたいという方なら、
必ずや楽しめる作品に仕上がっています。
最後に一点。
2009年に亡くなった泡坂妻夫が
本書の解説を書いています。
本書は、2002年に文庫化されたものであり、
期せずして晩年の泡坂妻夫の解説を読むことのできる
貴重な1冊となっています。
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No.7:
(4pt)

「トリック」の元ネタ?

1938年に発表された本作品は、
カーター・ディクスン名義の第11作目に当たり、
同年にはカー名義で「曲った蝶番」、
前年にはやはりカー名義で「火刑法廷」が発表されており、
脂の乗った時期の作品ではないかと思います。

病理学者のジョン・サーンダーンズ博士は、
弁護士のローレンス・チェイスの招きで、
女流作家マイナ・コンスタブルの住む
フォーウェイズ荘でのパーティーに出席します。
この席で、読心術師を名乗るハーマン・ペニイクが、
マイナの夫、サムの死を予言します。
果たして、予言された時間に、
サムは、誰も手の触れることのできない状況下、
二階の階段の手摺にもたれるように
痙攣しながら倒れ、死亡してしまったのです。

この事件について、読心術師ペニイクは、
自分がテレフォース(思念放射)により行った犯行と宣言。
やがて、彼の予言どおりの第2の殺人事件が発生し…。

と、ここまで書くと、
何だかテレビドラマや映画でお馴染みの
「トリック」みたいだと思ってしまいますが、
案外、元ネタは本書なのかもしれません。

本書のストーリーは、その後、
ご存じヘンリー・メリヴェール卿が登場し、
快刀乱麻のごとく明快な推理で
そのトリックと真犯人を暴くというお決まりのものですが、
残念ながら傑作とまではいかないな、
というのが正直なところ。

というのも、トリックは斬新なものではなく、
犯人も特別に意外性のあるものではないから。
でも、きちんと合理的解決にはなっていますので、
ご安心ください。
トリックを見破るための手がかりもフェアに示されていますし、
途中、注釈の形で、
読者への挑戦のような記述があるのも、一興。
本格ミステリを楽しみたいという方なら、
必ずや楽しめる作品に仕上がっています。

最後に一点。
2009年に亡くなった泡坂妻夫が
本書の解説を書いています。
本書は、2002年に文庫化されたものであり、
期せずして晩年の泡坂妻夫の解説を読むことのできる
貴重な1冊となっています。
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No.6:
(3pt)

どの辺が傑作なのか?

マイナの夫、サムの死を予言したペニイク。そして、サムは心臓麻痺で死に、ペニイクはそれを念力によるものと公言する。
さらにペニイクはマイナの死を予告し...、というのが本書のあらすじだが。
第一の死にはトリックも何もなく肩透かし。これが犯人が意図して起こしたことなら面白かっただろうが。
巻末解説で泡坂妻夫が述べているような傑作とは思えない。
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No.5:
(3pt)

どの辺が傑作なのか?

マイナの夫、サムの死を予言したペニイク。そして、サムは心臓麻痺で死に、ペニイクはそれを念力によるものと公言する。
さらにペニイクはマイナの死を予告し...、というのが本書のあらすじだが。

第一の死にはトリックも何もなく肩透かし。これが犯人が意図して起こしたことなら面白かっただろうが。
巻末解説で泡坂妻夫が述べているような傑作とは思えない。
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No.4:
(5pt)

☆5つ

読者よ欺かるるなかれ・・・読者に対しての題名なのでしょうが最後まで読んで、私たち読者?小説の中の読者?なんて思われたりして良い作品だとおもいました。
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4150704120
No.3:
(4pt)

心意気が素晴らしい

まず題名が良いじゃないですか。「読者よ欺かるるなかれ」。読者への挑戦状を題名にするあたり如何にもカーらしい。怪しい雰囲気を醸しだす家、念力による予告殺人。カーのサービス精神には感服する。そして、読者を欺くポイントが幾つもあるのだ。
カーのこうした作品の場合、得てして竜頭蛇尾に終る場合が多いのだが、本作はうまく纏まっている方だと思う。私は気持ち良く欺されました。カーのオカルティズムとトリッキィなアイデアが見事に融合した傑作。
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No.2:
(4pt)

テレフォースで私を殺して

怪しげなテレフォース使い(思念の力で殺人を起こせるのだ)が予告通りに殺人を犯しまくる話(?)解決は合理的ですがところで、その後テレフォース使いはどうなったんでしょう
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4150704120
No.1:
(3pt)

サービス精神タップリ

まず邦題。「読者よ欺かるるなかれ」。読者にフェアプレイを宣言するとともに、大胆に挑戦しているようで潔い。内容は、陰鬱に聳え立つ屋敷での事件、超能力者による殺人の予言、予言どおりにおきる事件、しかもそれは手を触れることなく念力による殺人だった、と不可能趣味・怪奇趣味がもう満腹というくらいに詰め込まれていて、いかにもカーター・ディクスン的でよい。ただ、あまりにも『謎』のほうに凝りすぎで、トリックのほうはいまひとつ。特に第一の事件、「踊るように倒れて死んだ」男の謎は、無理矢理っぽくていただけませんでした。ホンのちょっとした小品でもいいものがたくさんあるのに、そんなに読者を驚かせようとしなくてもいいのに、と残念に思ってしまうのですが、このサービス精神がカーの魅力でもあるんですけどね。
読者よ欺かるるなかれ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:読者よ欺かるるなかれ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704120

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