血に飢えた悪鬼
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血に飢えた悪鬼の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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あまりにも題名から想起される内容とはかけ離れていて呆気に取られてしまった。未だにこんな題名をつけたのか判らない。 | ||||
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出来の良い全盛時のモノに比べてちょっと物足りないから実際は3.5くらい、無理は無いトリックだがもう一つもの足りない | ||||
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ごく最近、カー作品の新訳が店頭に並ぶようになりましたがいずれも探偵小説のイメージで昔のロマンは薄れているような感があります。確かにストーリー仕立てが未熟、トリックが不自然と云われてきた彼の作品ですが意外に歴史的に材を取った作品はあまり評価されていませんね。 ある古本屋で本書が2万円と付けられていてその後も探し求めた作品が読めたのは有難い心地この上ありません。 この謎解きにウイルキーコリンズを登場させる仕掛けは嘗て"喉切り隊長でジョセフフーシェを起用したモチーフとよく似ていますが ストーリーがいまいち、しかし十九世紀のロンドンの幻想的な描写はカーならではで彼独特の語り口は傑作に値するのではないかと感じました。 今時のデジタル的な機構ミステリと全く違う文章を練り直した宇野利泰さんの翻訳も好感が持てました。 最近の小説は重厚さに欠け(*^o^*)ますな。 | ||||
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カーの全作を収集するのに最も時間がかかった作品の1つで絶版状態が長い本作は既に所持してましたが、購入しました。内容は全盛期に比べると少し勢いがありませんが、カーマニアとしては見逃せない作品です。 | ||||
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推理小説における本格派の黄金時代(第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の時期)に、不可能犯罪の金字塔とされる名作を幾つも残した巨匠、ジョン・ディクスン・カー(カーター・ディクスン)。 しかしながら、第二次大戦後の後期作品群は、ファンからの評価もかなり分かれる様ですし、私個人的に言いましても、後期の作品はあまり好きではありません・・・。 おそらく好きになれない主な理由として、下記のことが挙げられるのではないでしょうか? 1・不可能犯罪性やオカルト趣味が弱くなってきたこと 2・自己満足的な作品が、非常に多い様に感じられること(ex,殆ど何の意味もなく、南北戦争の話しをしたりする等など・・・) しかしこの『血に飢えた悪鬼』は、巨匠最後の作品として、全盛期には及ばないでしょうが、しっかりとしたプロット、不可能犯罪性、怪奇趣味をある程度ちゃんと満たしている様に思われますし、また何よりも、後期の作品には珍しく「自己満足作品」というレッテルを貼られずに済みそうな感じです。 カー好きの方で、「後期の作品は読むに値せず」と思っておられる方には、是非この作品がオススメですね。線香花火の様に、消えかかった火花が、最後の最後になって烈しく・美しく燃え上がったディクスン・カーを、おそらくは見直すのではないでしょうか・・・。 尚、カー初心者の方であれば、いきなりこちらの最後の作品から読まれる前に、先ずは『夜歩く』等々の初期の名作と言われる作品を読まれてからの方が好い様に思います。 それにしましても、私が思いますに、もう一つこの作品の良いところは、全盛期の多くの作品と同様に、イギリス・ロンドンが舞台であることでしょう。イギリスって国は、世界一ミステリーが似合いますよね(笑)!? 尚、時代設定は19世紀後半なのですが、あの有名な作家、ウィルキー・コリンズがいわゆる探偵役なのです。第二次大戦後の作品には、過去にタイム・トラベルしてしまう等の過激な作品も多いのですが(笑)、「希望は過去にしかない」(バルザック)、「過去は買い戻せない」(オスカー・ワイルド)という様な精神状態こそ、推理小説を書くこで現代のニヒリズムから逃走し、「過去を愛した男」ディクスン・カーのおそらくは本音でしょうね。その様なカーの精神状態を、この作品もひしひしと感じさせる点では、「後期」作品の典型なのかもしれません・・・。 | ||||
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推理小説における本格派の黄金時代(第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の時期)に、不可能犯罪の金字塔とされる名作を幾つも残した巨匠、 ジョン・ディクスン・カー(カーター・ディクスン)。 しかしながら、第二次大戦後の後期作品群は、ファンからの評価もかなり分かれる様ですし、私個人的に言いましても、後期の作品はあまり好きではありません。 おそらく好きになれない主な理由として、下記のことが挙げられるのではないでしょうか? 1・不可能犯罪性やオカルト趣味が弱くなってきたこと 2・自己満足的な作品が、非常に多い様に感じられること(ex,殆ど何の意味もなく南北戦争の話しをしたりする等々) しかしこの『血に飢えた悪鬼』は、巨匠最後の作品として、全盛期には及ばないでしょうが、しっかりとしたプロット、不可能犯罪性、怪奇趣味を ある程度ちゃんと満たしている様に思われますし、また何よりも、後期の作品には珍しく「自己満足作品」というレッテルを貼られずに済みそうな感じです。 カー好きの方で、「後期の作品は読むに値せず」と思っておられる方には、是非この作品がオススメですね。線香花火の様に、消えかかった火花が、 最後の最後になって烈しく・美しく燃え上がったディクスン・カーを、おそらくは見直すのではないでしょうか。 但し、カー初心者の方であれば、いきなりこちらの最後の作品から読まれる前に、先ずは初期の有名な作品を読まれてからの方が好い様に思います。 それにしましても、私が思いますに、もう一つこの作品の良いところは、全盛期の多くの作品と同様に、イギリス・ロンドンが舞台であることでしょう。 イギリスって国は、世界一ミステリーが似合いますよね!? また、時代設定は19世紀後半なのですが、あの有名な作家、ウィルキー・コリンズがいわゆる探偵役なのです。第二次大戦後の作品には、過去にタイム・トラベル してしまう等の過激な作品も多いのですが、「希望は過去にしかない」(バルザック)、「過去は買い戻せない」(オスカー・ワイルド)という様な精神状態こそ、 推理小説を書くこで現代のニヒリズムから逃走し、「過去を愛した男」ディクスン・カーのおそらくは本音でしょうね。その様なカーの精神状態を、 この作品もひしひしと感じさせる点では、「後期」作品の典型なのかもしれません。 | ||||
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