古本屋探偵の事件簿



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初公開日(参考)1991年07月
分類

長編小説

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古本屋探偵の事件簿 (創元推理文庫 (406‐1))

1991年07月01日 古本屋探偵の事件簿 (創元推理文庫 (406‐1))

「本の探偵――何でも見つけます」という奇妙な広告を掲げた神田の古書店「書肆・蔵書一代」主人須藤康平。彼の許に持ち込まれる珍書、奇書探求の依頼は、やがて不可思議な事件へと発展していく。著者ならではのユニークな発想で貫かれた本書は、「殺意の収集」等これまで書かれた須藤康平もののすべてを収録した。解説対談=瀬戸川猛資 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

古本屋探偵の事件簿の総合評価:7.75/10点レビュー 8件。Cランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(4pt)

古本オタクの退屈な日常でした

紀田順一郎がここまで物語を構築できない作家だったとは思いませんでした。収録されている4編すべてが事件性に乏しく頻繁に登場する名古本のタイトルさえも鬱陶しく感じられました。友達になりたくない作家です。

わたろう
0BCEGGR4
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ビブリア古書堂シリーズの原型

『11枚のとらんぷ』が非常に面白かったので創元推理文庫は私にとって信頼のブランドとなった。したがってまたムラムラと読書の虫と収集欲が頭をもたげてきて、とりあえず当時出ていた創元推理文庫の日本人作家の作品を手当たり次第、手をつけることにした。
その頃の日本人作家の文庫は今と違ってさほど点数も少なく、だいたい一作家一作品ぐらいの冊数だったので比較的容易に揃えることが出来た。まず手にしたのが本作。\1,000近くもする分厚い文庫本に怯んだが、古本屋探偵という魅惑的なタイトルに惹かれて読むことにした。

本書はその名の通り、神田神保町で古本屋を営む主人公が、仕事の傍ら、顧客が求める古本を探す探偵業も行っており、古本に纏わる色んなエピソードがふんだんに盛り込まれた好作品集となっている。とにかく何事も収集家の世界というのは一種の狂気を孕んでいるが本もそれに洩れず、とにかくすごい話ばかりだ。古本で家庭崩壊した者、幻の古書を求めて、終いには気が狂ってしまった者、本の重みで家が倒壊してしまった者などなど、世の読書家には身につまされる話もあり、他人事と思えず、一歩間違えば、これは自分かも?と妙な親近感を抱いたりもする。しかもこれらのエピソードは実際のモデルや実話も少なからずあるというのだからまことに本の道は奥深い。
また博学の紀田氏によって織り込まれる稀少本の逸話も興味深い。本書で挙げられる探索本はミステリの類いは確か1冊もないのだが、それでも本好きならば興味を持たずにいられない魅力を備えており、一体どんな本なんだろう、一度見てみたいと思わずにいられない。そしてそれらの本の来歴なども紀田氏の含蓄ある説明で面白く読め、こういう未知の知識を得ることを至上の悦びとしている私にはご馳走以外何物でもなかった。

本書の主人公が経営する古本屋の名前は「書肆・蔵書一代」という。これは古書収集というのは家族の理解を得られることは絶対になく、その蔵書は一代限りであるというところから来ているが、まさしくこれは私にも当てはまるなぁと思った。私が自分の読書量を度外視して次々に本を買うのを呆れて家内が見ている風景が目に浮かんだ。また新聞を読むときに必ず死亡欄から読むという話も面白かった。そこにもし名の知れた古書収集家の名があれば、家族はその書物の処分に困るだろうからお悔やみを云いがてら、引取りの約束を取り付けるというのだ。いやあ、もうこれは収集家の性ですな。
他にもデパートでの古本市の内輪話や神保町の古書店組合内で開催される競りの模様など、古書に纏わることなら満遍なく盛り込まれた作品群に、お値段以上、本の厚み以上の満足感を得ることができた。これをきっかけに紀田氏の古本ミステリを私は買い続けることになる。

多分創元推理文庫で出ていなかったら、紀田順一郎という作家の作品も決して手にしなかっただろうし、またこのシリーズとも無縁だっただろう。島田氏から新本格作家と、新進の作家の方へ向けられていた私の目は創元推理文庫によって、ベテランの作家たちにもまだまだ面白い作品があることを知り、私のミステリ道はさらに深く深く潜っていくのであった。

Tetchy
WHOKS60S
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.6:
(5pt)

読後の一言は、只々勉強になりました‼

”本”その物が好きな人にとっては、古本も同じ様に気になる。紙から電子媒体に変化すると、余計に内容よりもその存在自体が、出版と同時に貴重な骨董品になって行くのじゃないか?と思える昨今。
そこに、この一冊。古本業界やコネクター心理や印刷を巡るドロドロな人間関係、その全て、挙げられる書物も時代背景も、難しい漢字使いも、どんどん深まって進む面白さと一緒に、諸々勉強させて頂きました、と言いたいです。
この一冊で、読み物が本からスマホに変化するのと歩調を合わせて、戦争体験とその時代感覚も消えて、街の様子が変わると同時に、人の生き様も変わって行くんだな~と感じさせられました。
古本屋探偵の事件簿 (創元推理文庫 (406‐1))Amazon書評・レビュー:古本屋探偵の事件簿 (創元推理文庫 (406‐1))より
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No.5:
(4pt)

執念

古本屋探偵シリーズの3本の中編と1本の長編をまとめて一冊にしたもの。
 収録されているのは、「殺意の収集」「書鬼」「無用の人」「夜の蔵書家」。
 神保町に店を構える主人公が「本の探偵」の広告を出したところ、怪しげな事件が舞い込み、というストーリーなのだが、とんでもない古書マニアたちが登場し、その執念と鬼気迫る姿にぎょっとさせられる。
 まあ、たしかにこういうひとたちが巣喰う業界だよね……。
 ミステリとしては、あまり期待しすぎてはいけない。
古本屋探偵の事件簿 (創元推理文庫 (406‐1))Amazon書評・レビュー:古本屋探偵の事件簿 (創元推理文庫 (406‐1))より
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No.4:
(5pt)

安く手に入りました

古本ですがなかなか手に入らなかったのですががアマゾンで簡単に手に入れられました。
古本屋探偵の事件簿 (創元推理文庫 (406‐1))Amazon書評・レビュー:古本屋探偵の事件簿 (創元推理文庫 (406‐1))より
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No.3:
(3pt)

古書店の事もわかります

書鬼がよかったです。壮大なクライマックスでした。

長編のものは、なかなか話が進まないのが残念でした。
古本屋探偵の事件簿 (創元推理文庫 (406‐1))Amazon書評・レビュー:古本屋探偵の事件簿 (創元推理文庫 (406‐1))より
4488406017
No.2:
(3pt)

主人公に魅力なし

この本のおもしろいところは、どんなコレクターにも
共通することだが、個性というか異常性が描かれているところで
推理小説としては今ひとつ。
特に一番の長編である「夜の蔵書家」はピークが最初の方にあり、
先が知りたいという欲求はあまり起こらなかった。
例えていうなら、横溝正史の市中ものを見ているような
物足りなさを感じた。主人公も苦手なタイプの人間で、色気もない。
そういうわけで、スリルとサスペンスを求める人にはやや
退屈なページもあるだろう。

それにしても古本屋というのは居心地の悪いものだ。そしてこの本からは
居心地の悪さが同じようにつたわってくるため、少々疲れる。
それだけリアルということなのかもしれないが。
古本屋探偵の事件簿 (創元推理文庫 (406‐1))Amazon書評・レビュー:古本屋探偵の事件簿 (創元推理文庫 (406‐1))より
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