密室で夫人が自殺して以来、奇怪な噂の絶えないダーンリーの屋敷。

処女作がいきなり大当たりしたモニカ・スタントンは、ロンドン近郊の撮影所へやってきた。

奇怪な密室で殺された作家。

頭皮を剥いだ刺殺体が発見された。

夫が殺人者であると知った若妻ヴィッキー。居候を決め込んでいる叔父もその件を嗅ぎつけた。

1948年ロンドン。エチエンヌは故郷アルザス在住の兄から届いた手紙に驚愕する。

19世紀半ばのアメリカ、ニューオーリンズ。そこで英国領事を務める男の元へ相談が持ち込まれた。

ロンドン近郊の由緒ある屋敷〈白い僧院〉でハリウッドの人気女優マーシャ・テイトが殺害された。

ペストだ!その一言に、下宿屋の老夫婦は戦慄した。

猫が鼠をなぶるように、冷酷に人を裁くことで知られた高等法院の判事の別荘で判事の娘の婚約者が殺された。

数学の教授だったアレックは六十、年の離れた妻リタと村はずれで平穏に暮らしていたが、バリーという若造の出現で状況は一変する。

稀代の魔術師が髑髏を模して改築した古城〝髑髏城〟。城主であった魔術師が走行中の列車から飛び出し、不審な死を遂げて十数年。

悪名高い故ワイルドフェア判事の旧宅である緑樹館は〈悪魔のひじ〉に聳え立つ。

歴史学教授のフェントンは悪魔と契約を交わし、時を遡った。

深夜一時、ジョン・サンダース医師は研究室を閉めた。

時は1869年。

ある夜、自宅近くのたばこ屋でウィリングが見かけた男は、「私はベイジル・ウィリング博士だ」と名乗ると、タクシーで走り去った。

第二次大戦初期、エドワーディック号は英国の某港へ軍需品を輸送すべくニューヨークの埠頭に碇泊していた。

イギリスの田舎町を豪雨が襲った夜、舞踏会からの帰途にあった二人の男は、急カーブの続く難所で自動車事故に遭遇した。

かつて老執事が奇怪な死を遂げた“幽霊屋敷”ことロングウッド・ハウス。

不気味なまでに精巧な絞首台の模型。この面妖な贈り物を端に発して、霧深いロンドンに奇怪な事件が続発する。

十七世紀、王政復古の英国。

南アフリカからロンドンへ無銭旅行ができるか?友人とそんな賭けをした作家のケントは、大冒険の末にロンドンへたどり着いた。

パリ郊外の古塔の頂で、土地の富豪が死体で発見される。警察は自殺としたが、世間は吸血鬼の仕業と噂した。

小さな町の菓子店で、何者かが商品に毒入りチョコレート・ボンボンを混入させ、死者が出るという惨事が発生した。

弁護士バトラーはテイラー夫人殺害の容疑で捕われた娘ジョイスの弁護を引き受けた。

広大な敷地を所有するデスパード家の当主が急死。その夜、当主の寝室で目撃されたのは古風な衣装をまとった婦人の姿だった。

雨上がりのテニスコート、中央付近で仰向けになった絞殺死体。

カーの死後の調査と研究に依って発掘された、若かりし日の作品群や、ラジオ・ドラマを集大成した待望のコレクション。

女流探険家がエジプトの遺跡から発掘した青銅ランプ。

曰く付きの屋敷で夜を明かすことにした私が蝋燭の灯りで古の手紙を読み不気味な雰囲気に浸っていた時、突如鳴り響いた鐘―それが事件の幕開けだった。

ある夏の夜のこと、ロンドンの博物館をパトロール中の警官は怪人物を発見したが、その人物は忽然と消滅してしまった。

雷鳴とともに、劇作家ディックは幸せの絶頂から不幸のどん底へと叩き落とされた。

第二次世界大戦下、連日空襲の脅威にさらされているロンドン。

山中で交通手段を無くした青年クインは、〈塔〉と呼ばれる新興宗教の施設に助けを求めた。

学園の一角に建つ壁には日暮れると生徒たちの影が映った。そしてある宵、壁は映し出した、恐ろしい場面を……。

1年前、25年ぶりにアメリカから帰国し、爵位と地所を継いだジョン・ファーンリー卿は偽者であり、自分こそが正当な相続人であると主張する男が現れた。

一月四日の夕刻、ジェームズ・アンズウェルは結婚の許しを乞うため恋人メアリの父親エイヴォリー・ヒュームを訪ね、書斎に通された。

《名作ミステリ新訳プロジェクト》空襲が迫る1940年の英国。若き歴史学者は、スコットランドの妖気漂う古城ヘ旅立った。

【オールタイム不可能犯罪ミステリ・ランキング第1位! 】 ロンドンの町に静かに雪が降り積もる夜、グリモー教授のもとを、コートと帽子で身を包み、仮面をつけた長身の謎の男が訪れる。

雪嵐の中、オスロ発ベルゲン行きの列車が脱線、トンネルの壁に激突した。運転手は死亡、乗客は近くの古いホテルに避難した。

刑事達に囲まれた密室で起きた殺人。夜のパリを徘徊するのは殺人者か、人狼か。

時に1670年5月、チャールズ2世が英国に帰還して10日後のこと、郷紳ロデリック・キンズミアは遺産請求の件でロンドンに上った。

長編に劣らず短編においてもカーは数々の名作を書いているが、中でも「妖魔の森の家」一編は、彼の全作品を通じての白眉ともいうべき傑作である。

月光が大ロンドンの街を淡く照らしている。数百年の風雨に黒ずんだ赤煉瓦の時計師の家、その屋根の上にうごめく人影。

フランスの避暑地に暮らす若い女性イヴは、婚約者トビイの父サー・モーリス殺害の容疑をかけられる。

不可解な連続帽子盗難事件と、盗まれたポオの未発表原稿──。ロンドンを震撼させる怪事件に挑む名探偵フェル博士。