第三閲覧室
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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紀田順一郎氏と云えばビブリオミステリだが、今回は今までの神保町を舞台にした古書収集に纏わるミステリではなく、大学の図書館で起きた殺人事件を扱っている。しかも狂的な古書収集趣味を持っているのは学長の和田凱亮のみで、周囲の人間は大学の費用を稀覯本収集に公私混同して費やす学長に反発する教授たちが取り囲み、学内では派閥争いが起こっているという珍しい設定だ。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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内容が単なる推理にとどまらず、基礎知識として深く知識として得られたことも良かった。例えば、製本の技術の推移が判ったし、稀覯本に対する蔵書家(愛書家)の本能というか執念もコレクター心理として理解出来、本に対する気持ちが、製本を手にして読んでいる自分にはとても面白く惹きつけられた。 ただ、最初にダイイングメッセージとして『見返し』という言葉が出てきたのに、本に関係する人達が、その言葉に思い至らなかったのは、ちょっと「?」ではあった。 読み応えあり◎ | ||||
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図書館に関するミステリーとして期待して読んだのだが、図書館ものとしても、ミステリーとしても面白くなかった。 そもそも地方の三流大学の学歴もない学長が本集めが趣味で、図書館に入れ込んでいるという設定が理解できない。著者は大学や図書館の実態を知らないのではないか。図書館運営は燻蒸だけではない。もっと多様な裏方の仕事の上になり立っている。それに関する記述はない。 ミステリー以外の記述が細かすぎて読む気になれなかった。 | ||||
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~ 本に関わる種々な立場の人間が被害者、犯人、探偵として話が進んで行きます。ミステリーとしてもおもしろかったです。それ以上に書誌学的な話が出てきて、それだけでも本に興味がある人は楽しく読めると思います。ただ、図書館の話としてはこんな図書館あるの?という感じです。現代でないとしても大学図書館ではものすごく特殊なおはなしの世界かもし~~れません。学長が愛書家でコレクターという特別な設定のせいだから多少許されはしますが、違和感は拭えません。 ~ | ||||
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大学という世界はなかなか一般庶民が内幕をのぞく機会のないところだ。本書はこの大学という世界をのぞきながら、古書収集家の精神構造などへも迫るミステリだ。テンポがよく、最後まで読ませる非常にいいミステリだった。 | ||||
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推理小説の性質上ここでストーリーについては語らないことにする。ある大学の図書館で起きた殺人事件に主人公である古書店主が挑戦するものだ。しかし、この際ストーリーは私にとって二の次だ。とにかく本に関する情報が満載されているのである。図書館における燻蒸作業と紙魚や虫の被害、戦前と戦後の紙の見分け方、印刷や活字に関する知識など豊富な情報がそこら中にちりばめられているのだ。これだけでこの本は手元に置く価値がある。 | ||||
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