(アンソロジー)
江戸川乱歩と13人の新青年 〈論理派〉編
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僕は七十代の前期高齢者、乱歩に魅せられて六十五年。戦後、最初に読んだのが「屋根裏の散歩者」。紙不足で、頁の用紙が悪く表裏透けるような紙質の−いわゆるカストリ紙。濃紺の表紙に赤文字の装丁だった単行本の記憶が残っている。とにかく、乱歩とあるだけで読みたい欲求が湧くのである。大人の旧「宝石」を拾い読みし、「少年少女譚海」、「少年少女冒険活劇画報(「少年画報」、「少年」の前身)」や「おもしろブック」「冒険少年」「少年ブック」を読みまくる。そして夢中になったのが、乱歩の「怪人二十面相シリーズ」の連載が始まったことは、僕にとって一つの革命的な出来事だった。 「新青年」なる雑誌登場によって、探偵小説の黎明期と隆盛が起こり、純文学者にも創作執筆の影響を与え、後年、松本清張に始まる推理小説と称する変遷を見せるが、この「新青年」との出会いは容易に訪れ無かった。 初めて「新青年」を眼にしたのは、昭和三十一年(1956)の春、法大に入学して十八歳のときである。 当時、風呂は銭湯、トイレ共同の下宿代三千五百円〜五千五百円時代。神田すずらん通りのとある古書店で、天井近くまで積み上げられた「新青年」のバックナンバーを眼にする。聞けば、全揃い五万五千円也とのこと。背表紙は、判読出来ないほど好ましい状態ではなかったけれど…。 時間があれば、僕は憑かれたように、下宿の行き帰りの各駅を下車、駅周辺の古書店をしらみつぶしに見て歩いた。そんな成果もあって、状態の綺麗な「新青年」のバラを十冊ばかり入手。夢だった「新青年」を実際に手にし たのだった。(ネットの無かった時代、想像だに出来ないシステムで、本が入手可能な−この現代。クリック一つで購入出来る便利さに、紙活字中毒人間である僕は、その都度、戸惑い感が否めないでいるのが実情)。 この文庫で「新青年」の雑誌体感を出来る人、出来る読者は幸せである。紙活字時代も、電子図書時代も、江戸川乱歩の作品群は、永遠不滅に違いないと僕は信じて疑わないのだから。 | ||||
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