(アンソロジー)
江戸川乱歩と13の宝石
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 | 2007年09月06日 江戸川乱歩と13の宝石〈第2集〉 (光文社文庫) 昭和三十二年から三十五年、江戸川乱歩編集の雑誌「宝石」からよりすぐった傑作二十五編を二分冊で贈る完結編。高度成長期以前、やっと東京タワーが建った時代からも、犯罪をめぐる人の心は変わらない。仁木悦子、土屋隆夫、大薮春彦、佐野洋ら、推理小説ブームを生み出した俊秀の饗宴は、今なお新鮮な魅力に満ちている。松本清張vs.乱歩唯一の対談も初文庫化。(「BOOK」データベースより) |
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| 日影丈吉や山田風太郎の傑作に添えられた乱歩のルーブリック（紹介文）が楽しいアンソロジー。 それら本文に劣らず、新保博久氏による行き届いた解題が素晴らしい。 資料的な記述も無味乾燥に陥ることなく、推理小説マニア以外の読者の興味も惹くように書かれている。 作家・作品への批評も的確であり、対象への愛情とともに見識の高さを感じさせる点、乱歩のルーブリックに相通ずるものがあるといえよう。 | ||||
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