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読者よ欺かるるなかれ
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読者よ欺かるるなかれの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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思念放射(テレフォース)による殺人、という不可能犯罪が描かれる。雰囲気づくりは申し分ない。が、最後にすごい展開を見せる。それはもうすごいとしか言いようがなく、開いた口が塞がらない感じがある。 解説で泡坂妻夫が「改めてカーの手腕に呆れると同時に、新しく気付いたことがあった。それは、ほかの探偵小説にはない、カー独自のはぐらかし方である」と書いているが、まさにそれが言い得て妙だと思う。 実にうまくはぐらかされたなあ、という感じの種明かしなのである。「ふざけるな」と怒る人があってもいいと思う。僕もどちらかと言うと、いいのかしらんこれ…と思ったクチなのだが、まあカーだから仕方ないか。 カーとはそういう作家なのだ、という言い方もできるだろう。このアクロバティックな決着を受け入れられるかどうかで、カーのよき読者かどうかも測れるのではないか。そういうリトマス試験紙的な作品かもしれない。 | ||||
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マイナの夫、サムの死を予言したペニイク。そして、サムは心臓麻痺で死に、ペニイクはそれを念力によるものと公言する。 さらにペニイクはマイナの死を予告し...、というのが本書のあらすじだが。 第一の死にはトリックも何もなく肩透かし。これが犯人が意図して起こしたことなら面白かっただろうが。 巻末解説で泡坂妻夫が述べているような傑作とは思えない。 | ||||
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マイナの夫、サムの死を予言したペニイク。そして、サムは心臓麻痺で死に、ペニイクはそれを念力によるものと公言する。 さらにペニイクはマイナの死を予告し...、というのが本書のあらすじだが。 第一の死にはトリックも何もなく肩透かし。これが犯人が意図して起こしたことなら面白かっただろうが。 巻末解説で泡坂妻夫が述べているような傑作とは思えない。 | ||||
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まず邦題。「読者よ欺かるるなかれ」。読者にフェアプレイを宣言するとともに、大胆に挑戦しているようで潔い。内容は、陰鬱に聳え立つ屋敷での事件、超能力者による殺人の予言、予言どおりにおきる事件、しかもそれは手を触れることなく念力による殺人だった、と不可能趣味・怪奇趣味がもう満腹というくらいに詰め込まれていて、いかにもカーター・ディクスン的でよい。ただ、あまりにも『謎』のほうに凝りすぎで、トリックのほうはいまひとつ。特に第一の事件、「踊るように倒れて死んだ」男の謎は、無理矢理っぽくていただけませんでした。ホンのちょっとした小品でもいいものがたくさんあるのに、そんなに読者を驚かせようとしなくてもいいのに、と残念に思ってしまうのですが、このサービス精神がカーの魅力でもあるんですけどね。 | ||||
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